佳作と入選・入賞の違いは？どっちが上？佳作はみんなもらえる？すごい？

佳作、入選、入賞は、いずれも作品を評価する際に使われる言葉ですが、その意味合いは微妙に異なります。一般的には、入選 > 佳作 とされており、入選の方が評価が高いとされます。

入選は、文字通り「選考に入った（通った）」ことを意味します。つまり、応募作品の中から一定の基準を満たした作品が選ばれたということです。
佳作は、「優秀な作品」という意味ですが、選考基準はコンテストによって異なり、選外佳作や佳作入選など、さまざまなケースが存在します。

ただし、佳作だからといって必ずしもレベルが低いわけではありません。中には、選考を通過した上で、特に優れた作品に対して与えられる「佳作」も存在します。例えば、漫画家・さくらももこ氏のデビューのきっかけとなった「りぼんNEW漫画スクール」の佳作のように、プロを育てるためのコンテストでは、選考基準が厳しいため、佳作であっても高い評価を得ているケースがあります。

一方、入賞は「賞を受けること」、受賞は「賞を受け取ること」を指します。つまり、入賞作品の中から、さらに上位の作品に賞が授与され、それを受賞と呼びます。

このように、佳作、入選、入賞、受賞は、それぞれ異なる意味を持ちますが、その基準はコンテストや大会によって異なるため、一概にどれが優れているとは言い切れません。

佳作と入選・入賞の違い｜選外佳作とは？

「選外佳作」とは、コンテストなどにおいて、入選には至らなかったものの、審査員から高い評価を受け、入選作品に次ぐ賞を与えられた作品のことです。簡単に言うと、「選外」の作品の中で「佳作」に選ばれた作品ということになります。

コンテストや大会によって、賞の基準や順位は異なります。そのため、「選外佳作」の位置付けも、コンテストによって異なる可能性があります。

例えば、「婦人公論」の短歌のコンテストでは、「入選/佳作/選外佳作」と、明確に区別されています。この場合は、「佳作」は「入選」に次ぐ賞、「選外佳作」は「佳作」に次ぐ賞、という位置付けになります。

また、「選外佳作」は、作品が掲載されたり、賞金が与えられたりするケースもあります。しかし、氏名のみの掲載で、作品は掲載されない場合もあるようです。

「選外佳作」は、入選には届かなかったものの、審査員に評価された作品です。自信を持って良いでしょう。

佳作と入選・入賞の違い｜佳作の条件は？

佳作は、選考に合格した作品にのみ与えられるとは限りません。佳作は、一般的には、入選作品に次ぐ優秀な作品に与えられますが、必ずしも選考を通過した作品にのみ与えられるわけではないという点が重要です。

「佳作」には2つの用法があります。

1つ目は、「入選しなかった作品の中で、入選作品に次ぐ作品」という意味です。
2つ目は、「広義の入選作品の中で、『入選』に次ぐ評語」としての用法です。

つまり、「佳作」は選考に漏れた作品に与えられる場合もあれば、選考を通過した作品の中で「入選」よりも評価が低い場合にも与えられる場合もあるということです。

しかし、現在のコンテストでは後者の用法、つまり選考を通過した作品の中で「入選」よりも評価が低い場合に「佳作」が与えられるケースが多いようです。

まとめ：佳作と入選・入賞の違いは？どっちが上？佳作はみんなもらえる？すごい？

佳作と入選の違いについて、さらに詳しく解説します

■佳作と入選の違いをわかりやすく解説

「佳作」と「入選」は、どちらもコンクールやコンテストなどで使われる言葉ですが、それぞれ意味やニュアンスが異なります。

■佳作

意味: 入賞には至らなかったものの、優れた作品であると評価されたもの。
特徴:
- 入選作品に次ぐ、高い評価を受けた作品。
- 選考基準によって、入選に近い場合や、選外に近い場合がある。
- 必ずしも順位が定まっているわけではない。
イメージ: 入選への一歩手前、惜しくも入賞を逃したが、十分に認められた作品。

■入選

意味: 応募作品の中から、審査を通過し、選抜された作品。
特徴:
- 審査基準をクリアし、一定以上の評価を得た作品。
- 入賞の対象となる可能性がある。
- 一般的に、佳作よりも高い評価と見なされる。
イメージ: 審査を通過し、優秀な作品として認められた作品。

■佳作と入選の違いを比較表で確認

区分	佳作	入選
意味	入賞には至らなかったが、優れた作品	審査を通過し、選抜された作品
評価	入選に次ぐ高い評価	一定以上の評価
順位	必ずしも順位が定まっているわけではない	入賞の対象となる可能性がある
イメージ	入選への一歩手前	優秀な作品として認められた