鮨すがひさは神奈川県川崎市にある溝の口と呼ばれる場所にある寿司屋ですが、一見すると一般的な寿司屋と大きな違いはありません。
ところが、寿司を握る親方はもともとタイ料理のシェフという異色の経歴の持ち主でアジアンテイストの風変わりなタイ料理風鮨という新境地を開拓をしたことで知られています。
そんな鮨すがひさがテレビ番組「レベチな人、見つけた」でも紹介されたため、ますます予約困難となりそうですね。
■「レベチな人、見つけた」放送内容
全国から予約殺到!画期的なお寿司を出すお店
神奈川県川崎市に4年前にオープンした寿司店。
全国から予約が殺到する画期的な寿司を出すというので伺うと、店構えもネタも至って普通の寿司に見えますが、一体どこが画期的なのか?
そこでたけし、国分がスタジオで試食。あまりの美味しさに「店に行きたい!」と大絶賛!
鮨すがひさ(変タイ鮨)の場所は?
「鮨すがひさ」という店名は菅大将の「菅」とこの店の地名である「久本」を組み合わせたものの。
ただ、親方を務める菅正博さんの苗字「菅」は「すが」ではなく「かん」と読むんだとか。
本当にうまい店がわかるグルメアプリ「TERIYAK」による BEST RESTAURANT 2020 <SILVER>受賞
■場所
住所:神奈川県川崎市高津区久本1-16-15
■電話番号
0447507369
■営業時間
18:00-22:00 ※完全予約制
■定休日
月曜日・火曜日・水曜日・日曜日
■アクセス
溝の口駅から徒歩5分
■SNS
ツイッター:@sushi_sugahisa
インスタグラム:@sushi_sugahisa
お店は溝の口駅から徒歩5分の場所にある「フィオーレの森」にあります。
「フィオーレの森」は集合住宅とレストラン、カフェ、ショップやウェディングサロン、ガーデンハウスなどの施設からなる複合施設です。
鮨すがひさの親方・菅正博の経歴は?
鮨すがひさの親方・菅正博さんは北海道にある酪農学園大学を卒業後、青年海外協力隊として23歳の時に中米のパナマ共和国に2年間、農業技術を教えることを目的に派遣されています。
任期終了後は大学時代の先輩がミュージシャンだった縁で東京で大手レコード会社に勤務。
しかし当時の上司からは「この業界には合わない」と言われてしまい転職を考えるようになります。
当時交際していた彼女(現在の奥さん)の実家が農家で、結婚すればいずれ跡を継ぐことになるだろうなという未来設計から「会社経営の知識と経験が必要だ!」と思い、営業力も鍛えられそうなリクルートに転職します。
営業職は未経験だったにも関わらず、リクルートで頭角を表すと首都圏エリアのトップ座を争うほどの営業成績を出すようになります。
しかしリクルートとの契約は農家を継ぐことを前提していたことから期限付きで、退社後にいよいよ奥さんの実家を継ぐ意志を固めるも義父からは「別に帰ってこなくて良い」と思いがけない一言を告げられます。
完全に肩透かしを食らい目標を見失った鮨すがひさの親方・菅正博さん。
リクルート時代の先輩が起業した会社の営業を手伝うなど、数年間は自分のやりたいことを求める日々が続きます。
営業職の経験から「お客様に喜んでもらえることが自分の喜びだ」と考えるようになり、お客様の反応がダイレクトに感じられる飲食店の仕事が良いのでは?と考えを巡らせます。
そんな時に、ちょうど川崎市の宮前平にある行きつけのタイカレー店「イムイェム」で後継者を探していたことから「私が手伝います」と申し出て、菅正博さんは料理人としての一歩を歩みだし始めます。
その後、タイ料理とはジャンルがまるで異なる鮨職人を目指した理由は、試しに学んでみたところ面白くてハマったことから。
すぐにでも自分の店を持ちたいと思うものの、ただ当時はすでに結婚をしていて子供も生まれていました。
いろんなお店を巡って修行するにはお金も時間も足りないことから、鮨の専門学校である「飲食人大学」に通うことにしたんです。
飲食人大学とは、たった3カ月の短期集中修行を看板に掲げるにも関わらず、一流の職人ばかりを輩出しているという前代未聞の料理学校。
菅正博さんは「鮨マイスター専科」の受講後、東京の海鮮居酒屋の料理長や「飲食人大学」が運営する鮨店「千陽(ちはる)」で2ヶ月間勤務を経て2017年4月1日に「すがひさ」を開店しています。
鮨すがひさ(変タイ鮨)のメニューは?
変タイ鮨の異名を持つ鮨すがひさで提供されるタイ風お寿司は、もともとタイ料理店勤務時代の菅さんを知っている常連さんからの注文「相当に難しいとは思うけど、いつかタイ料理を取り入れた寿司コースをつくってみてほしい」がきっかけ。
チャレンジ精神旺盛な菅正博さんは、以前に務めていたタイ料理店「イムイェム」の生春巻きが海老や鶏肉ではなく「まぐろ」を巻いていたことを思い出し、シメサバの生春巻きなどぎりぎり和食の範囲を超えない斬新な料理を次々と生み出しています。
メニューは基本的に11000円からのおまかせ飲みとなっています。
例えば、「トムヤム車エビ」寿司はトムヤムクン風のエビで煮詰めた独自の調味料が車エビとシャリの間に忍び込ませてあります。
シナモンアナゴはタイ料理に欠かせないシナモンが使われていて、シメサバの生春巻きはライスペーパーで、シメサバ、ガリ、大葉、ゴマが巻かれている一本です。
他にも、「グリーンカレーの茶碗蒸し」と「グリーンカレー稲荷」が鮨すがひさの変タイ鮨の代名詞となっていて、調理台にはバイマックル(コブミカンの葉)、レモングラス、ガーチャイといった和食からはとても想像がつかない調味料が並んでいます。
おまかせコースの詳細(酒肴と握りの詳細)
2020年11月訪問【酒肴】
赤貝のヒモのぬた
自家製塩辛
岩もずくと食用菊の酢の物
牡蠣
鮟肝
ボラの白子と百合根の茶碗蒸し、いくら掛け
真蛸の刺身
【握り】石垣鯛
https://sushi-blog.com/entry/kawasaki-sugahisa
縞鯵
小鰭
鰤
鮪赤身
鮪中トロ
太刀魚
鯖
鰆
鮪漬け
車海老
鮪大トロ
海胆
穴子
鉄火巻
潮汁
玉子
鮨すがひさ(変タイ鮨)の予約は?
鮨すがひさ(変タイ鮨)では毎日のようにタイ料理風のお寿司が提供されているわけではなく、普段は通常のお寿司屋さん解いて営業をしています。
月に3日、タイ料理と寿司を融合させたイベント営業を行なっていて、今では半年先まで予約が取れないほどの人気となっています。
予約や完全予約制で江戸前の五代技法「酢〆」「昆布〆」「醤油づけ」「茹で」「煮」をベースにしたコースがふるまわれます。