能作克治(能作社長)のwikiプロフィール(学歴や結婚など)
- 生年月日:1958年05月05日
- 出身地:福井県三国町
- 大学:大阪芸術大学芸術学部写真学科(最終学歴)
- 会社:株式会社能作
- 会社創業年:1916年04月01日(1967年株式会社化)
- 所在地 富山県高岡市戸出栄町46-1
大学卒業後は報道カメラマンとして新聞社勤務をしていた能作克治(能作社長)は、
27歳(1985年)のときに先代の能作社長の娘さんと結婚したことを受けて、
義父の経営する能作に入社します。
能作家はどうやら先祖代々、女の子しか生まれない血筋のようで、
昔から婿をって家を守ってきた歴史があるようです。
※能作克治(能作社長)の子供も全員女の子との情報もあります。
能作は、高岡銅器で400年の歴史を持つ高岡市京町で、
1916年に青銅鋳物により仏具の製造で創業した会社で、
創業当時は銅器製造の下請けが主力だったものの、能作克治社長が就任した2003年以降は、
自社で企画・製造した商品の販売へと事業展開。
ただ、最初から「曲がる器kago」のようなヒット商品が誕生していたわけではなく。
真鍮製の卓上ベルなどを制作するものの、さっぱり売れない時期を経験しています。
お店の販売員さんから「卓上ベルではなくて風鈴にしたらどうか?という声を受けて、
仕様を変えて風鈴にしてみたところ、爆発的なヒットにつながりました。
能作克治(能作社長)はこの経験があってからというもの、
デザイナーとの連携を基本にして、デザインや素材感を重視した商品開発に取り組んでいるそうです。
曲がる器kago(能作克治の代表作)の通販や販売店は?
能作(能作克治)は今では、、
- 東京パレスホテル
- 日本橋三越
- 銀座松屋
といった一流店にアンテナショップを持つブランドに成長していますが、
その成長を支えていたのは間違いなく錫(すず)100%の「曲がる器kago」でしょう。
錫は「曲がりやすい」という性質があるため、従来の工程だと厚めにして
曲がらないように配慮していたのを逆転の発想。
「曲がりやすい」という欠点も「曲げやすい」と考えれば長所になると気づき、
好きな使い道で自由に形を変えられる曲がる器kagoを考案。
少し太めの針金のような触感で作られた錫の網かご(?)は、
「壊れないかな??」と不安になるほどあまりにも簡単に曲げることができて、
曲げる時に「ピキピキ」という高い音が鳴るのが特徴。
錫の分子が擦れ合う音らしくTin Cry (ティンクライ、錫鳴き)とも呼ばれるそうです。
曲がる器kagoは、楽天などでもオンライン通販ができるほか、
能作のアンテナショップ(直営店)や工場といった店舗でも販売されています。
現時点で確認できる能作のアンテナショップ(直営店)は下記のような感じです。
- 本社FACTORY SHOP(富山県高岡市オフィスパーク8-1)
- パレスホテル東京店(東京都千代田区丸の内1-1-1)
- 日本橋三越店(東京都中央区日本橋室町1-4-1)
- 松屋銀座店(東京都中央区銀座3-6-1)
- コレド室町テラス店(東京都中央区日本橋室町3-2-1)
- ジェイアール名古屋タカシマヤ店(愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4)
- 阪急うめだ店(大阪府大阪市北区角田町8-7)
- 大丸心斎橋店(大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-7-1)
- 大丸神戸店(兵庫県神戸市中央区明石町40)
- 福岡三越店(福岡県福岡市中央区天神2-1-1)
- 博多阪急店(福岡県福岡市博多区博多駅中央街1-1)
- マリエとやま店(富山県富山市桜町1-1-61)
- 富山大和店(富山県富山市総曲輪3-8-6)
能作(能作克治)のこれまでの受賞歴
- オリジナルデザインの風鈴が日本デザインコミッティーのコレクションに選定
- 経済産業省 地域資源産業活用事業計画 第1号認定
- 国土交通省 「日本のおみやげコンテスト」地域賞受賞
- オリジナルデザインのベルがニューヨーク近代美術館(MoMA)の販売品に認定
- 経済産業省「元気なモノ作り中小企業300社」に認定
- 「第1回日本でいちばん大切にしたい会社」審査委員会特別賞受賞
- 「第1回 中小企業元気とやま賞」受賞
- 日本鋳造工学会「第1回Castings of the Year賞」受賞
- 「第14回とやま発明賞」富山県発明協会会長賞受賞
- 「第5回ものづくり日本大賞」経済産業大臣賞受賞
- 富山県推奨とやまブランドに「能作の錫製品」として認定
- EY アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー 2015 ジャパン 東海・北陸地区代表 選出
- 代表取締役社長能作克治が藍綬褒章を受章
- KAGO-スクエアがおもてなしセレクション金賞受賞
- 「第1回三井ゴールデン匠賞」グランプリ受賞
- KAGO-スクエア-Lがニューヨーク近代美術館(MoMA)の販売品に認定
- 「富山ものづくり大賞」優秀賞受賞
テレビ出演は、
- NHK「おはよう日本」
- 日テレ「ヒルナンデス!」
- テレビ朝日「羽鳥慎一 モーニングショー」
- BSジャパン「日経スペシャル 夢織人」
などがあります。
能作の工場見学(鋳物製作体験)は?
能作では工場見学や鋳物製作体験を受け付けています。
鋳物製作体験は事前受付制で、
- 鋳型の製作(砂を使用した造形作業)
- 製品の仕上げ(やすりによる研磨)
- 刻印打ち(数字、アルファベット)
といった工程を実際に体験させてもらうことができます。
- ぐい呑(4,000円、約90分)
- 小鉢(4,000円、約90分)
- 小皿(4,000円、約90分)
- 箸置き2ヶセット(2,500円、約90分)
- 昆虫チャーム3点セット(2,500円、約90分)
などなどのコースが用意されていて、
オンラインから申し込みができるようになっています。
工場見学も同じく事前予約制で、
1日5回(9:30、11:00、13:00、14:30、16:00)の間にそれぞれ、
60分ほどかけての映像鑑賞やガイドからの説明、質疑応答などがあります。
過去に体験した人の口コミによると、
能作克治社長が懇切丁寧に説明してくれると評判で、
むしろ、能作ファンを増やすためのパフォーマンスではないか?と評されています。
能作(能作克治)は医療分野にも展開(スズ開創手形板、ヘバーデンリング)
能作(能作克治)が得意とする素材「錫」は抗菌性に優れいることを活用して、
医療やヘルスケアの方面にも進出しています。
- 入れておくだけで殺菌消毒してくれる入れ歯ポット
- 手術で使用する脳ヘラ
など、錫の持つ「曲げやすい」「曲げたところでしっかり止まる」という性質を利用して、
開創手形板のように人それぞれの体格(手の大きさ)にピッタリと合う形に加工できるようにしています。
開創手形板とは、人の手を主ずつする際に利用する医療器具で、
従来は、切開部を別の医師や看護師が医療器具を使って開創部を抑えておく必要がありました。
自由に形をの変形できる開創器付きのスズ開創手形板を使うことで、人の手で抑えておく必要がなくなり、
2人一組で行っていた手の手術を1人でも手術が可能となり、
すでに富大附属病院などで数十例の実績を上げています。
ヘバーデンリングは、指の太さや変形に合わせて、形や角度を調整する固定器具で、
変形にともなう痛みや腫れのある指の第1関節に装着して安静を保ちます。