「魔王倒したし帰るか」は2011年に2chへ投稿された名作SS。
ラストの『勇者の現れない世界を望んだんだ』というシーンから先の解説は?
魔王倒したし帰るか考察・解説 |勇者マーク・ポイントは?
「魔王倒したし帰るか」は勇者一行が最終的に薬漬けとなり最後は勇者1人だけが僧侶までも食らった状態で魔王を討伐するというストーリー。
国に帰れた勇が仲間が全員死んだ時の話を淡々と王様達に話し、その辛さを知るといった流れになっています
勇者の仲間は戦士、魔法使い、僧侶。
それぞれ死因は
戦士:薬草の副作用で麻薬中毒者みたいになって勇者に殺してくれて懇願する
魔法使い:戦士と恋仲だったから戦士が死んで発狂。世界全てを恨み呪いの手紙を残して自殺(失踪?)
僧侶:勇者を蘇生する為魔力回復系のアイテムがぶ飲みして回復魔法発動し続ける肉の塊に。そして勇者がそれを食べる
壊れた勇者は新たな魔王となって、全てを破壊。
そして人類を監視。二度と勇者の現れない世界を作った。
ところが、魔族の中に力を持った者(勇者)が現れ、ヒト魔王は討伐されてしまう。
ヒト魔王が最期に残した言葉。
「俺は失敗した」
『次はお前が魔王になる番』
という無限ループにハマる話しになっています。
「僧侶の手記」というのもありますが、勇者がダイジェストでストーリーを語って、僧侶の手記は詳細という感じです
勇者の話では魔物の支配する地域では人類の支援が受けられずに過酷な旅だったから仲間が辛い思いをした。
という内容でしたが
僧侶の手記を見ると「過酷な旅」になった原因は人間同士の争いと裏切りによるモノで人類一丸となっての支援があれば大した苦労は無かった事が推察されます。
僧侶の
僧侶が言った「もし、私たちを知らない誰かが片手だけでいいから、片手のひら5本分でもいいから、私たちの手をとってくれたのなら、どうか許してあげて下さい。」
を考察すると、勇者マーク5つで許そうと思っていたが、最後のひとつで王様と王女に拒まれて世界を滅ぼす決意をしたという意味ではないかと思われます。
勇者マークが5つ揃わず勇者が僧侶の願った勇者が現れない世界を実現するため人間を滅ぼす決心をしてしまったのでしょう。
SSの最後の方でも魔族の青年が「魔王よ、何か言うことはあるか?」と聞いているので勇者はニンゲンの魔王となったことがわかります。
もし王様と姫様が最期の質問を拒否していなければ、また違ったエンディングになったのかもしれません。