ハリーポッターと賢者の石に登場する、ニコラス・フラメルとはどういう人？
ヴォルデモートの策略を阻止する重要な人物で作中ではその名前と賢者の石を生成したことにしか触れられていませんが、ニコラス・フラメルとは？
ニコラス・フラメルwiki｜ハリーポッターと賢者の石
ハリーポッターと賢者の石に登場するニコラス・フラメルは、著名な錬金術師であり、賢者の石の創造に成功した唯一の人物として知られる魔法使いです。彼はアルバス・ダンブルドアの友人であり、賢者の石の共同研究を行っていました。
賢者の石は、金属を純金に変える力と、飲むことで不老不死になる「命の水」を作り出す力を持っています。ニコラス・フラメルは、この賢者の石を創造し、妻のペレネレと共に長い間生きることができました。小説では、665歳のニコラスと658歳の妻、ペレネレが登場し、静かな生活を望んでいました。
フラメルはボーバートン魔法アカデミーで妻のペレネレと出会い、資金の一部を錬金術で得てボーバトンの城を築くなど、多方面で活躍しました。また、彼はダンブルドアとの親交が深く、錬金術の研究や『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』にも登場しています。
J・K・ローリングは、「賢者の石」を執筆中に夢にニコラス・フラメルが登場し、賢者の石の作り方を教えてくれたと語っています。彼は長寿の魔法使いであり、19世紀にはダンブルドアと初めて知り合い、手紙のやり取りをするようになりました。
1990年代には、イギリスのデボン州で静かな生活を送っていたが、ヴォルデモートの脅威にさらされ、ダンブルドアの助言により賢者の石を保管することになりました。しかし、ヴォルデモートによって賢者の石が狙われ、最終的にはフラメル夫妻は賢者の石を破壊してこの世を去りました。
ニコラス・フラメルwiki｜ファンタビ
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』に登場するニコラス・フラメルは、錬金術師であり、魔法使いとして物語において重要な役割を果たします。映画では、アレサンドロ・ホドロフスキーの息子であるブロンティス・ホドロフスキーが、フラメル役を演じました。
物語の中では、1927年のパリでニュート・スキャマンダーがダンブルドアから紹介された隠れ家が、実はニコラス・フラメルの家であることが明らかになります。フラメルは既に300年以上も生きており、不死身であることが描かれています。
物語のクライマックスでは、フラメルは水晶玉を使用してグリンデルバルド率いる集会の場所を突き止め、主人公たちと共に戦います。その際、彼の協力によりパリは燃え尽きることなく守られ、物語の結末では主要メンバーと共にホグワーツに出向き、ダンブルドアと再会します。
実在したニコラス・フラメルとは？
実在したニコラス・フラメル（またはニコラ・フラメル、1330年～1418年）は、フランスの出版業者でした。彼は錬金術の研究者としても知られ、賢者の石の精製に成功したと言われています。
ニコラス・フラメルは錬金術に興味を抱き、その研究に専念しました。彼は錬金術に関する書物を複数執筆し、賢者の石についての伝説が彼を取り巻くようになりました。
実際の生活では、ニコラスはペレネレという妻と結婚し、ペレネレはニコラスが前の夫との間に遺産を得た後、結婚する前に亡くなった夫の財産も相続していました。夫婦は裕福で、複数の屋敷を所有し、フランスのカトリック教会に寄付も行っていました。
ニコラス・フラメルは1418年に亡くなり、パリに埋葬されました。彼の遺言書によれば、蔵書のほとんどは甥のペリエに相続されたとされています。
錬金術におけるフラメルの興味は、ある日彼が見知らぬ人から受け取った特別な本に端を発しています。この本はユダヤ人のアブラハムによるもので、フラメルが21年かけて解読したと言われています。解読の過程で彼はスペインに渡り、ユダヤ人の学者であるカンシュから教えを受けました。この本の内容は、錬金術の手引書であると認識されました。
フラメルは幸運なことに、カンシュから得た知識を元に本を翻訳し、神秘思想を学びながら研究を進めました。彼の翻訳により、賢者の石の創造に成功したと信じられています。
まとめ：ニコラス・フラメルwiki｜ファンタビやハリーポッターと賢者の石
著名な錬金術師で、賢者の石の創造に成功した唯一の者として知られる魔法使いです。
アルバス・ダンブルドアの友人で、賢者の石の共同研究を行っていました。
第一巻目の『ハリー・ポッターと賢者の石』のときには不死の生命を持って生きていました。
一巻目の最後の方で、ダンブルドアが、フラメルと彼の妻が死を受け入れることをハリーに説明し、平静な魂の持ち主にとって、死は単にもう一つの冒険に過ぎない、と話す場面があります。
ニコラス・フラメルは、J・K・ローリングにとっても思い入れの深いキャラクターであり、物語の中で重要な役割を果たしています。フラメルの登場は、『ハリー・ポッター』の世界と『ファンタスティック・ビースト』シリーズとをつなぐ興味深い要素となっています。
