「わらさ」と「さわら」とは別の魚なんでしょうか?違いは?それとも同じ魚?
ワラサとサワラ、それにブリ・ハマチとの違いは?
ワラサとサワラの違いは?
「わらさ」と「さわら」とも出世魚です。
「いなだ→わらさ→ぶり」と成長するにつれて呼び名が変わってきます。
一方、「さわら」は「さごち→やなぎ→さわら」と成長するにつれて呼び名が変わってきます。
■さわら(鰆)
サバ科の海水魚。全長約一メートル。体は細長い紡錘形で、背面は淡灰青色、腹面は銀白色。沿岸に広く分布。冬から春にかけて特に美味。
スズキ目サバ科に属する魚です。頭と口先がとがり歯が鋭く胴体が比較的細長い魚体で、背の部分に多数の青褐色の斑紋が並んでいるのが特徴です。体長1mに達する大型魚で、北海道南部から九州、沖縄に至る全国の沿岸に広く分布していますが、特に瀬戸内海で多く捕獲されています。
ぶり等と同様に成長と共に名前が変わる出世魚で、50cm位までを関東では「さごち」(関西ではさごし)、70cm位までを「やなぎ」又は「なぎ」、それ以上を「さわら」と呼びます。
鋭く大きな歯でいわしやさば等を食べる肉食の魚ですが、身質はやわらかく淡白で癖のない白身の高級魚です。
■わらさ(稚鰤)
ブリの成魚になる前のもの。ふつう全長約六〇センチのものをいう。
○別名
メジロ、ガンド。
○名前の由来
英・独・蘭・露名は,<黄色い尾>,<琥珀色の魚>の意で,いずれも目の前方から尾まで黄色い線が走っていることにちなんでいます。
○旬
ブリの旬は冬だが、ワラサはひと足早い晩秋に脂の乗りが最高潮となる。
○主産地、分布
北海道、青森、岩手、宮城、山口
○特徴
天然物はアミノ酸によって形成されるうま味成分が多く含まれます。温帯性の回遊魚で,日本各地,朝鮮から東シナ海に分布します。ブリは水温14~15度あたりを好み、夏には暖流(黒潮)にのって北に進み北海道のあたりまで行き、寒くなると南に下ります。3年、4年で60cm~70cmのワラサに成長します。
ワラサとハマチの違いは?
ワラサは主に関東でのブリの一つ手前の呼び方です。関西ではブリの一つ手前は『メジロ』です。ハマチはメジロの前です。
関東=モジャコ、ワカシ、イナダ、ワラサ、ブリ
関西=モジャコ、ツバス、ハマチ、メジロ、ブリ
ブリはハマチが大きくなったもの。
ブリは出世魚と呼ばれ、ワカシ→イナダ→ワラシ→ブリと大きくなるにつれ名前が変わります。
名前が変わり縁起がいいので出世魚です。
ツバスもブリになりますし、メジロもブリになります。ワカシもブリになりますし、イナダもブリになります。成長過程や地域によります。
ワラサとブリの違いは?
ぶりの稚魚を養殖したものを「はまち」と市場では呼んでいます。
一般的にはぶりの稚魚を養殖したものを「はまち」と呼んでいます。
ワラサとは60~70cmのブリの呼び名。
イナダとブリの味の違いは、イナダはブリに比べ、脂の乗りが悪くあっさりしています。
身の色もブリに比べ赤っぽいですね。イナダは食感がモチモチしています。
ちなみにイナダより小さい【ワカシ】は、身が柔らかめで、あまり美味しくないです。
まとめ:ワラサとサワラの違いは?
ワラサとサワラは、同じ魚の成長段階の呼び名です。ワラサは、ブリの成長段階の4番目で、体長が60〜80cmのものを言います。サワラは、ブリの成長段階の5番目で、体長が80cm以上のものを言います。
ワラサとサワラは、見た目や味に大きな違いはありませんが、ワラサの方がサワラよりも脂が少なく、身が締まっています。また、ワラサの方がサワラよりも安価なことが多いです。
ワラサとサワラは、どちらも美味しい魚ですが、脂の多い魚が好きな方はサワラ、脂の少ない魚が好きな方はワラサを選ぶと良いでしょう。