「ハンターハンター」38巻の内容についてネタバレ気味に解説しています。
最新刊38巻では、ヒンリギとオウ＝ケンイが幻影旅団の協力を得てエイ＝イ一家と対峙する様子や、旅団の結成秘話が描かれています。
ハンターハンター38巻ネタバレ解説
ハンターハンター38巻は、大きく分けて2つの要素で構成されています。それは、幻影旅団の結成秘話が描かれた過去編と、B・W1号内でのマフィア抗争です。
幻影旅団の結成秘話
38巻では、今まで謎に包まれていた幻影旅団の結成秘話が、ついに明かされます。 メンバーの過去や、クルタ族虐殺の理由など、これまで断片的にしか語られなかった情報が明らかになり、旅団への理解が深まります。
- 結成のきっかけ: メンバーの多くは流星街出身で、クロロが中心となって劇団のような活動をしていました。 クロロがビデオテープに録画された「カタヅケンジャー」の吹き替えをしたことがきっかけで、ウボーギンなど他のメンバーと親交を深めていきます。
- サラサの死と復讐: 当時のメンバーだったサラサが殺害され、その遺体の無残な扱いにクロロは激しい怒りを感じます。 これが、旅団結成の直接的な動機となり、クロロは犯人への復讐を誓います。
- 旅団結成: サラサの死後、クロロは3年間の準備期間を経て、同じ志を持つ9名を集め幻影旅団を結成します。
この過去編により、旅団員たちの仲間意識の強さや、彼らが持つ暗い過去が浮き彫りになります。 特に、サラサの死の描写は間接的ながら陰惨で、読者に強い衝撃を与えると共に、旅団の残虐性の根源を垣間見せます。
B・W1号内でのマフィア抗争
38巻では、カキン王位継承戦が進むB・W1号内において、ヒソカを探す3つのマフィアによる抗争が描かれます。
- 3つのマフィア: ヒソカ抹殺を目的に、シュウ＝ウ一家、シャ＝ア一家、エイ＝イ一家の3つのマフィアが暗躍します。
- ヒンリギとノブナガ: シュウ＝ウ一家の若頭ヒンリギは、ヒソカと接触し抗争に関与しないよう交渉を試みます。 その過程で、ノブナガと共闘し、エイ＝イ一家のアジトに乗り込むことになります。
- エイ＝イ一家の能力: エイ＝イ一家の戦闘員たちは、それぞれ特殊な能力を持っており、ヒンリギとノブナガを苦しめます。
このマフィア抗争は、複雑な人間関係と能力バトルが展開され、先の読めない展開が続きます。 また、継承戦とは別の思惑が交錯しており、物語に緊張感を与えています。
ハンターハンター38巻ネタバレ解説｜内容は幻影旅団の過去
- 流星街の出身: 幻影旅団の初期メンバーは全員、流星街 の出身です。流星街は、世界から見捨てられた人々が住む無法地帯であり、旅団員たちはそこで過酷な幼少期を過ごしました。 この経験が、彼らの冷酷で世界に対して冷めた見方をすることに繋がっています。
- クロロのリーダーシップ: クロロは、カリスマ性と知性で旅団をまとめています。 彼は流星街で仲間たちと劇団のような活動をしていましたが、仲間のサラサの死をきっかけに、復讐のために幻影旅団を結成します。
- サラサの死と復讐: サラサの死は、旅団結成の重要な契機となりました。 彼女は旅団の初期メンバーの一人で、クロロにとっても大切な仲間でした。 彼女の死後、クロロは犯人に対する復讐を決意し、綿密な計画を立て、旅団を結成します。
- 仲間意識の強さ: 旅団員たちは、冷酷な犯罪者であると同時に、強い仲間意識で結ばれています。 特に初期メンバーは強い絆で結ばれており、ウボーギンやパクノダの死の際には、深い悲しみと怒りを露わにしました。 仲間のために命を懸けることも厭わない彼らの姿は、単なる悪の組織という枠組みを超えた魅力を放っています。
- 過去編に対する反応: ソースによると、読者の中には、幻影旅団の過去編で彼らの人間的な側面が描かれたことに対して、複雑な感情を抱く人もいるようです。 特に、彼らを「悪役にもかかわらず同情してしまう存在」として描くことに対する反発が見られます。 これは、それまでの旅団のイメージを覆すものであり、読者によって解釈が分かれる部分となっています。
幻影旅団が単なる悪の組織ではなく、複雑な過去や強い仲間意識を持つ集団であることを示唆しています。
彼らの行動は決して許されるものではありませんが、その背景には、流星街での過酷な経験や、仲間との強い絆が存在することが読み取れます。
ハンターハンター38巻｜何話まで？
38巻は2022年10月24日ジャンプ掲載のNo.391「衝突②」(391話)から2022年12月26日ジャンプ掲載のNo.400「秘匿」(400話)までの全10話
391話（No.391）「衝突②」
392話（No.392）「情報」
393話（No.393）「懇願」
394話（No.394）「想定」
395話（No.395）「結成①」
396話（No.396）「結成②」
397話（No.397）「結成③」
398話（No.398）「探索」
399話（No.399）「退去」
400話（No.400）「秘匿」
ちなみに、第37巻は2018年10月8日ジャンプ掲載のNo.381「捕食」(381話)から2018年12月10日ジャンプ掲載のNo.390「衝突①」(390話)まで全10話が収録されていました。
まとめ：ハンターハンター38巻ネタバレ解説｜何話まで？内容は幻影旅団の過去など
ハンターハンター38巻は、幻影旅団の過去や、B・W1号内でのマフィア抗争など、読み応えのある内容となっています。
複雑なストーリー展開や、個性的なキャラクターたちの活躍は、読者を飽きさせません。今後の展開に期待が高まります。
