阿部産業は高級スリッパ「HAKAMA JITATE」「HaWrap(ハラッパ)」「KINUHAKI」などで知られるメーカー。
2021年3月には土曜朝のテレビ番組「がっちりマンデー」でも阿部産業による2万円スリッパが紹介されました。
阿部産業の2万円スリッパとは?通販お取り寄せは?楽天・アマゾン価格は?
阿部産業はスリッパ産業で日本有数の山形県河北町にあるメーカーの一つ。
阿部産業の社長を務める三代目・阿部弘俊さんや先代が数十年前から高品質なスリッパで差別化を図ってきました。
昭和の頃から日本一のスリッパ産地として栄えた山形県河北町の由来は戦前からすでに行われていたワラ草履作り。
冬場の現金収入を目的とした農業の副業から始まったスリッパ産業は戦後にゴム草履に代わると高度経済成長を背景に1963年には生産量が全国の30%を占めるまで発展しますy
最盛期には75億円の市場規模・シェアを獲得しますが、途上国からの低価格な輸入スリッパに押され地域全体の売り上げが低迷。
最盛期に32社あったスリッパ製造会社も、今では6社に減少し、阿部産業の二代目・阿部才吉さんも大きな危機感をいだいていました。
「東京で使われる、いいものじゃないとダメだ」と、量産しないポリシーを守り高品質スリッパにこだわり続けていたところ、
「山形エクセレントデザイン塾」でデザイナーの山田節子さんと出会ったことが大きな転機となります。
百貨店の商品戦略を50年あまり考えてきたプロフェッショナル・山田さんからは地場産業の米沢織とのコラボ商品開発をアドバイスされます。
そして完成したのが阿部産業による高級スリッパ第1号「HAKAMA JITATE」でした。
阿部産業の2万円スリッパ通販お取り寄せは?
阿部産業の2万円スリッパは2009年グッドデザインアワードで日本商工会議所会頭賞を受賞した「KINUHAKI」。
注文主は、主に高級旅館・ホテル、美術館などの他、個人の顧客もいるそうですが数ヵ月待ちの人気ぶり。
「HAKAMA JITATE」の最上級として作られたもので、最高級の絹で米沢織り職人が織り上げた袴地を使用。
シリーズで一番高い「KINUHAKI 無双」(LLサイズ)が2万円という価格設定になっています。
『KINU HAKI』はなぜ数ヵ月待ちなのかというと工場長しか作れないという特殊な縫い方をしているから。
2014年6月に秋篠宮妃紀子さまと眞子さまが河北町の紅花資料館を訪問された際、「KINUHAKI」を履き、土産品として持ち帰ったことでも話題になりました。
阿部産業のスリッパ楽天・アマゾン価格は?
阿部産業には2万円スリッパ以外にも様々なラインナップがあります。
「HAKAMA JITATE」は地元山形の「米沢織り」から作られる丈夫な「袴地」とのコラボレーション商品。山形エクセレントデザイン2011年「エクセレントデザイン大賞」を受賞
中敷きにはさらっとした履き心地が気持ち良い畳のような感触の人工素材が使用されています。
「HaWrap(ハラッパ)」は、部材がたくさん必要かつ複雑な工程の多いスリッパを、シンプルな構造にし、簡単に接合するだけで履けるようにしたもの。
2009年山形エクセレントデザイン奨励賞を受賞し1枚の葉っぱで足を包むような革命的なデザインが特徴で、履き心地も快適です。
国内向けに生産している帆布を使った主力商品が「バブーシュ」で最もお手頃価格となっています。
バブーシュ(Babouche)とはモロッコの伝統的な履物のことで、イスラムの祈りの時間に、靴を脱いでお祈りするためにかかとを踏みつぶしている独特のデザイン。
通常のスリッパにくらべて、すっぽりと足を包み込むので脱げにく着脱もしやすく洗濯機で丸洗いができます。
阿部産業では現在、他にもロンドン在住のデザイナー和井内京子さんとコラボレーションし、バッグやベンチといった商品も手掛けています。
阿部産業の2万円スリッパの口コミ・評判
スリッパの初の海外輸出が決まった。新型コロナウイルス感染症の影響で海外でも自宅で過ごす時間が増えた上、外履きから内履きに履き替える習慣が広がりつつあり、ルームシューズの需要が高まっているという。
米国向けに240足を準備した。国内向けに生産している帆布を使った主力商品「バブーシュ」を一部改良。床と触れるソールの部分には、通気性が良く、処分する際に出る有害物質を軽減できる人工皮革を使った。かかとを覆う部分があり、靴のように履けるほか、つぶして履くこともできる。輸出用に4色を用意した。米国・ペンシルベニア州フィラデルフィアにあるセレクトショップで販売される。
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