忠犬サーブ(盲導犬)が2024年4月17日放送の「世界の何だコレ!?ミステリー」で紹介されました。
サーブは、1977年に生まれたメスのジャーマンシェパード。
「がんばれ盲導犬サーブ」の実話モデルともなっている忠犬サーブ(盲導犬)について。
忠犬サーブ(盲導犬)wiki|銅像の場所は?がんばれ盲導犬サーブの実話
サーブは、1977年4月8日に愛知県名古屋市で生まれました。
幼い頃から、明るく活発な性格で、周囲の人々に愛されていました。
サーブは、盲導犬として、そして交通安全の象徴として、多くの人々に愛されています。
サーブの訓練
2歳になったサーブは、中部盲導犬協会に入所し、盲導犬としての訓練を受けました。
訓練は、2年にも及ぶ厳しいものでしたが、サーブは持ち前の才能と努力で、すべての課題を克服しました。
1980年、サーブは晴れて盲導犬として認定され、岐阜県でマッサージ業を営む亀山道夫さんのパートナーとなりました。
サーブの壮絶な事故と英雄的な行動
1982年1月25日、サーブと亀山さんは、岐阜県の国道156号を歩いていると、雪でスリップした車がまっすぐ突っ込んできました。
当時、国道にはガードレールが設置されておらず、もし衝突すれば、命を落とす可能性も高い状況でした。
しかし、サーブは咄嗟の判断で、亀山さんを車と反対方向に引き寄せ、自身は車に体当たりしました。
この英雄的な行動により、亀山さんは軽症で済みましたが、サーブは左前足を重傷負い、切断を余儀なくされました。
サーブの偉業と社会への影響
サーブの事故は、全国に大きな衝撃を与えました。
当時、盲導犬に対する認知度は低く、サーブのような英雄的な行動にもかかわらず、保険金や治療費が支払われることはありませんでした。
しかし、サーブの物語が新聞やテレビで報道されると、多くの人々がサーブの献身的な振る舞いに感動し、支援の声が続々と寄せられました。
また、サーブの事例が国会で取り上げられ、1983年には、盲導犬が事故にあった場合にも自賠責保険が支払われるという、新たな条項が法律に付け加えられました。
サーブは、法改正という偉業を成し遂げただけでなく、盲導犬に対する認識を大きく高め、社会に大きな影響を与えました。
サーブのその後の活動と永眠
事故の影響で、サーブは盲導犬としての仕事は続けることができませんでしたが、中部盲導犬協会で普及活動に携わりました。
サーブは、講演会やイベントなどで自身の体験を語り、多くの人々に盲導犬の重要性について伝えました。
1988年6月13日、サーブは老衰のため11歳で永眠しました。
サーブの死は、多くの人々に悲しみをもたらしましたが、その功績は決して忘れられることはないでしょう。
忠犬サーブ(盲導犬)|銅像の場所
サーブの偉業を称える銅像は、3体あります。
名古屋市中区の久屋大通公園
名古屋市港区の盲導犬総合訓練センター
岐阜県郡上市の健康福祉センターさつき苑
これらの銅像は、サーブの精神を受け継ぎ、多くの人々に愛されています。
サーブは、盲導犬として、そして交通安全の象徴として、これからも多くの人々に語り継がれていくでしょう。
忠犬サーブ(盲導犬)|犬種はジャーマンシェパード
ジャーマンシェパードは、その堂々とした体格と鋭い知性、そして忠誠心から、「万能使役犬」とも称される犬種です。
警察犬や災害救助犬として活躍するイメージが強いですが、本来は牧羊犬として改良された犬種です。
近年では、家庭犬としても人気が高く、世界中で多くの人々に愛されています。
ジャーマンシェパードの特徴
ジャーマンシェパードは、以下の特徴を持つ大型犬です。
体高: オス60~65cm、メス55~60cm
体重: オス30~40kg、メス22~32kg
体長: 体高より約10~17%長い
体型: 筋肉質でがっしり、体長より体高がやや長い
被毛: ダブルコートで、毛色はブラック&タン、ブラック&シルバー、レッド&ブラックなど
耳: 立ち耳
目: アーモンド型で、色は茶色、黒など
性格: 知的で忠実、勇敢で辛抱強い、活発で落ち着いている、洞察力があり自分で考える力がある、責任感があり愛情深い
ジャーマンシェパードは、その賢さと訓練性から、様々な仕事に適しています。
警察犬、災害救助犬、盲導犬、セラピー犬など、様々な分野で活躍しています。
また、家庭犬としても、忠実で愛情深いパートナーとして人気があります。
ジャーマンシェパードの性格
ジャーマンシェパードは、知性と勇気を兼ね備えた犬種です。
活発で落ち着いており、洞察力があり、自分で考える力を持っています。
また、服従心が強く、勇敢でありながら辛抱強いです。
命令には最後まで従おうとする責任感の強さと、家族や親しい相手を守ろうとする愛情深さがあります。
しかし、警戒心が強いという一面もあります。
初対面の人に対しては、おやつをくれても食べない、安全とわかるまで近づかないなど、相手を簡単に信用しないことがあります。
しっかりと自信がつくと、そこに冷静さが加わり、大変落ち着きのある犬種となります。
ジャーマンシェパードの飼い方
ジャーマンシェパードは、運動量が多く、訓練が必要な犬種です。
毎日、最低でも1時間程度の散歩が必要です。
また、訓練を通して、社会性を身につけることが重要です。
ジャーマンシェパードは、賢く訓練性が高い犬種なので、しっかりと訓練すれば、様々なことを覚えさせることができます。
しかし、警戒心が強いので、子犬の頃から社会化訓練を行うことが大切です。
ジャーマンシェパードは、忠実で愛情深い犬種です。
家族の一員として、大切に接してあげれば、生涯にわたってかけがえのないパートナーとなるでしょう。
まとめ:忠犬サーブ(盲導犬)wiki|銅像の場所は?がんばれ盲導犬サーブの実話
サーブは、1977年に生まれたジャーマンシェパードの盲導犬で、主人を命がけで守った勇敢な犬です。彼女は愛知県名古屋市にある中部盲導犬協会で訓練を受け、岐阜県の亀山道夫さんを初めてのパートナーとして迎えました。
1982年1月25日、サーブと亀山さんは岐阜県の国道156号を歩いていると、雪でスリップした車が直進してきました。この時、道路には車道と歩道を分けるガードレールのようなものがなかったため、衝突すれば命が危険な状況でした。しかし、奇跡的に亀山さんは軽傷で済みました。その奇跡の背後には、サーブが主人を車から守るために身を挺して行動した姿がありました。サーブは主人を車とは反対方向に引っ張り、自らは車に体当たりしました。この勇敢な行動によって、亀山さんは助かりましたが、サーブ自身は左前足に重傷を負い、最終的には切断することになりました。
この出来事が新聞で話題となりましたが、当時は盲導犬に関する理解が低かったため、サーブに対する保険金や治療費の支払いはありませんでした。しかし、サーブの勇敢な行動が広く知られるにつれて、彼女と同様の事故に遭った盲導犬にも保険が適用されるように法律が改正されました。この法律改正は、サーブの功績を称えると同時に、盲導犬が視覚障害者の身体の一部であることを認識する大きな一歩でした。
サーブの偉業は多くの人々に称賛され、彼女の物語は児童書やテレビアニメなどのメディアで広く知られるようになりました。彼女は1988年に老衰のため11歳で亡くなりましたが、その功績は今でも名古屋市の公園や健康福祉センターに立てられた銅像を通じて称えられています。