サラリーキャップとは?バルセロナでメッシ退団は年俸上限超過の登録問題

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スペイン・バルセロナが抱えるサラリーキャップの問題の影響でメッシ退団という電撃的なニュースが報じられています。

メッシはすでにバルセロナと5年契約を結んでいたとされますが、サラリーキャップによってメッシとの再契約は土壇場で覆ることになったようです。

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サラリーキャップとは?

サラリーキャップとはプロスポーツ選手の年俸を決める制度。

クラブ全体の収入から選手&コーチ陣の年俸、移籍金の減価償却費、報奨金、代理人への手数料、下部組織などに使用できる額の限度を定めるのがサラリーキャップです。

欧州サッカーではリーガのみが採用している制度でチームに所属するすべての選手の年俸総額を一定の上限金額を設けることで年俸の高騰を抑え、チーム間の戦力の不均衡をなくすことがサラリーキャップの目的です。

ただバルセロナが所属するラ・リーがには独自のサラリーキャップ制度があり、バルセロナはこれを大きく超過していました。(約2億ユーロ)

バルセロナはサラリーキャップでメッシ退団?年俸上限超過で登録不可

バルセロナを去るメッシ、スペイン紙「彼は契約を結ぶ日に退団を伝えられた。今は悲しみに打ちひしがれている」

バルセロナは5日、FWリオネル・メッシと再契約を結ばないことを発表。バルセロナを後にすることになったメッシは、大きなショックを受けているとのことだ。

6月で契約が終了していたバルセロナとメッシは、まもなく再契約を結ぶものと思われていた。しかしながら急転直下、バルセロナはメッシに対して別れを告げる声明を公開。その声明には「FCバルセロナとレオ・メッシは合意に至り、今日も両者ともに新契約にサインを交わす意思があるにもかかわらず、(ラ・リーガ規則の)財政的、構造的な障壁によって具現化することがかないませんでした」と、ラ・リーガのサラリーキャップが問題であったと記されている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/baca3a4fb1e60297844383361de8286e1f058341

ペナルティとしてサラリーキャップをこの上限値以内に収めない限り新戦力の登録ができない状態で、リオネル・メッシは2021年6月30日までで契約がいったん切れていたことからラ・リーガの規定では「新戦力」に該当する状態でした。

このペナルティは新戦力の登録が出来ないだけで、現在契約中の所属戦力は適用外です。

しかしメッシは契約が切れたので、7月1日の時点からバルセロナの選手ではありません。再び登録するには、このペナルティを解除するために条件をクリアする必要がありました。

これまでバルセロナは、新戦力はもちろんですがまず何よりもメッシを登録しようと動いてきました。
なのでメッシがいない今、他の新戦力が登録できるかは続報をお待ち下さい。

メッシは再契約の際、サラリーキャップの問題で年俸半額で5年の再契約に応じていたと報道されています。

年俸を半分まで下げるというのは、通常であれば受け入れ難いことでこの交渉に要した期間は4カ月とされます。

メッシはクラブの抱えるサラリーキャップ問題、さらには財政事情を理解、憂慮しており、新たな年俸額を提示されてすぐさま受け入れたも言われています。

バルセロナはラ・リーガのサラリーキャップ問題をクリアするために働きかけ、メッシ残留の選択肢を残そうとしたものの、ラ・リーガのハビエル・テバス会長はなおも厳しい態度を見せたようです。

それがリオネル・メッシとの契約を延長して欧州スーパーリーグを諦めるか、メッシを失ってラ・リーガでの試合を続けるかというもの。

バルセロナとメッシは5年契約で合意に至っており、あとはバルセロナが主力選手の放出などで超過していたラ・リーガのサラリーキャップの問題を解消すれば、サインを交わすとされていた。

しかしスペインメディアによれば、声明が出された日に事態が急変。バルセロナ理事会はメッシ側と話し合い、そこで同選手が現在の陣容に満足していないこと、トッテナム移籍に近づいているとされる同胞のアタランタDFクリスティアン・ロメロの獲得を実現していないことを理由として再契約に難色を示したという。

バルセロナからメッシ退団となる直接的な要因はサラリーキャップだったのかもしれませんが、そのサラリーキャップは実は4年間で約4分の1まで減少しています

なぜサラリーキャップがここまで減少しているのかというと、バルセロナはレアルマドリードなどと共に欧州スーパーリーグ構想を強く推進していたことが大きな要因のようです。

バルセロナはレアル・マドリーやユヴェントスとともに、スーパーリーグ創設を推進していました。

一方で投資ファンドのCVCキャピタル・パートナーズがラリーガに多額の資金を調達したことに対してバルセロナは拒絶。

そのせいでもともとスーパーリーグに断固反対していたラ・リーガとの関係が悪化し、サラリーキャップをクリアできなくなった可能性が指摘されています。

バルセロナがCVCの参入に難色を示した理由は、合意が40年以上にわたるもので、中長期的に見ればCVCに支払っていく額により損をするという試算があったようです。

メッシは13歳でバルセロナに加入すると17歳でトップチームデビュー

2020年シーズンまでに公式戦778試合に出場して672得点を記録。ラ・リーガ優勝10回、チャンピオンズリーグ優勝4回を含めて合計で35ものタイトル獲得に貢献し、バロンドールを6回受賞した。バルセロナ歴代最多得点選手であるのはもちろんのこと、ラ・リーガでも474得点を記録してこちらでも歴代最多得点選手として君臨するなど、バルセロナとスペインであまりにも大きな足跡を残している。

■メッシ退団経緯

・バルサはコロナにより大幅に減収→サラリーキャップ制の限度額が大幅減
(※約810億円→約480億円前年比40%超の減少)

リーガで採用されたサラリーキャップ制度による規則ではクラブがこの限度額を超えた場合に借金などで補填することを認めておらず、リーガが行う対応はペナルティを課すのみである。

そのペナルティはサラリーキャップをクリアしない限り新戦力の登録を認めないというもの。

また、サラリーキャップを超過したクラブは移籍や減給などで手に入った金額のうち25%分しか新契約に充てることが出来ない。

コロナ禍による収入の大幅減に喘いだバルサは40%以上減少されたサラリーキャップを大幅に超過(2億?)

コロナによる不測の事態であっても例外なくペナルティを受けることとなった。

その中でメッシはバルサとの契約更新のためにバルセロナに帰還。年俸50%カットの5年契約を結ぼうと契約合意していたものの問題発生。

メッシは2021年6月に契約が切れており、今新契約を結んだ場合は新戦力とみなされていた。

事前情報によるメッシの年俸は税込で50億円。メッシの契約更新には200億円の収入が求められる。

これにより、バルサはメッシとの契約更新が経済的・構造的に実質不可能な状態となった。

これによってメッシは必然的にバルサを離れる必要に迫られ、バルセロナはメッシとの契約を更新出来ないことを公式に発表した。

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