広甘藍とは呉市広町が発祥と言われるキャベツの仲間で、甘藍(かんらん)とはキャベツの和名になります。
茎まで食べられる柔らかさと糖度を誇ることが評判の広甘藍ですが、満天青空レストランで紹介され、話題を呼びました。
広甘藍の通販お取り寄せは?
広甘藍は広島県呉市広町の農家によって品種改良されたキャベツで、
大正後期には呉や広島市以外に、東京・大阪をはじめ全国に広甘藍は出荷されていました。
しかし戦争によって軍事施設拡張のため耕作面積が激減し、さらに戦後は高度経済成長とともに、味よりも重量が優先される風潮となったことを受けて、
糖度が多い分、傷みやすくて大きさも小さい広甘藍よりも、重たくて作りやすい他品種に市場を奪われ、昭和30年代後半から徐々に姿を消していきます。
ただ広甘藍の種子は呉市農業振興センターで保存されていて、家庭用に苗を配布するなど地道に伝統は受け継がれており、
近年は「広カンラン生産協議会」が発足し、広甘藍の普及に努めるようになっています。
歴史に翻弄されてきた広甘藍ですが、栽培されている地域(広島県呉市など)のスーパーでは半玉128円といった価格で販売されています。
通販でも取り寄せることができ増すが、だいたい1玉400円弱といった価格で流通しているようです。
広甘藍の食べ方は?
広甘藍は2010年に市場で再び取引されるようになっています。
1.5㎏~2kgと他のキャベツに比べて小型ではあるものの糖度が高く通常のキャベツに比べ水分を多く含んでいます。
そのため葉はもちろんのこと、芯まで柔らかでトマト以上の糖度が計測されます。
旬の時期はおおむね11月から1月までの3ヶ月の期間限定出荷とされていますが、食べ方としては信田巻というレシピがありました。
■材料(4人分)
広甘藍の葉 2~3枚
油揚げ 2枚
水で戻したかんぴょうか爪楊枝
調味料A(昆布水50mlにつき醤油小さじ1)
■作り方
1.広甘藍の葉をレンジで30秒、もしくは5分ほど蒸す。折っても破れないくらいに少しやわらかく、が目安。
2.葉の芯の部分は切って4等分する。葉は油揚げの大きさに合わせて四角く切る。
3.油揚げは油抜きし、三方を切って一枚に広げる。
4.油揚げに葉を敷き、芯と切った油揚げを置いて巻く。
爪楊枝で止めるか、かんぴょうで結ぶ。
5.鍋に結び目を下にして置き、Aを信田巻の半分くらいが隠れるように入れて落し蓋、着せ蓋をし、10分ほど煮て器に盛る。
昆布水:水1リットルを瓶に入れ、10~20グラムの昆布を入れて一晩おいて出来上がり。出汁に使うとぐっと味が引き立ちます。