ヤフーがTOB(株式公開買い付け)でzozotownを運営するzozoを買収すると発表され波紋が広がっています。
発表によるとヤフーによるzozoのTOB価格の総額(買収金額)は4000億円規模になるとみられ、
2019年に入ってから国内での最大規模の企業買収(M&A)になるばかりではなく、
インターネット業界の勢力図を塗り替える再編のスピードが加速するかもしれません。
zozo前澤社長の売却益(TOB価格)はいくら?
ヤフーはZOZO株式の50.1%の取得を目指して、
筆頭株主であるzozo社長の前澤友作さん保有の株式35.94%うち
30.37%を買い付ける見込みとされています。
zozoの発行済株式の総数が311,644,285株で、
ZOZO前澤社長が保有するのは109,726,600株。
TOB価格は「2620円」と発表されていますから、仮に
所有株式を全売却した場合には2874億円ものお金が懐に転がり込んでくることになります。
ただ株式譲渡には税金の課税対象で申告分離課税20%が適用されることになりますから、
2299億円が前澤さんの手元に残る計算となります。
ただZOZO前澤社長と言えば、所有するZOZO株式の87%を
国内外の金融機関に担保として差し出しています。
担保分はおそらくは金融機関に対して現金として支払われることを考えると、
今回のヤフーがzozo買収によるZOZO前澤社長の売却益は、
ざっと299億円といったところでしょうか。
2018年のzozo前澤社長の収入は手取りベースで、
給与や配当、株式譲渡益なども合わせると187億円とも言われています。
そう考えると、zozo前澤社長の売却益(TOB価格)の299億円というのは、
決してたくさんもらっているとは言い難い?ものがある気がします。
前澤さんはヤフーによるzozo買収機にzozoの社長を退任すると発表しており、
今後は月旅行などの個人活動に専念するんじゃないでしょうか。