童話「シンデレラ」では足が小さいシンデレラにしかガラスの靴が合わなかったため、王子様に見つけてもらうことができました。
ただ現実的に考えると、足が小さいと言っても限度があってシンデレラと同じくらいの足の大きさの女性は他にいたっておかしくはありません。
ガラスの靴はなぜシンデレラ以外に合わなかったんでしょうか?
シンデレラのガラスの靴なぜ合わない?足が小さい理由は?
シンデレラのガラスの靴がなぜ合わないのかというと、その理由は中国にルーツがあるのでは?という考察がみられます。
中国の話がシルクロード経由でヨーロッパに伝わったというもので、古代の中国では美人の条件として纏足(幼少時から足を小さい木靴に入れて足が小さいままになるようにする)という風習がありました。
もともと上流階級のお嬢さんであったシンデレラは足が小さかったけど、どこの馬の骨とも知れない継母及びその娘は、下流階級出身だったので足が小さくなかった(普通サイズだった)
ヨーロッパでのシンデレラの一般的な解釈では、継母はやはり下々の出でシンデレラの父親をたらし込んだ(=娼婦系)ようです。
継母の娘も労働者階級で当然、働くために足が大きい(足の大きさが普通サイズ)遺伝子が引き継がれていたという解釈です。
つまり姉たちは下層の労働者階級の血統なので、足がデカい(態度も、悪徳もデカイ)、という考察です。
ちなみに、中国の纏足には上流階級のたしなみではなく奴隷説もあります。
中国では、奴隷階級の女性が走って逃げられなくするために、幼い頃から足を小さいままにする纏足が行われていたというものです。
奴隷階級にまで落ちぶれてしまったシンデレラも纏足が施されたため、奴隷ではない姉たちにガラスの靴が小さすぎてはけないのは当然だという説です。
この話が西洋に伝わったときに纏足の習慣がない西洋では意味が分からないので、靴のほうに本人しかはけない魔法がかかっていたという話に変えられてしまいました。
またガラスの靴と言うのが誤訳で、シンデレラの原作とされる「サンドリヨン」を書いたシャルル・ペローが伝え聞いて勝手に書き直した「シンデレラ姫」物語が、フランス語から、英語に翻訳されるとき、「varie」(=毛皮)が「verie」(=ガラス)に間違って翻訳されたというのもあります。
いずれにしてもガラスの靴は「(極端に)足の小さい人のための靴」で魔法で作られたものではないので、12時になっても魔法で消えることはなかったと解釈できそうです。