赤城は日本で初めて建造された大型空母で、蒼龍は大日本帝国海軍で最も高速の空母だったとされていますが、
どちらも真珠湾攻撃に参加した後、ミッドウェー海戦で戦艦「加賀」と共に撃沈されていました。
詳細な撃沈場所は長い間にわたって不明となっていましたが、
故ポールアレンの海洋発掘チームが戦艦加賀の発見に続いて赤城か蒼龍とみられる空母を発見し話題になっています。
赤城,蒼龍発見は北太平洋ミッドウェー沖のどこの海域?
真珠湾攻撃では評価が真っ二つに割れれる南雲忠一中将が艦長をつとめ、
第一次攻撃隊・第一波は赤城から発進しています。
蒼龍には
- 零式艦上戦闘機21機
- 九七式艦上攻撃機18機
- 九九式艦上爆撃機18機
が搭載され、アメリカ海軍太平洋艦隊主力を壊滅に大きく寄与しましたが、
赤城か蒼龍ではないかと思われる空母が発見された場所(海域)はどこなのかというと、
加賀の発見場所から18ノーティカルマイル(約33km)ほど離れた場所とのこと。
水深5281メートルの海底で発見された様子がフェイスブックで公開されています。
北太平洋ミッドウェー沖で発見の空母は赤城?蒼龍?どっち?
赤城はセイロン沖海戦でもイギリス海軍重巡洋艦ドーセットシャー、空母ハーミーズを撃沈する戦果を挙げるものの
10発近い爆弾を艦首付近に被弾して横須賀港に戻った後、ミッドウェー海戦に参加。
蒼龍もセイロン沖海戦や日本軍のクリスマス島占領といった戦闘に参加し、
他空母・戦艦と共同で、イギリス軍の
- 駆逐艦テネドス
- 仮装巡洋艦ヘクター
- 空母ハーミーズ
- 重巡洋艦ドーセットシャーコーンウォール、
- 豪駆逐艦ヴァンパイア、
- コルヴェット艦ホリホック、
- 給油艦アセルステーン、
- ブリティッシュ・サージャント
などを撃沈し、赤城と同じく横須賀港に戻った後、ミッドウェー海戦に参加していましたが、
北太平洋ミッドウェー沖で発見された旧日本海軍の空母は、
フェイスブックに投稿された英文から「全長260m」とのこと。
- 蒼龍の全長 227.50m
- 赤城の全長 260.67m
なので、今回発見されたのは赤城である可能性が高いのではないでしょうか。
蒼龍はミッドウェー海戦で爆撃を受けた際、魚雷18本が運悪く格納庫に揚げられていたため、
次々に誘爆を起こし、被弾からわずか15分後には総員退去の命令が下り沈没。
赤城はというとやはり運悪く燃料を満載し、魚雷を装備中だった戦闘機が格納庫にあり、
中央部に命中したアメリカ軍機の爆弾によって誘爆を招きます。
致命傷を負って「自力航行不可能」と判断された赤城は自沈すべく、
同じ日本海軍の戦艦(嵐、野分、萩風、舞風)の魚雷攻撃により沈められました。
なお赤城に搭乗していた南雲中将は短艇で赤城を脱出して難を逃れていました。
北太平洋ミッドウェー沖で赤城か蒼龍発見に関するツイッターの反応
赤城や蒼龍と違い、加賀は真っ先に沈んだので地点も当然離れてるが、よく見つかったなぁと…
— ちくお@五月雨提督 (@tikuo) October 21, 2019