「みんなは一人のために 一人はみんなのために(One for All, All for one)」とはどんな意味なんでしょうか?
「一人は皆の為に」なのに「皆は一人の為に」は何か矛盾している?
みんなは一人のために 一人はみんなのために意味は?One for All, All for one
「みんなは一人のために 一人はみんなのために」とは英語の
「One for All, All for one」
「 All for one」
を日本語に訳したもの。
アレクサンドル・デュマが書いた「巌窟王」の中で「三銃士」が剣を合わせ誓う言葉として広まりました。
ともに戦う仲間としての結束を誓い合うセリフで「一人はみんなのために、みんなは勝利のために」と日本で紹介されたことが始まりのようです。
ただ実際には「One for All, All for one」「 All for one」の「one」は実は「一人」でなく「勝利」の意味である“ Victory ”を指していたようです。
ところが日本では「みんなは一人のために 一人はみんなのために」という意味の方が定着したわけですね。
「one for all」
戦っている一人一人は、個々に孤独な闘いを続けているのではなく、ともに戦う仲間たち全員のために戦ってるのだ、という意識が大切なのであり、同時に
「all for one」
その戦いの場にいるすべての一人一人は、自分の仲間の一人一人のために戦っているのだという意識も大切なのだ、といった感じでスポーツ指導で用いられることが多い用です。
また、この場合の「一人」って、特定の誰かではありません。一人ひとりです。
個々人は全体のためを思って活動し、全体の活動は全ての個々人をよくするために機能しなければならない、というような意味です。
また、「三銃士」の友情の誓いがこの出典と言われますが、生活協同組合のモットーでもあります。
生活協同組合は「一人では力を持たない消費者が力を合わせてより良い商品より良い暮らしを手に入れよう」という趣旨で発足した組織です。
これも、顔を知らない人も含めた擬似的な友情の団体といってもいかもしれませんね。