カニカニ詐欺と呼ばれる「送りつけ商法」の手口で、お金をだまし取る詐欺が横行しています。
もともと年末年始でカニが跳ぶように売れる時期に電話で「在庫が余ったから安く販売する」といった名目で詐欺が行われ来ました。
2020年以降のコロナ禍では「コロナの影響で余った鮭やホタテを安く売るから、着払いで送金してほしい」といった趣旨の電話が来たという報告がみられます。
カニカニ詐欺の対処法は受け取り拒否!
「カニカニ詐欺」とはいわゆる送りつけ商法のひとつです。
「以前購入していただいた〇〇水産です」
「北海道の△△です。コロナで在庫が余ってしまって…」
などと電話をかけてきて、言葉たくみに価格はだいたい10,000円~15,000円程度でカニや海産物を売りつけてきます。
「カニカニ詐欺」だなと思われる電話がかあってきたら、そのほとんどが080や070などの携帯電話から。とにかくきっぱりと断る意思表示をすることが肝心です。
「人助けになると思ったら…」みたいな良心からうっかりカニを購入してしまったら、業者のリストに載ってしまいカニかに詐欺の電話が急増することになります。
ただ、もし「カニカニ詐欺」でいったん購入の意思を示してしまったら?
相手は代金引換えで送ってくるので受取拒否をして大丈夫です。
生ものだろうと2009年から法律の内容が改正されて8日以内であればクーリングオフできるようになりました。
宅配便で送ってこられても受け取らない。義務はないので
「生鮮食品」でも電話で勧誘して契約した全商品が、クーリングオフの対象になっています。
届いた荷物を開封した場合でもクーリングオフが可能で、業者から「かにはクーリングオフ対象外です」と言われてもこれは返品させないための方便に過ぎません。
クーリングオフ期間は、契約書類(法定書面)を受け取った日から8日間ですが、契約書類がない場合はいつでもクーリングオフが可能です。
こまったら消費生活センターに連絡しましょう。
カニカニ詐欺は札幌の池田・しまだや海鮮市場など
カニカニ詐欺をする業者は、
「北海道の△△市場」
「北海道の○○水産」
などと名乗ります。
2018年3月27日、関東経済産業局は2つのカニ通販業者に特定商取引法に基づき3カ月間の業務停止命令を出しました。
この業者はどちらも札幌の事業者で、名称は「海誠物産」「YAB」の屋号と、「北翔物産」「BrF」「BBC」の屋号の業者です。
具体的にこれまでに報告されているカニカニ詐欺の事例では、
花丸水産
さくら水産
海産市場
北英物産
マルキタ水産
匠水産
Kyoei(キョウエイ)
北一グルメ
といった業者名があります。
ただ中には、実際に存在する業者名もしくは名前をよく似せた業者名というケースも多く、次で紹介するような電話番号に注意をするほうがより確実かもしれません。
電話番号
08018753699/080-1875-3699
09038751787/090-3875-1787
0115578898/011-557-8898
0112805581/011-280-5581
0112522205/011-252-2205
0115969255/011-596-9255
カニカニ詐欺かなと思ったら、相手の会社の所在地や電話番号を聞いていったん折り返しにするほうが安全と言えそうです。
カニカニ詐欺の手口は?
【事例 1】無料でプレゼントのはずが…、勧誘の電話だった。(70代男性)
「昆布を無料でプレゼントする」との電話。でも、話しているうちにいつの間にか、カニを購入しないかという勧誘に。はっきりと「要らない」と言わないでいると、「2日後に代引きで届く」と言われた。
これも送られてくる前に、そもそもカニの種類や量を聞いてなかったと思ってキャンセルしようと思ったけど相手の連作先が分からない・・・。【事例 2】「魚は好きか」と聞かれて勝手に送られてくる(80代女性)
自称「北海道の業者」から電話で「サケ、タラは好き?」など好みを聞かれているうちに、注文もしてないのに「魚を送ります」。その後、宅配便業者からも「魚、届けます」
典型的な押し売り系の詐欺です。気の弱い人なら、代引きでお金を払ってしまいそう。【事例 3】「クーリング・オフできない」といわれた(70代男性)
夫に無料プレゼントにカニを送るとの電話。了解したら4 万円払うよう言われた。話が違うと受け取りを拒否すると「契約は成立しているので解約できない。カニは生ものなのでクーリング・オフは不可」といわれた。
「カニは生ものなので」の下りは、思わず「そうなのかも」とだまされそうですが、まだ買ってもいないもので言われても意味が分かりませんけどね。【事例 4】断っても何度も勧誘してくる(80代女性)
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1 人暮らしの母宛てに、ホタテ貝や、タラコが代引で送られてきた。母は契約をしたのかと覚えていないよう。受け取りを拒否して、「もう電話しないで」と伝えても、約束を守ってくれない。
はっきりとNOと言いにくい性格に付け込んだ卑劣なやり方ですね。