「ゾフィー」は『ウルトラ兄弟』の一員で長兄。
古い資料ではゾフィと表記されていたほか、「ゾーフィ」というのもみられますが誤植?
ゾフィーとゾーフィの違いは誤植?シン・ウルトラマン
「ゾーフィ」の初出は初代ウルトラマンが放送されてた当時までさかのぼります。
書籍に突如現れたのがゾーフィです。
●講談社「ウルトラマン画報」p296、324、345~346の記述
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宇宙人ゾーフィ
…身長2m、体重50kg。
宇宙からやって来た怪獣。
宇宙恐竜ゼットンを操って大暴れする。
ウルトラマンそっくりに変身する。
力は無いが頭は良い。
スーパーガンには大変弱い。
頭脳明晰だがあまり強くない。ゼットンを操る謎の怪人物。
実際は初代ウルトラマンの最終回に出てくるゾフィーとゼットン星人の情報が混ざった結果です。
ゾーフィはゼットンを操る宇宙人なのに対して、ゾフィーはゼットンに負けたウルトラマンを助けに来た宇宙人という違いがあります。
当時は、ゾーフィというウルトラマンの仲間の宇宙人が助けに来てゼットンを倒して帰っていくという話だったみたいで、メディアでは、ウルトラマンゾフィとして紹介されたそうです。
ウルトラマンのネーミングに関して、脚本上、つけられていた名称は音引き(-)のない「ゾフィ」(作中でもそのように発音されています)で、「ゾーフィ」というのは、60年代の雑誌記事などでゼットン星人と混同され「ゼットンを操る謎の宇宙人ゾーフィ」などと表記されたものです。
ゾフィーのネーミングは諸説あり、「ゼットンと同様にアルファベットZから」「英語のPhilosophie(フィロソフィー/哲学)から」「彼岸花の一種であるゼフィランサスから」などの意見が散見できますが、意外とコレといった決定打に欠けており、ハッキリしないようです。
「ウルトラマン○○」というネーミングは、「ウルトラマン」がシリーズ化されていった『ウルトラマンA』以降で決ったネーミングであり、『ウルトラマン』最終回の時点ではそういった法則性は」ありませんでした。
「セブン上司」に関しては、脚本上は「M78星雲人」であり、作中ではまったく名乗っていません。彼が「セブン上司」と呼ばれるようになったのは第二期ウルトラシリーズも終了していた78年発売のムック本で、それまでは実質的に「忘れられた存在」だったのです。
「ウルトラマン」という名前は、ウルトラマン本人が第1話でハヤタの口を借りて「ウルトラマンとでも呼んでおこうか」と名乗ったもので、あくまでも「地球人にわかりやすいようにネーミングしたもの」と考えることもできます。
対して「ゾフィ」という名前は、ゾフィ本人がウルトラマンに対して「私は宇宙警備隊員のゾフィ」と名乗ったもので、同郷人どうしの会話ですから本名とも考えられます。