法事で肌色のストッキングを履いたり、
素足で参列するのはマナー違反とか非常識と見られがち。
法事では必ずしもストッキングを履かなければいけない
しきたりやルールが存在するわけではないものの、
社会の一般常識には従ったほうが良いでしょう。
法事に履いていくストッキングは、
色は黒でデニール(厚さ)は20デニール程度が良いです。
ただ、寒い地方(北陸や東北、北海道など)では、
冬の法事に20デニール以上のタイツを履いても
あまり変な目で見られない風潮があります。
妊婦さんや高齢者のように体を冷やせない事情がある場合にも、
20デニールの温かいストッキングを履いても、
非常識と思われないケースもあるので、
一度、身近な人に相談をするのが良いですよ。
法事のストッキングは黒色が無難
一口に法事と言っても、
- 通夜
- 葬式
- 告別式
- 1回忌
- 3回忌
- 7回忌
- 13回忌
- 17回忌
- 23回忌
- 27回忌
- 33回忌
- 50回忌
と、故人が死去してから何度も法事が行われます。
最近の風潮では7回忌で法事は終了するケースが多く、
3回忌以降になると、キチンとした喪服ではなく、
準喪服(平服)での参列となるのが一般的。
ストッキングの色に関しては、
通夜、葬式、告別式、1回忌は喪服での参列になるので、
黒色を選ぶのが良いです。
3回以降は、キチンとした喪服じゃなくても、
派手さを抑えて地味なスーツスタイルにすれば良いので、
ストッキングの色をグレーや紺色にしても良いモノの、
みんなが黒色だったら、自分だけが浮いて見られてしまいます。
法事に参列するなら、ストッキングの色は黒を選ぶのが無難で、
デザインも刺繍が施されているモノではなくて
無地のストッキングを選ぶようにしましょう。
ストッキングの厚さ・デニールは20以下が無難
コンビニなどで「葬儀用」といった感じで販売されているストッキングであれば、
たいていは20デニールになっているはずです。
ストッキングの厚さに関しては
法事では20デニールが良いとされているので、
20デニールよりも薄くて素足の肌色が強く透けるストッキングや、
逆に20デニールよりも厚くて黒色が濃いストッキングは避けたほうが良いでしょう。
ただ、ストッキングの肌の透け感は、実際に履いてみないとわからないので、
購入後、一度試し履きをしておくのが良いですよ。
ちなみにストッキングとは30デニール未満の厚さのものを指すのが一般的で、
30デニール以上の厚さのストッキングタイツに分類されます。
デニールが厚くなればなるほど、タイツに近くなるので温かくなるので、
冬場の寒い時期はデニールの高いストッキングを履きたくなるものの、
妊婦さんや高齢者など、体を冷やすのを避けたほうが良い事情を抱えている場合を除けば、
デニール20以下のストッキングを選ぶのが無難です。
けれども北海道や東北、北陸など寒い地方になってくると、
冬の法事ではデニールの高いストッキング(タイツ)を履くのが
逆に一般的で、マナー違反でも非常識でもなかったりします。
法事でのストッキング選びに困った時には、
身近な人に相談をしてみるのが良いですよ。
法事のバッグ・靴・アクセサリの選び方
法事では3回忌までは喪服を着用するのがマナーで、
7回忌からは平服(喪服)でも良いとされ、
多少のカジュアルや許されるようになります。
ただ、法事という特別な場では、
派手な服装は避けて、地味で整った服装を心がけましょう。
また服装以外でも、靴、バッグ、アクセサリー、ネイルなどについて
- 靴は黒のパンプスが無難
- バッグは蛇皮などを避ける
- アクセサリーは基本的に法事では不要
- ネイルはできれば外しておく
といった点に気を付けるようにしましょう。
靴は黒のパンプスが無難
法事に参列する際の靴(履物)は
黒のパンプスにするのが無難です。
ヒールの高い靴は避けたほうが良いですし、
つま先が見えるサンダル・ミュールも
法事にはふさわしくないとされています。
金属や派手な装飾がついたパンプスではなく、
落ち着いたデザインを選ぶようにしましょう。
バッグは蛇皮などを避ける
バッグは余計な装飾が付いていないシンプルなデザインで、
色は黒色のものを選ぶのが無難です。
靴と同じく金属や派手な装飾がバッグは避け、
素材として蛇皮・牛皮などが使われていると、
殺生を連想させてしまうので法事にはふさわしくありません。
アクセサリーは基本的に法事では不要
ペンダントや、ネックレス、ピアス(イヤリング)やブレスレットなど、
アクセサリーは基本的に法事には不要です。
髪留め・ヘアバンドなどのヘアアクセサリーを使うのであれば、
黒のシンプルなデザインを選ぶようにし、
ネックレスを付けていくなら、
パール(真珠)やオニキスの一連タイプにしましょう。
ピアスやイヤリングも耳たぶからぶら下がって、
プラプラするタイプは法事にふさわしくないので、
パールなどが使われたシンプルなデザインを選びましょう。
ネイルはできれば外しておく
ネイルもアクセサリーの一つとみなされることが多いので、
何か事情がない限り、法事ではネイルを外しておいたほうが良いです。
どうしてもネイルが必要だという場合は、
派手なネイルは避けて、肌色に近いベージュ系など
目立ちにくいシンプルな色を選びましょう。
法事のその他の持ち物 袱紗や数珠
法事に持っていく必需品に近いものとして、
- 袱紗(ふくさ)
- 数珠
があります。
袱紗(ふくさ)は、香典を包んでいく入れ物で、
数珠は故人に祈りをささげる際に使う道具です。
袱紗も数珠もどちらも、実は必ずしも
法事に持っていかなければいけないわけではありません。
ただ今後、年齢が高くなればなるほど
法事に参列する機会が増えることを考えると、
袱紗や数珠は早いうちに用意をしておくことをおすすめします。
数珠の選び方は、仏教の宗派によって異なるものの、
略式数珠と言ってどの宗派にも使える数珠があります。
略式数珠でも男性用・女性用は明確に区別されているので、
自分の性別に合ったものを選ぶようにしましょう。
法事の案内状で平服でお越しくださいとされた場合
法事の案内状を見てみると、
平服でお越しください
を書かれていることがあります。
平服=普段着
という風にとらえてしまいがちですが、
ここで言う平服とは、準喪服と呼ばれるスタイルになります。
平服とは、公式の場でも失礼のないような服装のことを指していて、
女性であれば、
- ワンピース
- スーツ
- アンサンブル
- ジャケット
を着用するようなドレスコードになります。
喪服の時と同様に黒色を基本にコーディネートをして、
キラキラ光る金具のあるバッグや靴、アクセサリー等を避けるほか、
蛇皮の小物や毛皮のコート等も避けなければいけません。
男性は無地のスーツ・白のYシャツが基本
男性が平服で法事に参列する場合、
- 暗めの色で無地のスーツ
- 白のYシャツ
を選ぶが基本です。
ストライプなどの模様が入ったスーツを避け、
色は黒、紺色にするのが良いです。
グレーや明るい茶色などは、
平服であっても法事にはあまりふさわしくないですし、
ワイシャツも色がついたワイシャツではなくて、
白の無地のワイシャツにしましょう。
女性と同様に男性もアクセサリーは法事にはあまり必要はないので、
- ネクタイピン
- ラペルピン
- チーフ
- ネクタイピン
などは、あまり身に着けないほうが良いですし、
どうしてもネクタイピンを身に着けていきたいのであれば、
地味なデザインのネクタイピンを選びましょう。
また、男性の平服ではネクタイ着用が必須で、
ノーネクタイは非常識とみなされてしまいます。
ネクタイの色も、できれば無地で落ち着いた色を選び、
無難なのはやはり黒の無地のネクタイになります。