ニセコと言えば、日本におけるスキーのメッカで、数少ない「パウダースノー」が楽しめるスキー場で人気があります。
富良野、ニセコ、ルスツの3カ所は北海道民にとっては(札幌市民だけ?)三大スキー場といった位置づけになりますが、
ニセコ離れという聞き捨てならない現象が起きているようです。
スキー客(オーストラリア)のニセコ離れ原因は?
ニセコはパウダースノーに定評があり、毎年のようにふかふかの雪を求めてスキー宿泊客が多く押し寄せています。
札幌で生まれ育った私もニセコには何度も足を運んだことがあり、年を追うごとにニセコのふもとにあるペンション街区は整備され、
オシャレなレストランやお店が増え、空き地もペンションに生まれ変わっていく様子を目の当たりにしてきました。
外国人スキー客の姿を見かける機会もどんどん増えていて、全体的に北海道経済が冷え込んでいる中で、
ニセコスキー場を抱えるニセコ町だけは景気が良いんじゃないかと思っていましたが、実際にはそうでもなかったようですね。
特に日本とは季節が真逆のオーストラリア人スキー客にニセコは人気があったと聞いていましたが、
「ニセコをやめ、本州の長野に2週間滞在する」といったケースが増えていることが報道されました。
なぜニセコ離れが進んでしまったのかというと、ニセコは確かにパウダースノーで有名だけれど3日に1回しか晴れないと言われるほど、
冬は常に吹雪に見舞われることも有名で、吹雪が嫌になったのかな?と重いきや、ニセコ離れの原因は他にありました。
なぜオーストラリア人スキー客がニセコ離れするようになったのかというと、
- 混雑している
- 滞在費用の高騰
という2つの理由に絞り込むことが出来そうです。
オーストラリアと日本(新千歳空港)を結ぶ直行便が就航したのは良いものの、
2018年度の外国人延べ宿泊者数は約46万5千人と増加中。
ニセコの宿泊施設(ペンションやホテル)のキャパシティだと限界に迫っているものと思われます。
ニセコ離れのもう一つの原因が「滞在費用の高騰」で外国人延べ宿泊者数は増えていると言っても、
香港やシンガポールなどお金に余裕がある富裕層のスキー客が増えているようです。
ニセコは英語環境が整っているとはいえ、宿泊料金が3年前から1・5倍に高騰しており繁忙期の冬には1泊100万円を超える部屋も登場しているんだとか。
こうした背景を受けて、ニセコ離れしたオーストラリア人スキー客が福島県の猫魔(ねこま)や長野県白馬村、新潟県妙高市白馬などのスキー場に徐々にシフトしているとのことです。