2021年の兵庫県知事選挙について、立候補者のプロフィールや公約(マニフェスト)をまとめています。
兵庫県知事選挙2021の立候補者の公約・プロフィール
中川 ちょうぞう 無所属 65歳 (男) 新人 元加西市長
さいとう 元彦 無所属 43歳 (男) 新人 元大阪府財政課長
かなざわ 和夫 無所属 65歳 (男) 新人 元兵庫県副知事
金田 峰生 無所属 55歳 (男) 新人 元兵庫県議(1999年~1期)
はっとり 修 無所属 47歳 (男) 新人
中川ちょうぞう
1955年11月30日、兵庫県加西市生まれ。兵庫県立北条高等学校、信州大学経済学部卒業。1979年、鹿島建設に入社。
1980年、松下幸之助が創設した、公益財団法人松下政経塾に入塾(第1期生)。塾友会の同期生には野田佳彦(第95代内閣総理大臣・民主党衆議院議員)、逢沢一郎(自由民主党衆議院議員)、鈴木康友(静岡県浜松市長)、小野晋也(元衆議院議員)らがいる。卒塾せずに1年で退塾し、それから2年後、鹿島建設に復帰して以降、本社広報室を経て、長らく東京などの大規模な民間都市開発事業に従事。
第19回参議院議員通常選挙(東京都選挙区)、長野県知事選挙、大阪市長選挙など、いくつかの選挙に出馬し、落選を繰り返す。参院選では出馬の際、鹿島建設在職のまま有給休暇を使って選挙活動をしていた。長野県知事選以降は退職した。
■現在の肩書 など
一般社団法人兵庫総合研究所 政策顧問
合同会社エヌシーシー代表(情報処理、社会的投資)
早稲田大学パブリックサービス研究所 招聘研究員(公会計、資産経営)
元東洋大学PPP研究センター 客員研究員(公民連携、公共施設マネジメント)
プラチナ構想ネットワーク 特別会員(次世代型まちづくり)
■2021 兵庫県知事選
「8K 政策」で幸福社会を実現する。子育て教育、健康医療、介護福祉、環境、経済
産業、科学技術、景観文化、幸福を県政の柱に据え、「幸福度日本一」を目指す。
- 機敏かつ効果的なコロナ対策「兵庫モデル」
過度な不安から県民を解放、重症病床の増設、民間病院の医療資源を活用
後手で失態続きの国に依存せず、独自の「兵庫モデル」を構築
適切な感染対策を講じた飲食店などの通常営業を認める
感染症分類の見直しを国に要請、医師会や民間病院に更なる協力を要請する
国産ワクチンの開発支援、既存の医薬品の中からも有効な薬を早期に実用化
ICT、AI、ビックデータなどを活用し、感染状況を見える化 - デジタル地域通貨と新産業で経済活性化
○全国初「デジタル地域通貨」を導入し、県内の商店街や地元企業などにお金が
循環する仕組みを創る 市民活動などのポイントも消費や納税などに使用可
減税・規制緩和・公民連携(PPP) などで経済活性化と民間の新たなチャレンジを促
す(自動運転、空飛ぶクルマ、メディカル、ヘルスケア、AI など)
新技術や民間サービスを積極的に取り入れ、社会にイノベーションを起こす
広大な森林や農業空間 負の資産 → 環境プラス財産に換える
農業特区の県内拡大、高付加価値化、環境農業 - 県民負担の低減 減税と保険料割引
来年度から減税を実施
自動車税の割引、法人県民税の超過課税の廃止、狩猟税・鉱区税の廃止 - 教育・子育ては全ての原点頼もしい次世代を育てる
教育予算2割アップ 多様で質の高い教育により、定住世帯を増やす
教育長や校長の公募、教育長の下に「教育 COO」を設置し、教員の校務負担を軽減
教育・子育てクーポンなどで家計を支援、アレルギーを減らすオーガニック給食
県立学校・大学の学科再編(時代が求めるスキルを持った人材の育成)
→ 県内での就職率を高め、若者世代の雇用と定住を増やす
電子図書館、リモート授業、AI 教師などで教育格差を解消 - 最先端の環境政策 脱炭素社会を先取り
SDGs をベースに兵庫の特性と国益に考慮した環境政策を推進 温泉熱・太陽熱
リサイクル率と再エネ率を高める他、CO2 の回収・活用、水素燃料・アンモニア燃
料など最先端の新エネに取り組む
犬猫殺処分ゼロ+高齢者もペットが飼える仕組みを構築
生ゴミの焼却処分を止め堆肥化を促す、焼却処分を減らす自治体にインセンティブ
下水熱・汚泥の活用、海ゴミ・川ゴミ対策、マイクロプラスチック対策
不法投棄の撲滅、鳥獣害と外来種対策 - 行政の OS を換える市町への「分権」とデジタル・ガバメント
O県が持つ権限・財源・人材を市町へ移す「分権」を進める
市長や行政区長として行政の最前線で現場を知っている私ゆえの政策
現場の問題をそれぞれの市役所や町役場で迅速かつ柔軟に意思決定できる
政令市化に協力する(人口規模からは県内に3~4つの政令市もあり得る)
ICT(情報通信技術)やAI(人工知能)などデジタル化を進め、生産性を高める
各種手続きを早め、県民の利便性を高め、県職員の働き方も改革する - 防災・減災 流域治水と老朽インフラ対策
自然災害の規模や頻度が増大し、県民の生命と財産を守る防災・減災は一層重要
老朽化した公共施設や道路・橋などの適正な管理更新を行う
所有者不明の土地家屋を無くす、河川・ため池・ダム改修など「流域治水」 - 徹底した議会改革と県庁改革真の県民自治を確立
知事任期は3期 12 年以内、全国最低の知事報酬、知事の業績は第三者評価
女性副知事・民間人副知事、教育長など幹部を公募、知事ホットライン
議員定数や議員報酬の3割削減、AI 議会・通年議会などで議会審議を効率化
フラットな組織、官民の連勝と人材交流を促す、政治の新陳代謝を促す
○全国初「選挙条例」
政策本位で真に優れた政治家が選ばれる仕組みに
選管が候補者を公募、告示日の半年前までの立候補表明や公開討論会の義務化
落選者の雇用、反対意見の尊重、ポスター貼りやビラの配布も選管が実施、完全な
選挙公営を実現、候補者が多い場合は予備選を行う、現行 19 億円の半額で実施
○全国初「投票ポイント」
投票率を上げ、県民の自治参画を促す、投票率の高い市町に補助金を多くする
分散型行政、デジタル化、ICT による生産性向上、規制緩和などを考慮し、現在の県庁建替え計画は規模の面からも大幅に見直す
引用:https://www.chozo.info/
さいとう元彦
1977年生まれ。兵庫県神戸市須磨区出身。
神戸市立若宮小学校/愛光学園中・高等学校/東京大学経済学部卒。
卒業後、総務省に入省。
省内勤務をはじめ、新潟県佐渡市、福島県飯舘村、宮城県庁、大阪府庁と数々の地方自治を経験。
時代の最前線に身を置いて磨いた経験と感覚を基に、兵庫県政を志す。
趣味:読書、ジョギング、寺社巡り。大河ドラマやお笑い番組にも精通している
家族:妻と息子。
■略歴
平成14年 4月 総務省入省
10月 三重県庁 ≪北川県政下で初めての地方勤務≫
平成15年 9月 総務省 大臣官房総務課
平成17年 4月 同 自治財政局 公営企業課 地域企業経営企画室
平成18年 4月 同 内閣官房副長官補付(内政) ≪官邸会議対応に従事≫
平成20年 4月 佐渡市 企画財政部長
※22.4~総合政策監 ≪がんばる地方応援プログラム若手職員派遣一期生≫
平成23年 4月 総務省 大臣官房企画課 課長補佐内閣官房副長官補付 ≪飯舘村政府現地対策室へ派遣、全村避難後の防犯体制構築≫
9月 同 大臣官房秘書課秘書専門官 ≪総務大臣政務官秘書官≫
平成24年12月 同 自治財政局 地域自立応援課 課長補佐 ≪定住自立圏構想、地域おこし協力隊の担当≫
平成25年 7月 宮城県 総務部 市町村課長 ≪沿岸市町のマンパワー不足の確保≫
平成26年 4月 同 財政課長 ≪東日本大震災の復旧・復興事業の予算編成≫
平成28年 4月 総務省 自治税務局 都道府県税課 課長補佐
平成29年 7月 同 都道府県税課 理事官
平成30年 4月 大阪府 財務部 財政課長 ≪大阪北部地震、台風21号、新型コロナ対応の予算編成≫
令和 3年 3月 大阪府・総務省退職
■政策・公約
【何よりもまず、コロナから 皆さまの命と暮らしを守ります。】
県内の地場産業、飲食業、観光業など、中小零細企業への支援
女性、若者、高齢者の非正規雇用者などへの雇用対策
子育て世帯の孤立化の防止
経済的に困窮する高校生や大学生への支援
高齢者の孤立化の阻止
【ひょうご五国の魅力を磨き、 ひょうごの再生と成長を進めます。】
2025関西万博を皮切りに、国際金融都市誘致、ライフサイエンス活性化
県内各地の現場を「フィールドパビリオン」にして、夢洲にくる世界中の人たちを兵庫に誘います。
安全安心な食品ブランド化を図るとともに、ケミカルシューズ製造業や丹波焼など、県内各地の地場産業を元気にして、地域社会や雇用、暮らしの活性化につなげます。
大都市の過密が分散され、「住んでみたい」「住みやすい」「住み続けたい」と感じられる兵庫の魅力を発信します。
高齢者や外国人など多様な人たちを受け入れる社会、ホスピタリティあふれる地域を目指します。
【日本一の防災県、そして世界をリードする コロナからの創造的復興を成し遂げます。】
コロナ禍における新たなビジネス創出・挑戦する機運の創造
大都市の過密を分散する流れに乗り 住んで、働いて、地域にとけ込みやすい兵庫の創造
すべてを官でやるのではなく、民間の力を借りて、社会課題の解決を目指す「公民連携」を強力に推進
これからの時代に合った行政運営のための女性副知事の登用など女性職員の幹部登用を積極的に促進
【既得権やしがらみから脱して、 徹底した行財政改革を自ら実行します。】
知事の給与・退職金のカット
公用車センチュリーの即座の廃止
長時間レクの廃止など、知事業務のあり方の見直し
引用:https://saito-motohiko.jp/
かなざわ和夫
昭和31年生まれ64歳。
東京大学 法学部を卒業後、昭和54年に旧 自治省(現 総務省)に入省。
国の官庁で12年、自治体で30年勤務。最も長いのは兵庫県で、延べ15年。
この間、14回の引っ越し。各地に多くの友達ができ、年賀状は3,000枚を超える。
7年前に 神戸市灘区の中古一戸建てを購入。妻と二人暮らし。最寄り駅まで六甲の急坂を20分以上かけて徒歩通勤。その成果か、体年齢は35歳 。
引用:https://www.kanazawakazuo.info/
■政策・公約
【新型コロナ感染症対策に最優先に取組み、コロナに打ち勝つ兵庫をつくる】
喫緊の課題である新型コロナ感染症の終息と経済の回復に向け、医療検査体制の充実や地域雇用・地域経済の下支えなどに最優先で取組み、県民のいのちと暮らしを守ります。
【個性と強みを活かしあい、五国がともに栄える兵庫をつくる】
多様な特性や異なる文化を有する5つの国の持つ強みを活かし、補完し合いながら、一つの兵庫として大きな力を発揮する。五国がバランスよくともに栄える兵庫をつくります。
【誰もが自分の可能性を広げ、生きがいをもって一人ひとりが輝ける社会をつくる】
兵庫の未来を担う人づくりを進めるとともに、誰もが自分の可能性を広げ、能力を発揮できる環境づくりを進めます。
光と影をつくらない。誰もが多様な選択肢の中から自ら選び、生きがいを持って輝ける兵庫をつくります。
【自分らしいライフスタイルや働き方が叶う環境をつくる】
「みんな違って、みんないい。」-人それぞれの価値観に応じた自分らしいライフスタイルや働き方がかなう地域をつくります。
誰もが生き生きと活躍でき、共生できる社会づくりを先導します。
【新しいチャレンジがわき上がる躍動経済をつくる】
コロナ禍での経済の停滞からの早期脱却を図るとともに、中小企業の新展開支援や先端技術の開発、起業・創業などに積極的に挑戦し、日本、世界をリードする躍動する兵庫経済をつくります。
【県民のいのちと暮らしを守る安全先進の兵庫をつくる】
頻発する風水害や南海トラフ地震、感染症などあらゆる危機に対応し、県民のいのちと暮らしを守り、どこよりも安全安心で快適な兵庫をつくります。
【絶えざる改革でしなやかなスマート県庁をつくる】
改革の歩みは決して止まるものではありません。仕事のやり方を変え、単なる「コストカットではない」、県民サービスの向上を至上命題に行財政改革を進め、骨太でしなやかなスマート兵庫をつくります。
参画と協働の理念を継承発展させ、「チーム兵庫」をモットーとして常に県民と共にあり、聞く耳を持つ県政をつくります。
金田峰生
1965年神戸市長田区生まれ。加古川北高校、日本福祉大学卒。兵庫県保険医協会主任を経て、99年から1期、兵庫県会議員を務める
■政策
【社会的PCR検査拡充でコロナを抑え込み、地域医療体制拡充で命と健康を守る兵庫にします】
ワクチン接種と共に、無症状感染者を早期発見・保護することで早く感染拡大を抑え込めます。もちろん「自粛と補償はセット」です。
① PCR検査を、医療機関、福祉施設、学校等および繁華街、観光地などで大規模・頻回に行い、無症状感染者を保護します。
② 必要な病床、療養施設を確保します。
③ 医療機関への補償と支援、介護施設への支援を充実します。
④ 必要なワクチン確保につとめ、安心して摂取できるよう体制整備、正確な情報提供をおこないます。
⑤ 保健所の人員・体制を拡充します。
⑥ 安心して感染防止に協力できる休業補償制度を確立し、地域経済や文化を維持します。
【子ども達をコロナから守りつつ、学ぶ権利を保障します。お金の心配なく学べる兵庫をつくろう】
子どもの権利条約を生かし、子どもたちが健やかに成長し、人格を形成する権利、学ぶ権利を保障する施策を進めます。
① 高校 3 年生まで全学年 35 人学級にします。教職員を増やし、ゆとりのある教育環境をつくります。
② 教員の変形時間労働制は実施しません。
③ 高校教育無償化、県立大学の授業料値下げ、県独自の給付制奨学金制度を創設します。
④ 私立高校への経営費補助、私学助成金を拡充します。
⑤ 学校給食は、自校方式、県産食材の活用、無償化を進めます。
⑥ 教育費負担軽減(ICT、教材費、制服代など)、就学援助制度の拡充を進めます。
⑦ 早期に特別支援学校の設置基準を制定し、実行します。
⑧ 通学交通費助成制度を充実させます。
⑨ 校舎の改修、特にトイレの洋式化、特別教室や体育館へのエアコン設置を急ぎます。
⑩ 学校トイレに生理用品を設置します。
【中小事業者と農林水産業を元気に。福祉・教育・労働環境抜本改善で足腰の強い地域経済を実現します】
中小事業所(抜粋)
① コロナ禍で収入減少の中小事業者に補償を行うとともに、緊急融資を行います。
② 中小企業振興条例にもとづき、中小企業・小規模事業者への予算を大幅に拡充します。
③ 住宅・店舗リフォーム助成制度をつくり、仕事を増やします。
農業(抜粋)
① 家族農業を支援し、農家を支えます。
② 就農援助など、新たな農業の担い手つくりを支援します。
③ 歯止めなき輸入自由化ストップ、「地産地消」、自給率の確保・向上を図ります。
水産業(抜粋)
① 漁業者の漁業権を守ります。
② 瀬戸内海の豊かさを取り戻すための調査、研究、施策を総合的に進めます。
③ 漁船をはじめ、必要な設備等の購入、修理、更新(近代化や省エネ化など)の費用に対する補助制度を拡充します。
林業(抜粋)
① 林業再生総合プロジェクトチーム(仮称)を発足させ、県産木材活用をはじめ、林業活性化を図ります。
② 中小規模の林家を対象にした、税負担軽減、木材価格の下支え、作業・流通への助成制度を創設します。
③ 肥料や木質バイオマス発電事業など、新たな用途をはじめ、商品開発を支援します。
引用:https://www.kobe-np.co.jp/rentoku/hyogotiji/2021/kouho/kaneda.shtml
はっとり修
音楽塾経営、政治団体「市民生活を守る会」代表、ミュージシャン(ロックバンドメンバー)東京成徳大人文、長野市、大阪市東淀川区豊里1
「中学時代からドラムしかやってない」と語る、根っからのミュージシャンだ。大学卒業後はバンドメンバーとして活動し、映画の挿入歌提供に携わったことも。10年ほど前からは大阪市内で音楽塾を経営し、後進の育成に力を注いでいる。
2019年の参院選で、初めて選挙戦に身を投じた。「音楽を通して何かを訴えることと、政治の世界の会見や街頭活動でマイクを握ることは同じ」。そして「まずは行動に移す」との信念に突き動かされた。東京都知事選や大阪府箕面市長選に挑み、今回は兵庫県知事選に。県内には妻の実家があり、縁もある。
「ドラムを始めたころのまま、明るく、楽しく、前向きに」。街頭活動などで出会う人から得た学びが、人生を豊かにする糧となっているという。「一生学び続けるために、死ぬまで働いていたい」
https://www.kobe-np.co.jp/news/senkyo/2021/hyogotiji/news/202107/0014476576.shtml