カーリングでは大差で負けているとギブアップ(コンシード)で試合を途中で終了させることができます。
具体的にカーリングのギブアップ(コンシード)は点差は何点などルールはどうなっているんでしょうか?
カーリングのギブアップ(コンシード)ルールで点差は何点?意味は?
カーリングはボタンと呼ばれる中心から一番近い場所にストーンをNo1とよびそれを置いたチームに得点が入ります。
さらに中心に一番近い相手チームのストーンから内側のストーンの数分だけ得点になります。
たとえば№1が日本、№2がスイス、№3~5が日本の場合は 1点です。
№1~3が日本、№4がスイス、№5が日本の場合は 3点です。
カーリングは各チーム4人が2投ずつ合計16投なげ1ゲームとなり、それが10ゲーム。
得点していない方のチームが次のゲームの後攻となります。
カーリングでは後攻のスキップといわれる司令塔が投げる石が各ゲーム最期の1投となるため、
後攻が点を取る上で有利になります。
以上をふまえると、いかに後攻のときに多くの点を取り、先行のときは相手に1点のみ取らせ、攻守をチェンジするかが最大のポイントとなります。
カーリングのギブアップは,本来コンシード(concede)と呼び,相手チームの戦略の高さを認めたうえで降参することです。
カーリングは一試合10エンド(1エンド両チーム計16投)で勝敗を争う競技ですが、残りのエンドが少ないときに,大差がついていて残りのストーンを投げても逆転が非常に困難な場合に,勝っているチームのスキップ(主将)に対して負けているチームのスキップが握手を求めることによって,降参をして試合を途中で終了させることです。
相手との点差が広がりすぎて逆転するのが難しいと判断した時に勝者のプレーを賞賛する意味でギブアップするので、将棋でいう「参りました」ってのと同じ感じかと思います。
カーリングでは,敗北が決定的にもかかわらず,コンシード(ギブアップ)せずに試合を続行することは,好ましくない行為とされています。
ただギブアップを相手方へ求めることはできません。よって、降参は、あくまで相手チームのジャッチ次第です
2010年のバンクーバーオリンピックkでは出場全チームが対戦する1次リーグでは少なくとも6エンドはプレーしなければならない。第6エンド以降で敗戦が濃厚な場合、相手チームに敬意を表し自らギブアップできるルールとなっていました。
また、日本vsスイスを例にとりますと,8エンドを終了した時点で4-10の6点差をつけられていました。
第9・10エンドで点を取れば良いじゃん,と思う方もいるかもしれません。確かに第9エンドでは日本が後攻ですから,点を取るのは比較的楽です。ですが,第10エンドは前のエンドで日本が点を取ると,スイスが後攻になってしまい,スティールを狙うしか点を取る道はないのです。後攻ならば,相手も点を取りに来ますので,スティールはほとんどないと考えた方が良いでしょう。
では,第9エンドで7点以上を取りに行けば良いのか,と思う方もいるかもしれませんが,これはスティール以上に困難ですし,ましてオリンピックに出場するような団体同士の戦いでは,非常に高度な戦略のぶつかり合いですので,7点はおろか,1つのエンドで5点以上取るのは物凄く困難な行為です。
といった感じで,日本はこれ以上続けても勝ち目は無いとみて,コンシード(ギブアップ)する道を選びました。