「お釈迦様の手の上の悟空」とは意味は？どんな状態なんでしょうか？
また「お釈迦様の手の上の悟空」と同じ意味を持つ類義語は？使い方は？
お釈迦様の手の上の悟空｜意味は？
「お釈迦様の手の上の悟空」とは、中国の古典小説『西遊記』に登場する、主人公の孫悟空が、お釈迦様の手のひらの上に乗っている状態を表す言葉です。
ある時、悟空は天界の主になることを夢見て、お釈迦様に挑戦します。お釈迦様は悟空に、「私の手のひらから出られれば、天界の主にしてやる」と言いました。悟空は喜んで飛び出しますが、いくら飛んでも、お釈迦様の手のひらから出ることができません。
お釈迦様は、悟空の手を掴んで、自分の指を見せます。そこには、「斉天大聖」の文字と、オシッコの跡が残っていました。悟空は、自分の力は天界を支配するほどではないことを悟り、お釈迦様の弟子となります。
このエピソードから、「お釈迦様の手の上の悟空」は、以下の2つの意味を持つ言葉として解釈することができます。
■未熟な者が成長する過程を表す言葉
悟空は、最初は天界を支配できるほどの力を持っていると自負していました。しかし、お釈迦様の手のひらから出ることができなかったことで、自分の力不足を悟り、成長するきっかけとなります。
■仏の教えによって導かれる状態を表す言葉
悟空は、お釈迦様の教えによって、自分の力不足を悟り、成長することができました。このことから、「お釈迦様の手の上の悟空」は、仏の教えによって導かれる状態を表す言葉としても解釈することができます。
お釈迦様の手の上の悟空｜使い方は？
「お釈迦様の手の上の悟空」という表現は、誰かが自分の力や実績を誇っているが、最終的にはそれが実はささいなものだったり、得意げに振る舞っていたけれども実際には自分の能力や立場が小さいことを知る話を指します。この表現は比喩的に使われることが一般的で、普段の会話や文章、または物語や寓話の中で使われることがあります。
例えば、「彼は自分の立場を誇って、周囲に自慢していたけれど、最終的にはお釈迦様の手の上の悟空だったという話を聞いたことがあります」というように、他の物語や例えを語る際に使われることがあります。
他にも、次のような文で使うことができます。
彼は、まだ若くて未熟だが、お釈迦様の手の上の悟空のように、これから成長していくだろう。
この文では、「彼」は、まだ経験が浅く、力不足を感じている人物を表しています。しかし、彼は、これから努力して成長していく可能性を秘めている人物であると、言いたいわけです。
まとめ：お釈迦様の手の上の悟空｜意味・類義語は？
「お釈迦様の手の上の悟空」は西遊記で孫悟空が自分の力を誇って大きな柱に自分の名前を書いたところ、それは実はお釈迦様の手のひらの指だったという話です。
悟空はお釈迦様の監視から逃れようと思い、素早いキントン雲に乗って逃げました。へとへとになるまで逃げた後、大きな柱を見つけ、名前を書いて得意げになりました。しかし、その柱は実はお釈迦様の手のひらの指だったんです。
この話は、悟空が逃げた先がお釈迦様の手のひらの上だったことで、「どんなに逃げても、大したことではない」と教えるためのお話です。悟空が大きな柱に名前を書いて得意げになっても、それはお釈迦様の手のひらでしかなく、結局は力の差を感じさせる話です。
西遊記は、悟空が強くて乱暴な性格を改めるための物語で、この話は悟空の驕り（おごり）を戒めるための話なんです。
