古文(短歌・和歌・俳句)の句切れの見分け方について。
古文で句切れの見分け方は?短歌・和歌・俳句
「句切れ」とは、
“歌の意味や内容、リズムの切れ目”
のことです。
「句切れ」を見つけるには、作品の途中で句読点「。」を付けられるところ。
和歌の途中(結句以外)で,意味や調子の上から流れがいったん切れるところがそれにあたります。
感動を表す語(「けり」「なり」「かな」「かも」等)が句切れとなっていることが多いです。
俳句の場合には、よく使われる「切れ字」(「ぞ」「かな」「や」「けり」「ず」「ぬ」「らむ」)を手掛かりにして句切れを見分けるようにしましょう。
古文で句切れの種類・パターン(短歌・和歌・俳句)
■短歌・和歌の句切れ
・初句切れ 5/7577
・二句切れ 57/577
・三句切れ 575/77
・四句切れ 5757/7
・句切れなし 57577/
■俳句の句切れ
・初句切れ 5/75
・二句切れ 57/5
・句切れなし 575/
・中間切れ 57(7の途中で切れる)/5
■その他
・五七調 – 二句切れや四句切れが相当。
「五七/五七/七」
・七五調 – 初句切れや三句切れが相当。
「五/七五/七七」
例えば、
「我もしか なきてぞ人に恋ひられし」という短歌。
係助詞「ぞ」を受けて「し」と過去の助動詞「き」が連体形「し」になって、いったんここで結んでいるので三句切れとなっています。
【東風吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 / 主なしとて 春を忘るな 】
(春の風が吹いたならば、風に託してその香りを送って寄越しておくれ、梅の花よ。例え主人が居なくなっても、花咲く春を忘れてくれるな。)
三句目の「梅の花」の後で”句点「。」”が打てますので、【三句切れ】と判断されるわけです。
【もろともに あはれと思へ/山桜/花よりほかに 知る人もなし】
(お互いになつかしく思い合おう。山桜よ。桜花より他に私の心をわかってくれる人もいないことだ。)
のように、一首中に二ヶ所以上切れる場合もあります。
〈二句切れの歌〉
白鳥はかなしからずや/空の青海のあおにも染まずただよう
〈四句切れの歌〉
朝あけて船より鳴れるふとぶえのこだまは長し/なみよろう山
〈句切れ無しの歌〉
石ばしるたるみの上のさわらびの萌えいづる春になりにけるかも
〈句切れが何か所もある歌〉
山を見よ/山に日は照る/海を見よ/海に日は照る/いざ唇を君