余命3カ月と宣告された父と花嫁姿でダンス!

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7月のある晴れた土曜日、レイチェル・ウルフはずっと夢見ていた日のために、ウェディングドレス、メイクアップ、ゲストの準備をしていました。

しかし、ひとつだけ決定的に欠けていたものがありました。花婿がいない前代未聞の“1人結婚式”が行われましたが、すい臓がんを患い余命3か月とされる父親に自分の晴れ姿を見せるためのものでした。

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余命3カ月と宣告された父と花嫁姿でダンス!

カリフォルニア州オーバーンに住む25歳の女性、レイチェル・ウルフさんは父を「私のヒーロー」とこよなく愛していました。

しかし彼女の父ジェームズさんは医者として多くの患者を治して来たたものの、すい臓がんを患っていてすでに化学療法などの治療も行っていない末期状態。

医者からは「長くて余命3か月」と宣告されていました。

父親に自分の晴れ姿を見せたい気持ちはあるものの、レイチェルは婚約していないし、父親が亡くなるからといって交際している彼氏に結婚を迫るようなことはしたくありませんでした。

それでも彼女は、いつか行うであろう自分の結婚式に「父にもいて欲しい」と考えると、父とダンスする光景を撮影するための“1人結婚式”を開くことを思いつきます。

父親も死に対する恐怖はないとしつつも「娘の晴れ舞台に出られないのが一番悲しい」と悔しさを募らせていました。

7月20日、父親に招待状まで用意して準備を重ねたレイチェルさんは、ウェディングドレスに身を包んで会場に選んだ地元の公園へ。

会場となるカリフォルニア州オーバーンのオーバーン・レクリエーション・パークの利用料や司会のギャラなどはすべて寄付で賄うことができました。

父親はほんの数時間前まで病院にいて、妻のジェニーンの助けがなければ服を着るのもままならないほど疲れ果てていました。

寄付されたリムジンで友人らと先に到着した彼女が待っていると、その日は朝から輸血が必要なほどの体調だったにも関わらず、タキシード姿の父ジェームズさんがしっかりした足取りでやって来ます。

花婿はいないまま、公園の展望台をステージにした式を行い、娘の花嫁姿が見られた父親も喜んだという。

家族や友人、公園に来ていた利用者ら60人あまりが拍手をして見守る中、2人はお互いをエスコートするように展望台のステージへ向かい、親子でのラストダンスを涙ながらに踊ったという。

いつか開くであろう本当の結婚式にも参加させたいとウェディングドレスを着た自分と父との“ラストダンス”の映像は無事に撮り終えることができました。

二人が選んだ曲は、スティーブン・カーティス・チャップマンの「シンデレラ」。曲が終わってもダンスは続き、ジェームズさんは妻とも踊りました。

ちなみに米国の披露宴では、新郎新婦だけでなく家族や出席者も含めて、途中にダンスパーティーを行うことが一般的。

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