■はじめに：2024年秋の夜空を彩るオリオン座流星群！東京での見頃を徹底解説！
秋の夜長に天体観測をして、家族で特別な時間を過ごしませんか？ 毎年10月頃にやってくるオリオン座流星群は、明るい流星が多いことで知られており、天体観測初心者でも楽しむことができます。
2024年のオリオン座流星群は、東京ではいつ、どこで、どのように見ればよいのでしょうか？この記事では、ピーク時間帯や方角、東京のおすすめ観測スポットなど、オリオン座流星群を120%楽しむための情報を徹底的に解説します！
オリオン座流星群とは？
毎年秋に見られる流星群
オリオン座流星群は、毎年10月19日から23日の間に東の空で見られる流星群です。 比較的速度が速いため、明るい流星が多く見られるのが特徴です。 毎年10月21日前後に最も活発化（極大）し、最も観測しやすくなっています。
母天体は有名なハレー彗星！
オリオン座流星群の母天体は、ハレー彗星です。 ハレー彗星は約76年周期で地球に接近し、美しい尾を見せてくれる彗星です。 オリオン座流星群は、そのハレー彗星が残していった塵の中を地球が通過することによって起こる天体ショーなのです。 約3000年前のハレー彗星の塵によるものです。 なお、5月に見られるみずがめ座エータ流星群もハレー彗星を母彗星とする
特徴は速くて明るい流星！
オリオン座流星群の流星は、他の流星群に比べて速度が速いのが特徴です。 そのため、明るい流星が多く見られる傾向があります。 時には、流星痕と呼ばれる、流星が流れた後に残光が残る現象も見られることがあります。
2024年 東京のオリオン座流星群：ピーク時間と方角
ピーク（極大）は10月21日15時頃
2024年のオリオン座流星群のピークは、10月21日15時頃と予想されています。
しかし、ピーク時刻は日中…
残念ながら、2024年のオリオン座流星群のピークは日中に訪れるため、観測には適していません。 流星群は、放射点と呼ばれる場所から流星が放射状に流れるように見える現象ですが、日中は太陽の光が強すぎるため、オリオン座流星群の放射点を見ることができません。
おすすめの観測時間帯は10月20日夜～22日明け方
ピークの時間帯は日中ですが、オリオン座流星群の活動は数日間続くため、ピークの前後数日間も観測のチャンスがあります。 特に、20日から22日にかけての夜から明け方がおすすめです。 10月21日(月)深夜から22日(火)明け方が一番の見頃です。 輻射点の高度が30度を超えてくる0時頃からがオススメの時間帯となってきます。
方角は気にせず、空全体を見渡そう！
流星は放射点を中心に四方八方に飛びますので、必ずしもオリオン座の方角だけを見る必要はありません。 むしろ、オリオン座を目印に、その周辺の広い範囲を見渡す方が、多くの流星を観測できます。 流星は空全体に現れるので、方位磁石は必要ありません。
2024年の見頃は？月明かりの影響は？
10月17日が満月のため、月明かりの影響が大きい
2024年は、10月17日が満月のため、オリオン座流星群の活動期間中は月明かりの影響が大きいです。 月明かりがあると、暗い流星が見えにくくなってしまうため、観測できる流星の数は減ってしまいます。
月を背にして、空の暗い方角を観測するのがベスト
月明かりの影響を避けるためには、月を背にして、空の暗い方角を観測するのがおすすめです。 月明かりが視界に入らないように工夫することで、より多くの流星を見つけることができるでしょう。 山や建物、木々などの高い障害物で月光を遮る場所を選びましょう。
それでも1時間に5～10個程度の流星は期待できる！
月明かりの影響は大きいですが、オリオン座流星群は明るい流星が多いので、1時間に5?10個程度の流星を観測できる可能性があります。 諦めずに夜空を見上げてみましょう。 それほど活動規模が大きい流星群ではないものの、見晴らしが良いところで1時間あたり10個程度は見られるでしょう。
東京でオリオン座流星群を観測するおすすめスポット
東京でオリオン座流星群を観測する場合、なるべく人工の光が少ない場所を選ぶことが重要です。 ここでは、都内でおすすめの観測スポットをいくつかご紹介します。
- 砧公園（世田谷区）: 広い芝生広場があり、寝転がって流星群を観察できます。 24時間営業の有料駐車場もあるため、車でのアクセスも便利です。
- 夢の島公園（江東区）: 海辺に位置し、周囲に高い建物が少ないため、光の影響を受けにくいです。 園内には広い芝生が広がり、寝転んで星空を観測できます。
- 武蔵野の森公園（調布市）: 広大な敷地を誇る公園で、周囲には高い建物が少なく、開けた空が広がっています。 芝生広場や丘など、見晴らしの良い場所も多いので、流星群観察に最適です。
- 奥多摩湖（西多摩郡奥多摩町）: 東京都内でありながら、自然豊かな奥多摩湖周辺は人工の光が少なく、星空観察に絶好のロケーションです。 湖畔に腰を下ろして、静かに流星群を待つのもおすすめです。
- 高尾山（八王子市）: 都心から電車で約1時間とアクセスが良く、山頂からは東京都内とは思えないほどの絶景が望めます。 標高が高い分、空気が澄んで星が綺麗に見えるのも魅力です。
オリオン座流星群の観測方法：より多くの流星を見るコツ
暗い場所に移動しよう！
より多くの流星を見るためには、できるだけ暗い場所に移動することが重要です。 街灯や家の明りはもちろんのこと、スマートフォンの画面の光なども避けるようにしましょう。 都市部では見える流星の数が10分の1に減少してしまいます。
目を暗闇に慣らそう！
人間の目は、明るい場所から暗い場所に移動した直後は、周囲がよく見えません。 流星を観測する前に、15分ほど暗い場所で目を暗闇に慣らしておきましょう。 暗闇に順応して流星を見始めるには、約20分かかります。
広い範囲を見渡そう！
流星は、放射点を中心に四方八方に流れます。 一点を見つめるのではなく、空全体を眺めるように心がけましょう。 流星の放射点を直接見ないようにしましょう。 放射点付近では短い流星が多くなります。 オリオン座流星群の流星は空全体で観測できるので、広い視野を意識しましょう。 リラックスした姿勢で、ゆったりと空を眺めるのがポイントです。
防寒対策を忘れずに！
10月下旬の夜は冷え込みます。 暖かい服装で、防寒対策をしっかりとしてから観察に出かけましょう。 ブランケットや温かい飲み物なども用意しておくとよいでしょう。 寝袋、毛布、または芝生の椅子を準備し、熱いお茶やコーヒーでいっぱいの魔法瓶を取り、星空を眺める夜を始めましょう。
まとめ：2024年オリオン座流星群、東京でも見られるチャンス！
2024年のオリオン座流星群は、ピークが日中にあたり、月明かりの影響もあるため、必ずしも好条件とは言えません。 しかし、それでも東京で観測するチャンスは十分にあります！
- 事前にピーク時間や方角、観測スポットをチェックしておきましょう。
- 当日は暖かい服装で、夜空を見上げてみましょう。
都会の喧騒を離れて、秋の夜空に輝くオリオン座流星群を眺めてみてはいかがでしょうか。
