指定校推薦で落ちる理由について。
指定校推薦で落ちることはほとんどないと言われていますが、100%落ちない?
絶対に落ちないわけではなく、落ちる可能性があるのでしょうか?
指定校推薦で落ちる理由|落ちた例・落とす大学はある?
指定校推薦で落ちる理由について解説します。指定校推薦とは、大学側が特定の高校に対して推薦枠を用意し、確実に定員を確保していく制度です。 大学側が高校に対して推薦枠を確保する代わりに優秀な生徒を受験させてほしいと依頼しているような制度のため、大学側が校内選考を経て推薦された生徒を不合格にすることは稀です。 指定校推薦で落ちるケースはごくわずかですが、可能性はゼロではありません。
■指定校推薦で落ちる理由
指定校推薦で落ちる理由としては、大きく分けて以下のケースが挙げられます。
校内選考で落ちる
試験当日の問題
入学資格を満たしていない
校内選考通過後、入学までの間に問題を起こす
校内選考で落ちる
指定校推薦は、まず高校で選考が行われます。 募集人数よりも多くの生徒が応募した場合、評定平均や、部活動や課外活動の実績、出席日数などを参考に選考が行われます。
試験当日の問題
指定校推薦の試験において、以下の様な問題があると、合格が難しくなる可能性があります。
試験当日に遅刻・欠席をする
面接時の態度が悪い
小論文の出来が悪い
入学資格を満たしていない
指定校推薦の出願資格を満たしていないことが判明した場合、合格を取り消されることがあります。 よくあるケースとしては、以下の様なものが挙げられます。
高校を卒業できなかった
大学からの提出課題を出さなかった
入学手続きを行わなかった
校内選考通過後、入学までの間に問題を起こす
指定校推薦の校内選考を通過した後、入学するまでの間に以下のような問題を起こすと、合格が取り消されるケースがあります。
犯罪行為を犯してしまった場合
校則を守らなかった
生活態度が悪い
指定校推薦で落ちる理由|医学部、看護学部、芸術系の学部
医学部、看護学部、芸術系の学部は、指定校推薦であっても不合格になるケースが他の学部よりも多いです。 特に医学部は、指定校推薦であっても2.0~3.0倍程度の倍率になることが多く、一般的な指定校推薦とは意味合いが異なります。
指定校推薦で落ちないための対策
指定校推薦で合格を確実なものにするためには、以下の7つの対策を心がけましょう。
校内選考後も気を緩めず、日々の生活を送る
志望理由書は、内容だけでなく、字数制限を守るなど、しっかりと書く
面接対策として、敬語をしっかりと使えるように練習しておく、嘘をつかずにありのままを伝える、模擬面接を十分に行うなど、しっかりと準備をする
小論文対策として、テーマに対する自分の主張、その主張の根拠、結論を明確に記述する、事前に過去問を確認しておく
過去問を確認し、小論文で聞かれたテーマや面接で聞かれた内容、試験内容を事前に確認する
試験当日は、万全の体調で、時間に余裕を持って行動する
合格後も気を緩めず、高校生活を送る
指定校推薦で落ちた場合の対処法
万が一、指定校推薦で落ちてしまった場合は、気持ちを切り替え、以下のいずれかの方法を検討しましょう。
他の大学の指定校推薦枠で空きがないか確認する
一般入試に切り替えて受験する
総合型選抜(AO入試)を検討する
まとめ:指定校推薦で落ちる理由|落ちた例・落とす大学はある?
指定校推薦は、大学進学を目指す高校生にとって魅力的な選択肢の一つです。しかし、「指定校推薦は絶対に落ちることはない」というイメージは誤りです。実際には、毎年少人数ながら指定校推薦で不合格になる生徒が存在します。
■1. 志望校が医学部・看護・芸術系の学部である
医学部・看護・芸術系の学部は、一般入試でも倍率が高く、指定校推薦であっても競争が激しい傾向があります。
特に医学部は、指定校推薦の倍率が約2~3倍と非常に高く、他の学部の「指定校推薦」とは根本的に意味合いが異なると捉えるべきです。
これらの学部を目指す場合は、一般入試と同等の対策が必要となります。
■2. 犯罪行為を犯してしまった
いくら高校から推薦をもらっていたとしても、窃盗や暴行などの刑事事件を起こしてしまった生徒を大学側が入学させるわけにはいきません。
そのため、犯罪行為があれば、当然合格は取り消されます。刑事事件でなくとも、「重大な周囲とのトラブル」などでも不合格となることがあるので、合格後も浮かれた行動は慎むようにしましょう。
■3. 高校を卒業できなかった
大学の入学資格には「高校を卒業すること」が必ず含まれますので、最終的に高校を卒業できなければ、当然合格が取り消されます。
高校を卒業できない主な理由は以下の2点となります。
成績が著しく落ちてしまう
出席日数が足りない
成績に関しては合格後もしっかりとキープするように心がけましょう。トップの成績を取る必要はありませんが、最低限留年しない程度の成績は必要です。
出席日数に関しては注意が必要です。成績に関しては高校側も補習や追加レポートなどでフォローしてくれることもありますが、出席日数に関しては高校側としてもフォローのしようがないからです。また、犯罪行為等で退学になってしまった場合も、結果として高校を卒業できていないことになるので、当然合格は取り消されます。
■4. 試験当日に遅刻・欠席をした
試験という大事な日に遅刻や欠席をしてしまうと、そもそも学力以前の問題だと評価されてしまい、不合格の理由となります。
特に、指定校推薦の選考においては、素行や人物評価に重きをおいて選考が行われます。試験当日の遅刻や欠席は、「常識がない人物」「大学で学ぶ意欲が足りない人物」という評価を受けてしまい、大きなマイナス評価になります。
事前に大学への道順を調べておくことは当然として、当日は時間に余裕を持って出発するように心がけましょう。
■5. 面接時の態度が悪すぎる
前述のとおり、指定校推薦での選考は、素行や人物評価に重きをおいた選考が行われます。そのため面接時に著しくマイナス評価があった場合は、不合格となるケースもあります。具体的には、
面接官に暴言を吐く
敬語や丁寧語で話さない
服装がだらしない、ピアスをしている等
面接官の質問を無視する
などが挙げられます。
上記のような行動が見られた場合、「入学にふさわしくない人物」として致命的なマイナス評価を受けることとなります。
指定校推薦は、合格したら必ず入学しなければいけない制度です。そのため、面接時に「貴校には入学しない、入学するかどうかわからない」といった趣旨の発言をした場合も、不合格となります。
■6. 大学からの提出課題を出さない
大学によっては、合格から入学までの間に「提出課題」を課し、その提出が入学条件とされている場合があります。その課題を提出しなかった場合は、合格が取り消されます。
せっかく校内選考を勝ち抜いて合格したのに、提出課題を出さなかったことで入学できない、というのは非常にもったいないです。
大学の入学条件をしっかりと確認し、合格後も気を抜かずに入学に備えることが重要といえます。
■7. 入学手続きを行わなかった
指定校推薦の試験に合格しても、期日までに入学金を支払わなかったり、提出書類を出さなかったりすると、不合格になることがあります。
これは事務的な手続きの問題ですが、非常に重要なことではあるので、万が一にも忘れたりしないよう注意しましょう。