通関士は貿易に関する唯一の国家資格。
物流業者からの委託を受け、輸出入の際に税関へ提出する通関書類の作成や、通関手続きを担う資格となっています。
2021年の通関士試験は下記のような日程・内容で行われました。
■通関士試験の日程・時間
2021年10月3日(日)
通関業法 9:30~10:20 50分
関税法 他 11:00~12:40 100分
通関実務 13:50~15:30 100分
■通関士試験の出題範囲・問題数
五肢択一式問題
ただし該当する選択肢がない場合には「0」と記入
「通関業法」
「関税法」、「関税定率法」、「その他関税に関する法律」、「外国為替及び外国貿易法(同法第6章に係る部分に限る)」
通関実務
【通関業法】
選択式・10問 35点
択一式・10問 10点
【関税法等】
選択式・15問 45点
択一式・15問 15点
【通関実務】
輸入申告・輸入申告 各1問 20点
選択式・択一式計算式 各5問 25点
通関士試験解答速報2021
2021年の通関士試験は下記のような手段で解答速報を知ることができます。
twitterのハッシュタグ「#通関士試験解答速報」
5ch
「資格の大原」では通関士試験の解答速報は発表していないようです。
twitterのハッシュタグでは他にも「#通関士試験」や「#通関士解答速報」で解答が続々と投稿されるし、
5ch掲示版にも解答がドンドン投稿されていきます。
最終的に完成度の高い解答速報が出来上がるスピードで言えば、
例年だと5ch掲示版が最も速くなります。
正式な解答は後日、日本関税協会のHPで公開されます。
通関士試験の合格率,合格基準は?
通関士試験では各試験科目とも正答率60%以上で合格基準を満たすことになります。
科目 配点 合格基準
通関業法 45点 60%以上の得点(45点中27点以上)
関税法等 60点 60%以上の得点(60点中36点以上)
通関実務 45点 60%以上の得点(45点中27点以上)
ただ実務経験が15年以上あると2科目免除、5年以上あると1科目免除になるので、合格者すべてが全3科目を受験して合格しているわけではありません。
通関士試験の合格率は年によってばらつきはありますが、合格率を数年分をまとめて見てみると、例外的に2017年が21.3%となっていることを除けば、10~15%程度で推移しています。
受験者の多くが年1回の試験で全科目に合格することになるため、合格率は低い数字で推移することになっています。
年度 願書提出者(人) 有効受験者(人) 受験率(%) 合格者数(人) 合格率(%)
第54回(2020年) 8,770 6,745 76.9 1,140 16.9
第53回(2019年) 8,661 6,388 73.8 878 13.7
第52回(2018年) 8,491 6,218 73.2 905 14.6
第51回(2017年) 8,627 6,535 75.8 1,392 21.3
第50回(2016年) 9,285 6,997 75.4 688 9.8
第49回(2015年) 10,018 7,578 75.6 764 10.1
第48回(2014年) 10,138 7,692 75.9 1,013 13.2
第47回(2013年) 11,340 8,734 77.0 1,012 11.7
第46回(2012年) 11,544 8,972 77.7 769 8.6
第45回(2011年) 11,760 9,131 77.6 901 9.9