薬剤師は、医薬品全般について広範な知識を持つ「薬」の専門家です。
薬剤師の主な役割は、薬局や医療機関(病院)で処方せんに基づく調剤や患者への服薬説明を行うことです。また、医療用医薬品から一般用医薬品まで、すべての薬を販売し、相談にのることも薬剤師の仕事の一部です。
薬剤師国家試験109回(国試)は下記のような日程・内容で行われました。
■日程
令和6年2月17日(土曜日)及び 2月18日(日曜日)
【第1日目】
9:30~11:00 必須問題試験(物理・化学・生物、衛生、薬理、薬剤、病態・薬物治療、法規・制度・倫理、実務)
12:30~15:00 一般問題試験(薬学理論問題)(物理・化学・生物、衛生、法規・制度・倫理)
15:50~17:45 一般問題試験(薬学理論問題)(薬理、薬剤、病態・薬物治療)
【第2日目】
9:30~11:35 一般問題試験(薬学実践問題)(物理・化学・生物、衛生)【実務】※
13:00~14:40 一般問題試験(薬学実践問題)(薬理、薬剤)【実務】※
15:30~18:00 一般問題試験(薬学実践問題)(病態・薬物治療、法規・制度・倫理、実務)【実務】※
※ 【実務】は、実務以外の科目と関連させた複合問題として出題されるもの
薬剤師国家試験109回解答速報(国試)
“薬剤師を確保”富山大学薬学部“地域枠”入学生を激励…条件満たせば返金免除となる奨学金約700万円
担い手が不足している薬剤師を確保するため、富山大学薬学部に新たに設けられた「地域枠」の入学生を激励する会が富山県庁で開かれました。
激励会には4月から「地域枠」で入学する学生10人が出席しました。「地域枠」は就職者が減少傾向にある薬剤師を確保するために、富山大学が国立大学の薬学部としては初めて導入したものです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5632432ae89c3f74f9ec5143bec1ad18a78ada57
奨学金の返還が免除されるなど県による優遇措置が受けられ、激励会で新田知事が期待の言葉を贈っていました。
2024年の第109回薬剤師国家試験(国試)の解答速報は
薬剤師国家試験予備校「メディセレ」
twitterのハッシュタグ「#薬剤師国家試験解答速報」
5ch
といった手段で情報収集できます。
2023年の第108回薬剤師国家試験対策予備校の薬学ゼミナールでいち早く解答速報がまとめられました。
薬剤師国家試験の受験生には「メディセレ」の解答速報はおなじみじゃないかと思います。
他にもtwitterのハッシュタグ
「#薬剤師国家試験」
「#薬剤師国家試験解答速報」
「#薬剤師国試解答速報」
「#薬剤師国試」
で解答が続々と投稿されるし、5ch掲示版にも解答がドンドン投稿されていきます。
最終的に完成度の高い解答速報が出来上がるスピードで言えば、例年だと5ch掲示版が最も速くなります。
薬剤師国家試験109回(国試)の合格ライン・合格点は?
薬剤師国家試験の試験科目は
■必須問題試験
[物理 化学 生物/衛生/薬理/薬剤/病態 薬物治療/法規 制度 倫理/実務]
■一般問題試験
・薬学理論問題試験[物理 化学 生物/衛生/薬理/薬剤/病態 薬物治療/法規 制度 倫理]
・薬学実践問題試験[物理 化学 生物/衛生/薬理/薬剤/病態 薬物治療/法規 制度 倫理/実務]
問題数と点数(配点)は
必須問題 90問 180点満点(1問2点)
一般問題(薬学理論問題) 105問 210点満点(1問2点)
一般問題(薬学実践問題) 150問 300点満点(1問2点)
で合計345問・690点満点です。
合格基準は第104回薬剤師国家試験以降、以下のすべてを満たすこととされています。
・問題の難易を補正して得た総得点について、平均点と標準偏差を用いた相対基準により設定した得点以上であること。
・必須問題について、全問題への配点の70%以上で、かつ、構成する各科目の得点がそれぞれ配点の30%以上であること。
第106回までの薬剤師国家試験の合格率は次のようになっています。
開催回 合格率 受験者数(人) 合格者数(人)
第106回 68.66% 14,031 9,634
第105回 69.58% 14,311 9,958
第104回 70.91% 14,376 10,194
第103回 70.58% 13,579 9,584
第102回 71.58% 13,243 9,479
第101回 76.85% 14,949 11,488
■国立大学ごとの薬剤師国家試験合格率 2023
大学名 全 体 新 卒
北海道大学 87.5% 93.1%
東北大学 89.7% 100.0%
千葉大学 91.3% 94.9%
東京大学 56.3% 87.5%
富山大学 78.2% 84.1%
金沢大学 82.5% 85.7%
京都大学 80.7% 88.5%
大阪大学 78.8% 80.8%
岡山大学 84.4% 94.6%
広島大学 83.3% 89.5%
徳島大学 81.8% 97.4%
九州大学 82.1% 89.7%
長崎大学 82.8% 97.1%
熊本大学 84.5% 87.2%
国立計 82.6% 90.5%
薬剤師国家試験109回|試験科目
○必須問題試験
物理・化学・生物
衛生
薬理
薬剤
病態・薬物治療
法規・制度・倫理
実務
○一般問題試験
薬学理論問題試験
物理・化学・生物
衛生
薬理
薬剤
病態・薬物治療
法規・制度・倫理
薬学実践問題試験
物理・化学・生物
衛生
薬理
薬剤
病態・薬物治療
法規・制度・倫理
実務
■薬剤師国家試験の出題基準
(1) 出題領域
出題領域については、薬剤師法施行規則(平成22年1月一部改正)の規定により、「物理・化学・生物」、「衛生」、「薬理」、「薬剤」、「病態・薬物治療」、「法規・制度・倫理」及び「実務」の7領域とした。
(2) 出題項目
今回の出題基準見直しの基本的考え方は、薬学教育モデル・コアカリキュラム等を基本とし、医療や制度の現状を考慮し策定したものである。なお、各領域の出題項目は、現行の出題基準の体系を参考に、必要に応じて項目間の入れ替え等を適切に行った上で、「大項目」、「中項目」、「小項目」及び「小項目の例示」として整理したものであり、必ずしも薬学教育モデル・コアカリキュラム等の記載順等に対応するものではない。
また、出題項目は、あくまでも出題に際し、準拠すべき基準であって、出題がすべてこの範囲に拘束されるものではない。
薬剤師国家試験109回(国試)難易度,受験生感想まとめ
薬剤師は、大学の薬学部を卒業し、薬剤師国家試験に合格することで資格を得ます。薬学部では、有機化学や無機化学などの化合物に関する基礎的知識から、体内で薬が作用する仕組みや病気やその治療についての知識まで幅広く学びます。
平成18年度からは、薬学部は6年制となり、より専門的な知識を身につけることが求められています。
薬剤師の業務は調剤や服薬指導だけでなく、学校での環境衛生管理や医薬品の研究開発、製造にも関与しています。また、薬物乱用防止活動や禁煙運動の取り組み、高齢者の薬の正しい使い方に関する啓発活動にも積極的に取り組んでいます。