「Don’t think Feel」とは意味は?
スターウォーズに出てくるヨーダのセリフ?それともブルースリーなんでしょうか?
Don’t think Feelの意味
「Don’t think, Feel.」は、ブルース・リーの映画で有名な台詞です。「ごちゃごちゃ考えていないで、感じ取れ!」という意味が込められています。
感覚と考えることの違いを理解するのは難しいですが、西田幾多郎という哲学者は、「純粋経験」と呼ばれるものを説明しています。絶景を見たときの感動や驚きを「純粋経験」と呼び、それを言葉にすることで経験の本質が変わってしまうと説いています。
ブルース・リーが言う「Don’t think, Feel.」は、感覚を重視し、言葉で経験を言い表すのではなく、直接感じ取ることの大切さを伝える言葉です。例えば、美しい景色を見て感動する瞬間は「純粋経験」であり、それを言葉にすることで経験が変わってしまうということを意味しています。
この言葉は、ブルース・リーが映画『燃えよドラゴン』の中で、修行者に技を教える場面で使われました。彼が指導する修行者に、「技を考えるな、感じろ」と言っています。
このセリフには深い意味があります。ブルース・リー自身は格闘の理論を研究し、その結果として「ジークンドー」という思想を確立しました。アスリートたちは最新のスポーツ理論を学び、自身のプレイに取り入れることが重要です。しかし、「Don’t think, Feel.」だけではなく、ブルース・リー自身も熟考し、自分なりに理論を築いていました。
Don’t think Feel|ヨーダ?ブルースリー?
スターウォーズに出てくるヨーダも
「Don’t think. Feel.」
と言っていますが、
ブルース・リーが言ったのは Enter the Dragon (1973)
ヨーダは Star Wars: Episode II – Attack of the Clones (2002)
よってブルース・リーが先です。
語順が違いますがスター・ウォーズではクワイ=ガン・ジンが99年の Episode I – The Phantom Menace でヨーダより先に Feel, don’t think. と言っています。
Don’t think Feelの文法
文法的にはDon’t think, feel. です。コンマがないと文法的に成立しません。
Don’t think.で考えるな、と言う否定形の命令文で、feelは感じろと言う命令文です。
なので、考えるな、感じろ。と言う意味です。
まとめ:Don’t think Feelの意味|ヨーダ?ブルースリー?
ブルース・リーの映画「燃えよドラゴン」で出てくる有名なセリフ「Don’t think Feel.」は、日本語にすると「考えるな!感じるんだ!」という意味です。
このセリフは、よく「感覚で勝負しろ!」と解釈されます。しかし、ブルース・リーは、感覚だけで勝負しろと言っているわけではありません。
セリフの続きには、「It is like a finger pointing away to the moon.(これは月を指さすのと似ている。)Don’t concentrate on the finger, or you will miss all that heavenly glory.(指に気を取られていると栄光(月)を見失うぞ。)」とあります。
この場合、「指」とは「自分(の技)」で、「月」とは「相手(を倒すこと)」でしょう。つまり、「自分の技に集中するな。相手を倒すことに集中しろ!」と言ってるんです。自意識にとらわれるな!と言ってるんです。
となると、「Don’t think Feel.」はこんな意味に解釈できます。
「自分の技をどうするかを考えるな。相手がどう出てくるかを感じて的確に対応するんだ。」
例えば、格闘技で戦う場合、自分の技をどうするかを考えるのではなく、相手の動きをよく見て、その動きに合わせて技を繰り出すことが重要です。自分の技にばかり集中していると、相手の動きに対応できず、負けてしまいます。
演技でも同じことが言えます。自分の演技をどうするかを考えるのではなく、相手役の演技や、その場面の雰囲気を感じて、自然な演技をすることが大切です。自分の演技のことばかり考えていると、演技がぎこちなくなってしまいます。
つまり、「Don’t think Feel.」は、自分の思考にとらわれずに、相手や状況を素直に感じることが大切だということを教えてくれる言葉なのでしょう。