クロノクロス(クロノ・クロス、Chrono Cross)でラスボスを倒した後、解放されたサラってどうなったんでしょうか?キッドと融合した?
クロノクロスでサラはラスボス解放でその後は?
クロノクロスでラスボスを倒した後、解放されたサラってどうなったのかというと、結露から言えば明確には語られていません。
まず、クロノ・トリガーに登場してくるサラはガルディア王国の建国者であり、マール先祖ですがクロノクロスが絡んでくると話しは変わってきます
サラは魔法王国崩壊の際に、実体を失い時空の狭間に迷い込んでいます。
その後も時空の狭間を彷徨い、最終的には時喰いに呑み込まれた(クロノ・クロスに関わる話です)
ラスボス(ラヴォスの進化体「時を喰らうもの」)は前段階(「ラヴォス」時)で「この星に生まれた全ての生命の遺伝子」を取り込んで自らを進化させました。
そしてクロノ達に野望を食い止められたラヴォスは時の彼方で生き長らえ、「この星で発生した全ての負の感情」を吸収して「時喰い」としてさらなる進化を続けていたのです。
「負の感情」とはすなわち、怒りや憎しみや無念の思いなどです。
時喰いに捕らわれていたのは「サラの無念」(前作『クロノトリガー』参照)であり、物語最後で時喰いを大きく進化させてしまったのは「龍神たち(龍族全て)の無念・怒り・憎しみ」(人類滅亡計画という復讐劇をセルジュたちに打ち破られたこと)ということです。
永きに渡るラヴォスの呪縛から逃れることができた「サラ」思念は消えてしまうようですが、共に冒険をしたセルジュに再会したい、という願いを叶えるためキッドの方は残ります。
キッドという存在はサラの「こんな生き方をしたかった」という理想像であり、生み出したサラが消えた後も正規エンディングのとおり夢を追って旅を続ける人生を歩みます。
考え方によっては、サラは「死んだ」のではなく「キッドとして新たな人生を歩み始めた」のかもしれません。
「サラ・ジール」の名を持つキッドが正規エンディングのラストの写真にあるような結末を迎えることがサラにとっては本当に臨んでいたことなのかもしれません。
クロノクロスの世界ではサラは時の狭間に迷いこみ自身は時喰いに飲まれましたが、サラの半身はキッドとなりました。
そして、クロスにはHOME WORLDとANOTHER WORLDという2つの世界があり、キッドはサラとしての記憶はないままANOTHER WORLDにいます。
主人公はこの2つを行き来していくわけです。
ラスボスはサラ本体がラヴォスに囚われたような形態なのですが、それを倒すと、サラとキッドは1つになります。つまり、サラに戻ったと解釈しても良いかもしれません。
しかし、倒したことで主人公は2つの世界を行き来できなくなり、HOME WORLDの人間はHOME WORLDへ。ANOTHER WORLDの人間はANOTHER WORLDへ帰っていきます。
キッド(=サラ)もANOTHER WORLDへ帰ることになりますが、この場合、元の古代には帰らないのでもはやマールの先祖ではないのかもしれません。
クロノ・クロスというゲーム自体がクロノ・トリガーの続編として作られたわけではなく、歴史変革後の可能性のひとつということで作られているので時間軸が複雑に交錯することになります。