マッド・デイモン主演の代表的な映画シリーズと言えばジェイソン・ボーンが主役のボーンシリーズ。
ボーン・アイデンティティー
ボーン・スプレマシー
ボーン・アルティメイタム
ボーン・レガシー
とシリーズが続いていきますが、ぞれぞれどういう意味があるんでしょうか?
ボーン・スプレマシー意味は?
原題:THE BOURNE SUPREMACY
マット・デイモン扮するジェイソン・ボーンを英語で書くと、JASON BOURNEとなります。
また、BOURN(E)は
限界, 境界,(boundary); 目的地(goal)
などの意味だそうです。
主人公の名前boneと“生まれつき”の意味のbornをかけてるのかもしれません。
SUPREMACYは
1 至高, 最高; 最高位
2 主権;支配権
3 優越, 絶対的優位
という意味があるそうです。(ともに、新グローバル英和辞典より)
名前から意味を取るとボーンの絶対的優位とか、ボーンの主権とかになりますね。
意味からとると、限界での優越になりそうですね。
ボーン・アルティメイタム意味は?
アルティメイタムは英語で「ultimatum」となり日本語の意味は「最後通告(通牒)」となります。
ボーン・アルティメイタムの意味は「ボーンからの最後通告(通牒)」といった感じになりそうです。
ちなみに、『ボーン・アルティメイタム』 の初めのシーン。薬の様な物を掴んでジェイソン ボーン(マット デイモン)が洗面台で何をしているのかというと、『スプレマシー』でロシアの政治家の娘に会いに行ったシーンと繋がっています。(あの日の夜が『アルティメイタム』の冒頭)
あの前に銃撃を受けて負傷したので、病院に侵入して痛み止めの注射をしたのだと思われます。
ボーン・アイデンティティ意味は?
原題は「The Bourne Identity」であり、そのまんま訳すと「ボーンのアイデンティティとは」となります。
ごく一般的な用法の、「身分証明」という意味も、引っ掛けてるでしょうね。
アイデンティティとは、心理学で「自己同一性」と言われ、「自分とは何か」「どうやって生きていったら自分らしくあれるのか」といった問いを通じて獲得した、「これこそ自分であるという実感」をさし、「自己同一性」という難しい言葉で表します。青年期の発達課題でもあります。この概念を発表したエリク・エリクソンという心理学者自身、父親が分からない生い立ちであったため差別を受けて育ち、アイデンティティの確立に悩みました。
「ボーン・アイデンティティ」の主人公ジェイソン・ボーンも工作の失敗から記憶喪失となり、組織に執拗に命を狙われ、自分とは何者なのかを追求していかざるを得ない状況に置かれます。そして、最後にすべてが解明されます。
エリク・エリクソンとジェイソン・ボーンのアイデンティティを重ねたタイトルでしょう。
英語のタイトルは、ダブルミーニングが多いですから。
単純に、記憶を失った彼の社会的な身分証明という面と、(アイデンティティと聞いてネイティブがまず連想するのはこっちだと思います)物語を通じて、彼が自己の存在証明を自覚する、という内面的な面と、かけているのだと思います。