今年(2024-2025)の冬は寒くなる?それともまた暖冬になる?
2025年は暖冬か厳冬かどちらになるんでしょうか?
2024-2025年(今年)の冬の気温は寒くなる?暖冬?ラニーニャ現象は?
2024-2025年の冬は、暖冬ではなく平年並みか寒冬の可能性が高いと考えられます。 その理由として、ラニーニャ現象発生の可能性と過去の気温傾向が挙げられます。
ラニーニャ現象の影響
- 2024年冬にかけてラニーニャ現象が発生する確率は60%と高く、継続した場合、気温が低くなる可能性があります。
- ラニーニャ現象が発生すると、冬型の西高東低の気圧配置が強まり、日本に寒気が入りやすくなるため、寒冬になりやすい傾向があります。
- 実際に、気象庁のデータによると、ラニーニャ現象が発生した場合、全国的に気温が「並」か「低い」割合の方が高くなっています。
- 2023年11月16日時点の長期予報でも、ラニーニャ現象発生時の日本は冬に寒気が南下しやすく気温が低くなる傾向があるとされています。
過去の気温傾向
- エルニーニョ現象は暖冬と関係があり、2023-24年の冬はエルニーニョ現象の影響で暖冬でした。
- しかし、2024年5月にはエルニーニョ現象は終息しており、2024-25年の冬も暖冬になるとは限りません。
- 2019年から2024年までの過去5年間の冬(12月~2月)の気温を気象庁の区分別に見てみると、2023-24年以外は、北日本、東日本、西日本ともに、平年並みか寒冬となっています。
ただし、2024-25年の冬が暖冬にならないとは言い切れません。
- エルニーニョ現象が終息したものの、海面水温は高い状態が続いています。
- 海面水温が高い状態が続くと、降水活動が抑制されるため、暖冬になる可能性もあります。
結論
上記の点を総合的に考えると、2024-2025年の冬は、ラニーニャ現象の影響で寒くなる可能性が高いものの、海面水温の高さが影響し、暖冬になる可能性も否定できません。今後の気象情報に注意が必要です。
ラニーニャ現象とは?2024-2025年(今年)の冬の気温に影響?
ラニーニャ現象は、エルニーニョ現象と対になる現象で、太平洋赤道域の中部から東部にかけての海面水温が平年より低くなり、その状態が1年程度続く現象です。 数年おきに発生しますが、エルニーニョ現象よりも発生間隔が不規則で、発生原因は完全には解明されていません。
ラニーニャ現象発生のメカニズム
通常、太平洋の赤道付近では貿易風と呼ばれる東風が吹いており、暖かい海水が西側のインドネシア付近に吹き寄せられています。 ラニーニャ現象発生時は、この貿易風が強まり、暖かい海水が西側にさらに強く吹き寄せられるため、東側のペルー沖では、深海の冷たい海水が通常よりも多く上昇します。 このようなメカニズムで、東太平洋の赤道付近の海面水温が低下し、ラニーニャ現象が発生します。
ラニーニャ現象が日本に与える影響
日本では、ラニーニャ現象が発生すると、夏は猛暑、冬は厳冬になりやすい傾向があります。
- 夏季: 太平洋高気圧が北に張り出しやすくなるため、気温が高くなる傾向があります。 特に沖縄・奄美では、南からの湿った気流の影響を受けやすくなるため、降水量が多くなる傾向があります。
- 冬季: 西高東低の気圧配置が強まり、寒気が日本に流れ込みやすくなるため、気温が低くなる傾向があります。
世界への影響
ラニーニャ現象は、日本だけでなく世界各地の天候にも影響を及ぼします。
- 南北アメリカ: 干ばつが発生しやすくなります。 特に、アルゼンチンやウルグアイなど、世界的な穀倉地帯であるパンパでは、小麦の生産量が減少する可能性があります。
- 西アジア・北欧: 春に降水量が減少する傾向があります。 これらの地域では、小麦を主食としているため、食料不足に陥る可能性があります。
ラニーニャ現象とエルニーニョ現象の違い
- ラニーニャ現象: 東太平洋赤道域の海面水温が平年より低い状態が続く現象。
- エルニーニョ現象: 東太平洋赤道域の海面水温が平年より高い状態が続く現象。
ラニーニャ現象とエルニーニョ現象は、海面水温の変化が反対になる現象です。
2024-2025年の冬の気温
2024年冬にかけてラニーニャ現象が発生する確率は60%と高く、発生した場合、日本は寒冬となる可能性があります。 しかし、2024年はエルニーニョ現象が終息したものの、海面水温は高い状態が続いています。 海面水温が高い状態が続くと、暖冬になる可能性もあるため、今後の気象情報に注意が必要です。
2024-2025年(今年)の冬の寒さ対策
2024-2025年の冬はラニーニャ現象の影響で寒くなる可能性が高そうです。
そこで冬の寒さ対策についてより具体的に解説していきます。
住宅の寒さ対策
- 断熱性の重要性: 家の寒さ対策として「断熱リフォーム」「遮熱シートの施工」を推奨しています。
- 高気密・高断熱: 専門業者に依頼することで「高気密・高断熱」住宅を建てることが可能です。これは、壁の隙間からの冷気侵入や熱損失を防ぐ効果があります。
- 窓の断熱: 窓からの冷気を防ぐために「二重窓にする」「シャッターを付ける」対策を紹介しています。より具体的に、高断熱サッシへのリフォームや内窓の設置を提案しています。
- 床の断熱: 床の寒さ対策として「全館空調」の導入を提案しています。一方で、「床暖房」や「床下断熱リフォーム」を提案しており、様々な選択肢があることが分かります。床材に断熱性の高い「無垢材」を使うことも推奨しています。
- 隙間風対策: 壁とサッシの隙間に「隙間風防止テープ」を貼る方法を紹介しています。
今すぐできる寒さ対策
専門業者への依頼が必要なく、すぐに自分でできる対策としては、以下の方法を提案しています。
- 断熱カーテン: 窓からの冷気を防ぐために、「厚手で長めの断熱性が期待できるカーテン」を選ぶようにアドバイスしています。
- 断熱シート: 窓に断熱シートを貼る方法を紹介しています。
- 家具と壁の間に段ボール: 壁からの冷気を和らげるために、家具と壁の間に段ボールを挟む方法を紹介しています。
- カーペット・ラグ・ルームシューズ: 床からの冷えを防ぐために、カーペットやラグを敷いたり、ルームシューズを履いたりする方法を推奨しています。カーペットの下にアルミシートを敷く方法も紹介しています。
まとめ:2024-2025年(今年)の冬の気温は寒くなる?暖冬?ラニーニャ現象は?
2024-2025年の冬が寒くなるかどうかについては断定できないものの、2024年冬にかけてラニーニャ現象が発生する確率は60%と高く、発生した場合は日本では冬は寒くなる傾向があります。ラニーニャ現象とは、太平洋赤道域の中部から東部にかけての海面水温が低下し、その状態が約1年間続く現象です。
しかし、2024年はエルニーニョ現象が終息したものの、海面水温は高い状態が続いています。海面水温が高い状態が続くと、暖冬になる可能性もあるため、今後の気象情報に注意が必要です。
さらに、冬の気温は、ラニーニャ現象だけでなく、「北極振動」や「太陽活動」「偏西風」の影響、「日本海寒帯気団収束帯」の発生など、複数の要因が関係するため予測が難しいとされています。