ラバーグリスとシリコングリスにはどんな違いがあるんでしょうか?
ラバーグリスとシリコングリスはどのように使い分けたら良いでしょうか?
ラバーグリスとシリコングリスの違いは?
ざっくり簡単に言うとラバーグリスはゴム製品用の潤滑グリースでシリコングリスは万能グリースでゴム製品でも金属等でも使えます
シリコングリスはその名のとおりベースオイルにシリコンを用いているオイルの総称です。
特徴は、耐熱性、防水性に優れてる… ですがそのなかにゴムや樹脂を侵さないという特徴があるのでラバーグリスとして使用することは可能だと思います。実際そうしている方も多いようです。
代表的な用途はカプラーの防水とか基板の放熱用など。
ちなみに、ゴム(Oリング)にシリコングリスを付けて装着しているのは初期の滑りを良くして装着しやすくするためや馴染みやすくするものです
Oリングは主にゴムから出来ていますので装着時に滑りが悪く、ねじれたり、Oリング自体を傷つけてしまう場合があります。これでは本来の性能が発揮されない場合がありますので滑りを良くさせて装着箇所になじませるようにと使用しています。シリコングリスやラバーグリスはゴムや樹脂を侵さないので装着箇所に残っても問題が少ないでしょう。ただグリスですので熱やガソリン等で簡単に溶けます。
ラバーグリスもその名のとおり ラバー用のグリス=ゴムを侵さない グリスです。ベースは鉱物系でもゴム、樹脂に影響の無いものが用いられてるものです。
車用だとブレーキ関係の整備に使うのがメインですがキャリパーシールやホイールシリンダーカップに使う場合はブレーキフルードに溶けやすい?成分でブレーキの作動に影響がでにくくなっているみたいです。
最大の違いは価格じゃないでしょうか、10倍~20倍ぐらいシリコングリスのほうが高いような気がします。ブレーキ関係に使うならラバーグリスと謳われているものがいいと思います。
ちなみに、ブレーキパッドやシムに塗るねずみ色の鳴き止め剤のことを一般的にパッドグリスと言いますが、指先に取ってこすり合わせてみると分かるように、これは部品同士の滑りを良くする潤滑用グリスではありません。金属の粉を油で練ってパッドの微振動(=鳴き)を抑え込むための制振剤です。
これを「グリス」と呼ぶことがそもそも間違いで、ラバーグリスやシリコングリスなどの潤滑用グリスとは全く用途が違います。