映画「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」はアニメ見てない初見でも楽しめる?泣ける?泣けない?
■あらすじ
あらすじ
想いを綴る、愛を知るために。
感情を持たない一人の少女がいた。
彼女の名は、ヴァイオレット・エヴァーガーデン。
戦火の中で、大切な人から告げられた言葉の意味を探している。
戦争が終わり、彼女が出会った仕事は誰かの想いを言葉にして届けること。
――戦争で生き延びた、たった一人の兄弟への手紙
――都会で働き始めた娘から故郷の両親への手紙
――飾らないありのままの恋心をつづった手紙
――去りゆく者から残される者への最期の手紙
手紙に込められたいくつもの想いは、ヴァイオレットの心に愛を刻んでいく。
これは、感情を持たない一人の少女が愛を知るまでの物語。
ヴァイオレット・エヴァーガーデン映画だけでアニメ見てない初見は?
映画「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」はアニメを見ていなくても楽しめます。
初めて見る人でも楽しめるようにという配慮なのか話の内容は劇場版オリジナルになっています。
劇場版もアニメ本編と同じように、ヴァイオレットエヴァーガーデンの世界に触れたことがない人でも楽しめるよう作られています。
映画「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を見た後に遡っていっても楽しめるような構成となっています。
劇場版は、最初の設定をまったく知らない人でも、映画の中で自然と設定を理解できるように作られています。
劇場版でもアニメ本編と同じく主人公・ヴァイオレットが「愛」を知って人間らしく成長していくという物語の大筋は変わりありません。
いわゆるサービスカット的な萌えやエロ要素もないので、家族で見ても気まずい思いをするようなこともありません。
映画「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」でも、京アニのクオリティの高さがいかんなく発揮されています。
セリフやナレーションだけに頼らず、指先、足運び、後ろ姿、眉、目などの細かい演技はぜひ注目すべきポイントの一つ。
原画出身の監督らしい構図の妙や、西洋画のアトリビュートを彷彿とさせる犬のぬいぐるみや生花などの小物配置、ヴァイオレットの衣装の色などによる表現。
暗い部分まで書き込まれ、(ライデン市の城壁のように)その場所の歴史的背景や、(手入れされた生花のように)情景すら想像できるようにしっかりと意味を持たされた背景美術。
不自然さを感じないように空気感、ライティングを工夫した撮影、シーンに溶け込みつつ質量を感じさせる3D
https://note.com/hideo_tsukazaki/n/n74be28fe0dc1
ただ劇場版をより楽しむためには、主人公・ヴァイオレットを中心とする設定について事前知識があったほうがより楽しめるのは間違いありません。
ヴァイオレットは小さい頃から戦争の道具と呼ばれ兵士として戦争に参加しながら過ごしてきたため、人を愛したり逆に人を嫌うという感情を持ち合わせていません。
人の「心」や「感情」を知らずに育ったヴァイオレットは、感情の起伏がなく無表情だったのが、いつしか依頼人たちの代筆をする自動手記人形という仕事を通じて「誰かにい思いを伝える」ことに関心を持つようになります。
つまり人の心を知りだんだん人間らしくなっていく姿が描かれていきます。
両手が義手のヴァイオレットがなぜ戦うことを辞めて自動手記人形という仕事をするようになったのかというと、戦場で共に戦ったギルベルト少佐から「愛してる」と告げられたことから。
感情が欠如しているヴァイオレットはその意味がわからず、その言葉の意味を知るために、ヴァイオレットはいろんな人の思いが込められた手紙を代筆する仕事を選んだのでした。
では映画「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は逆にアニメ本編しか見ていない人はどうなのかというと、むしろ必見の作品といってよいかもしれません。
特に、アニメ10話から7、8、9話、2話あたりを映画を見る前に復習しておくと、ストーリーにより感情移入することができると思います。
また、TV版のイントロとエンディングも見ておくとも良いと思います。
映画「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」では唯一、外伝は上映時間が短かったことから、アニメ本編を見ていない初見だと難しいかもしれませんがDVDならアニメ本編から外伝まで通して収録されています。