大阪でスケボー無法地帯と化した公園があるそうです。2020年の1年間で通報が約４３０件も寄せられ、「スケボーとぶつかりそうになった」という人が数多くいるようです。
スケボー無法地帯の場所はどこ？
大阪市北区の中之島公園一帯で、条例で禁じられたスケートボードを楽しむ若者が後を絶たない。階段やスロープの上を激しく滑ってタイルが損傷し、通行人から「ぶつかりそうになった」との苦情も相次ぐ。看板や注意の呼びかけに効果がなかったため、市は昨年末、障害物となるブロックを設置。ただ、人身事故などにならない限り本格的に取り締まることも難しく、市は対策に悩んでいる。（水谷弘樹）
道交法で公園は対象外
警察が、公園の敷地内をスケートボードで走ること自体を取り締まるのは難しいという。道路交通法は「交通のひんぱんな道路」での球技やローラースケートなどを「禁止行為」と定めるが、公園は対象外だ。
ただ、歩行者にけがをさせれば過失傷害容疑などに問われるほか、神奈川県警は昨年、スケートボード目的での立ち入りが禁止されている商業施設敷地内に侵入した少年らを軽犯罪法違反容疑で書類送検。兵庫県警も、神戸市内の広場でスケートボード中、コーンバーを壊した少年を器物損壊容疑で書類送検した。
日本スケートボード協会は「ルールを守っているスケーターが大多数だが、一部のモラル違反が目立ってしまっている」と指摘。ホームページなどでルールの順守を呼びかけている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f99076035bb8c6df27214f2a963a7a9d824b897
大阪でスケボー無法地帯と化した公園の場所は、堂島川・土佐堀川に挟まれた東西約３キロの中州の中之島
特に滑りやすいタイル敷きのスペースが広がっていることから公会堂周辺を中心がスケボー無法地帯となっているそうです。
【youtube】中ノ島公園のスケボー無法地帯の動画
youtubeには、スケートボードで跳び上がり、階段やスロープにぶつかりながら滑るトリックを決める動画が多数投稿されています。
スケボー無法地帯の公園に関するネットの反応
大阪市公園条例や施行規則は、中之島公園のほか、大阪城公園や桜之宮公園、天王寺公園、鶴見緑地を「都市公園」とした上で、みだりに損傷、汚損することや、他人に危害を及ぼすおそれのある行為をすることなどが禁止しています。
しかし、違反しても刑罰はなく、5万円以下の過料という行政的なペナルティがあるだけであり、厳しい取り締まりができないし、警察も本腰を入れようとしないので、今回の事案のように平然とルール違反に及ぶ者も出てきています。
もちろん、注意や指導をするのが先ではありますが、それでも効果がないわけですから、条例改正によって厳罰化を図る必要があるのではないでしょうか。併せて、自治体が防音などに配慮した有料のスケボーパークを整備、拡充し、そこにスケーターを誘導するといった積極的な対策も求められます。
公園条例では、「他の来園者や近隣住民に著しく迷惑を及ぼすおそれのある行為」などを禁止事項と定め、違反した場合は、過料(行政罰)を科せると定めるものもあります。
また、危険行為により他者に怪我を負わせたり、みんなのものを壊したりすれば、損害賠償を請求されることも。場合によっては、記事にある通り、器物損壊罪などの刑事責任を問われることもあります。
そうした法的リスクをきちんと説明することが、危険なスケボー行為をやめてもらう一つの方法でしょう。
小さな子どもからお年寄りまで、みんなが利用する公園ですから、誰もが安心して過ごせるよう、思いやりを持った行動が大切です。そうしたことを教育的に伝えることも非常に重要だと思います。
