クーラント液のリザーブタンク内の減りが異常なくらい早い原因は?
EとF間の適量にいれても3週間くらいで減ってしまう場合の対策・対処法は?
クーラント液の減りが早い・漏れる原因は?
まず万が一、クーラント液が漏れている場合には、漏れて乾いたら白く固まります。
クーラント液のリザーブタンク周りだったり、地面にクーラント液が漏れた痕跡がみられるはずなので、見れば分かるはずです。
ホースジョイントは古くなると腐食して漏ることがあるので、良く見て漏れた痕跡がないか確認してみましょう。
でなければアッパータンクの樹脂割れ、コアから漏れなども考えられます。
漏れが確認できないのにクーラント液の減りが速い場合にエンジンオイルの量と質を点検してみましょう。
レベルゲージで通常の位置よりも明らかにゲージ上にエンジンオイルが有りシャビシャビな感じのオイルならエンジンオイルとクーラント液がまじりあいエンジンがほぼ終了です。
エンジンオイルに白い気泡が混じっていた場合には重症なので、早めに点検されたほうがよさそうです。
少しのヘッドガスケットの抜けであれば2000㏄クラスで200ml単位で減るぐらいならヘッド面を削ったりならしたりで直るかもかもしれませんが、エンジンを下ろして点検(オーバーホール)しなければ分かりません。
オーバーホール費用はざっくり10~15万円程度で、ガスケットだけで済めばラッキーといった感じでしょう。
クーラント液(冷却水)は、エンジンブロックのウォータージャケットという部分を通り、ラジエータへ戻って冷却し、またエンジンブロックへ流れていきます。
主にエンジンを冷やす目的ですが、ATFの冷却にも使っています。
外に漏れが見当たらないのでしたら、シリンダブロックとヘッドの中間のガスケットから、シリンダ側へ漏れて、燃焼している可能性も考えられます。
クーラント液(冷却水)は一般的に冷間時は冷却水が循環していません。
温まると、サーモスタットが開き循環が始まります。
エンジンブロックで熱された冷却水は、ラジエータて冷却され、エンジンブロックへ流れます。
水は熱すると膨張するので、冷却系の内圧は大気圧以上になります。
ある一定の圧まで上がるとラジエータキャップからリザーバへ冷却水が流れ、破裂を防ぎます。
冷却効率を上げるために、加圧しているわけです。
また、沸点が上がるため気泡が発生しません。
エンジン停止後、水温が下がってくれば体積は縮みます。
負圧になりますので、リザーバの冷却水が吸い込まれラジエータに補給されます。
なので、短距離の走行ではリザーバは活躍しません。
ですが、センサーがリザーバタンクについている場合(セルシオなど)は、リザーバタンクにラジエータキャップがついており、異常加圧時のみ開く構造です。
クーラント液の減りが早い・漏れる!対策は?
リザーブタンクは文字通り補助タンクでありラジエーターの水が減ると補充されるようになっています。
安く仕上げて様子を見るなら、ワコーズ製のラジエーター水漏れ防止剤で様子を見てみるという手段もありますが、
くれぐれもオーバーヒートはさせないようにクーラント液(冷却水)の補充はこまめにしてください。
それでも減るようなら、修理工場で診断してもらうのが賢明です。
修理に関してはクーラント液(冷却水)が漏れている場所により雲泥の差がありますので一度デーィラーなどで場所の特定と見積もりをもらうようにしましょう。