星稜刀は映画『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』に登場するストーリーのカギとなる「お宝」
土方歳三が愛用していたという星稜刀を巡り、コナン・怪盗キッドたちがしのぎを削ることになりますが、星稜刀は実在したのでしょうか?モデルは?
星稜刀(コナン映画で土方歳三の刀)実在?
映画「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」に登場する土方歳三の所持していたという星稜刀は、結論から言うと架空の刀です。
幕末の時代に新選組の副長である土方歳三が持っていたという設定で物語が展開し、刀の形状は星の形の鍔が特徴的で、物語では土方が襲撃者に立ち向かう場面で描かれています。
なお、実際には工藤優作の手にあり、彼の妻である工藤有希子が背中をかく際に使用されています。
工藤優作は双子の兄を持ち、星稜刀は彼から送られたものであるとされていますが、その兄というのが、先代の怪盗キッドである黒羽盗一だということが明らかになりました。
星稜刀(コナン映画)の実在モデルは土方歳三の和泉守兼定、大和守源秀國、葵紋越前康継?
■星稜刀の特徴
星の形をした鍔(つば)が付いている。
土方歳三が愛用していたという設定。
劇中で盗まれたと言われていた刀は、工藤優作の手にあった。
星稜刀(コナン映画)実在?モデルは土方歳三の和泉守兼定、大和守源秀國、葵紋越前康継?
土方歳三が所持していたと伝わっている刀は次の5口。
・和泉守兼定
・堀川国広
・大和守秀国
・葵紋越前康継
・備前長船住祐定
その中でも有名なものがいくつかあります。まず、彼が愛用していたと言われる刀の中で現在確認できるのは、以下の3振りです。
■和泉守兼定(いずみのかみかねさだ)
和泉守兼定は、土方歳三が愛刀として使っていた打刀です。この刀は、土方歳三の没後に彦五郎のもとに届けられ、現在も土方歳三資料館に収蔵されています。
■大和守源秀國(やまとのかみみなもとのひでくに)
大和守源秀國は、戊辰戦争の際に使用された刀で、土方歳三が秋月登之助種明に贈ったものとされています。この刀は京都の霊山歴史館で展示されています。
■葵紋越前康継(あおいもんえちぜんやすつぐ)
葵紋越前康継は、徳川家の「葵の御紋」を茎に切ることが許された刀で、土方歳三が佐藤彦五郎に贈ったものです。この刀は、甲州勝沼の戦いの際に使用されました。
星稜刀(コナン映画)|土方歳三の刀まとめ
土方歳三といえば、新選組副長として活躍した幕末の英雄
刀剣マニアでも知られる土方は、数多くの刀を所有していましたが、星稜刀という名前の刀を持っていたという史実は確認されていません。
なお、土方歳三の刀の中でも特に有名なのが以下の3振です。
■和泉守兼定(いずみのかみかねさだ)
土方歳三の愛刀として最も有名な刀。
会津藩のお抱え刀工だった11代目会津兼定によるものとされています。
刃長2尺8寸。
箱館戦争の際、小姓・市村鉄之助によって遺髪や写真、手紙などと一緒に彦五郎のもとに送られてきた歳三最期の佩刀(はいとう)として伝えられています。
現在、「土方歳三資料館」(東京都日野市)に収蔵されています。
■大和守源秀國(やまとのかみみなもとのひでくに)
11代目兼定と同様、会津のお抱え刀工だった秀国によるもの。
刃長2尺2寸8分。
鳥羽・伏見の戦いや甲州勝沼の戦いなど、戊辰戦争時に使用されたものと考えられています。
縁金に土方が好きだったという梅の意匠が施されています。
現在、「霊山歴史館」(京都府京都市東山区)に収蔵されています。
■葵紋越前康継(あおいもんえちぜんやすつぐ)
江戸初期の刀工、越前康継によるもの。
刃長2尺3寸5分。
甲州勝沼の戦いに敗れた佐藤彦五郎の長男・源之助に歳三が贈った刀です。
現在、「佐藤彦五郎新選組資料館」(東京都日野市)に収蔵されています。