ヨットで単独無寄港・無補給航海で世界一周を木村啓嗣さんがを成し遂げましたがどうやっていたのでしょうか?
食料はどうしているの?台風が来て海が荒れたらどうする?
ヨット単独無寄港・無補給航海どうやって?食料は?
ヨットでの単独無寄港・無補給航海では、出発前にすべての食料をヨットに積み込みます。食料は保存がきく缶詰や乾燥食品を中心に持ち込みます。生野菜や果物などは持ち込みが難しいため、出発前にできるだけ工夫して保存できるものを選びます。例えば、干し野菜や乾燥フルーツを利用することがあります。
また、海での食料補給としては、魚を釣ることも重要です。ヨットに釣り道具を備え付け、航海中に釣れた魚を食べることで、新鮮な蛋白源を確保します。航海中にはルアー(疑似餌)を使って魚を釣ることが多く、幸運な時には魚がヨットに飛び込んでくることもあります
。
ヨット単独無寄港・無補給航海どうやって?台風・嵐は?
台風や嵐に備えるため、出発前に気象情報を綿密にチェックし、季節や航路を慎重に選びます。それでも予期せぬ悪天候に見舞われることがありますが、その場合は耐え抜くしかありません。
嵐の際には以下のような対策を取ります:
セール(帆)を小さくして風の影響を少なくする。
ヨットを風上に向けて風と波に対抗するようにする。
ヨットの安定を保つために、バランスを取りながら操船する。
また、嵐の中では安全を最優先し、場合によっては船内で待機してやり過ごすこともあります。装備の点検や補修は、悪天候が過ぎ去った後に行います。
ヨット単独無寄港・無補給航海どうやって?海賊は?
海賊が出没する海域を避けるように航路を設定します。特に、アフリカの東海岸やアジアの一部の海域は海賊が活動しているため、これらの地域を通過しないように計画を立てます。
さらに、海賊は基本的に金目のものを狙うため、特に価値のある物品を積載しないヨットは襲われにくいです。それでも、安全のために無線通信で定期的に位置を報告し、緊急時には助けを求められるように準備をしておきます。
ヨット単独無寄港・無補給航海どうやって?入国は?
無寄港航海ということは、途中でどこの国の港にも入らないことを意味します。したがって、入国手続きも必要ありません。航海はすべて公海上で行われ、寄港せずに航路を進むため、どの国の領海にも入らないように計画します
ヨット単独無寄港・無補給航海どうやって?木村啓嗣のケース
木村啓嗣さんは、24歳でヨットによる単独無寄港・無補給の世界一周を成功させた日本人最年少記録を達成しました。彼の航海は約7か月、具体的には231日間にわたりました。
■航海の準備と出発
木村さんは西宮市のヨットハーバーから出発し、支援者の協力を得て、食料や水、航海に必要なすべての物資をヨットに積み込みました。出発前の準備は入念に行い、航海中に必要な技術や知識も身につけました。
■航海中の困難と対策
航海中には多くの困難がありました。例えば、10日目にはプロペラに浮遊物が引っかかり、31日目にはハッチから大量の水が入り込むというトラブルがありました。さらに、100日を過ぎる頃には嵐に遭遇し、日照不足で太陽光発電が十分にできず、冷蔵庫などの設備が使えなくなる事態も発生しました。
それでも木村さんは、自ら帆を修繕し、船酔いや疲労に耐えながら航海を続けました。航海中の困難を乗り越えることで、彼の精神力と技術力が試されました。
■ゴールとその後
木村さんは和歌山県と徳島県の間の紀伊水道に設定したゴールラインを通過し、無事に世界一周を達成しました。ゴール後には記念のセレモニーが行われ、多くの人々から祝福さました。
まとめ:ヨット単独無寄港・無補給航海どうやって?食料は?海賊の心配は?
ヨットには、長期保存できる食料をたくさん積んでいきます。具体的には、以下のようなものがあります。
缶詰
レトルト食品
乾物
ナッツ類
ドライフルーツ
水
これらの食料を組み合わせて、栄養バランス良く食事を摂ります。
また、釣りをして魚を釣ったり、海藻を採ったりして、食料を補給することもあります。
木村さんの場合、インスタグラムで「プロペラに浮遊物がヒット」したり、「寝ていたらハッチから大量の水が入ってきて、最悪の目覚め」など、困難な状況にもかかわらず、工夫して食料を確保していたようです。
■台風着て海荒れたらどうするのでしょうか?
台風や嵐などの悪天候が予想される場合は、安全な場所に避難します。具体的には、以下のような方法があります。
港に避難する
無人島に避難する
ヨットをアンカーで固定する
木村さんの場合、出航から100日を過ぎる頃には、トラブルが頻発し、何度も嵐に遭遇したとのことです。しかし、風で裂けた帆を自ら繕ったり、船酔いや疲労に耐えながら航海を続けたそうです。
■海賊に襲われないのでしょうか?
海賊が出没する海域は避けます。海賊は、金目のものが無いヨットなど襲わないことが多いからです。
木村さんの場合、海賊が出没する海域は通らなかったようです。
■入国はどうしているのでしょうか?
無寄港ということは、入国もしないということです。公海上を航行しているので、入国手続きは必要ありません。
木村さんの場合、世界一周を成し遂げた後、日本へ帰国して記者会見を開いています。
■その他
ヨットで単独無寄港・無補給の世界一周を成し遂げるためには、高度なヨットの操縦技術、体力、精神力が必要です。
また、天候や海賊などのリスクにも常に備えておく必要があります。
木村さんの場合は、元海上自衛官でヨット経験豊富なベテランであり、十分な準備をして挑戦したことが成功の要因の一つと考えられます。