ロンドン橋落ちた(London Bridge Is Broken Down)は、イギリスに古くからあるナーサリーライム(童謡)を中心とした「マザー・グース」 (Mother Goose) というイギリスの伝承的な話に出てくるフレーズ。
ロンドンには橋が多くかかっていますが、その中でもロンドン橋は過去にとてもよく落ちたことがあるそうです。
ロンドン橋落ちたの意味・由来は?London Bridge Is Broken Down
ロンドン橋は洪水や火事、戦争などで何度も崩れては架け直されてきた歴史があります。
そのたびに”iron and steel”で作ったら曲がってしまった、”silver and gold”で作ったら盗まれてしまうと、次から次へと色々な材料で造られてきた経緯がありますが、「ロンドン橋落ちた(London Bridge Is Broken Down)」の歌詞には”My fair lady.”というフレーズがたびたび登場します。
なぜMy fair lady, Lady Leeなのかはっきりしません。そしてこの”My fair lady”や”Lady Lee”とは誰のことを言っているのでしょうか?
木造の橋だったころ何度も流失、焼失を繰り返していたなか、人柱として「きれいな乙女」が犠牲になったことからきているのではないかという説があります。
大都市ロンドンでテムズ川にかかる橋は重要だったロンドン橋は粘土で作っても、木で作ってもいつも流されてしまいます。そこで「人柱を…」という流れになり、川の神に捧げるには、やはり穢れのない女性が選ばれたのでは?当節があります。
イギリスに限ったことではありませんが、古代より橋を建造する際人柱をたてていたという人類の歴史があり実際に人骨が発掘されたという記録もあるようです。
また「レディ」については、ウォリックシャーにあった「レイ」 (Leigh) 家に住んでいた貴族夫人のLeeがモデルではないかという説があります。「レイ」が「リィ」に変わったようです。家を建て替える際に、この夫人は工事人に建材などに色々と注文を出したそうです。
上記と違う説も多くあります。一つは、石橋ができた時代の「エリザベス1世」ではないかというのです。この女王は反逆するものの首を橋にさらし、しばらくすると川に投げ入れたと言われます。エリザベスのことは「エリー」であり、庶民が歌で批判するために、わからないように「リイ」としたのではないか。その証拠に「エリザベス1世」は頑としてこの橋を渡るのを拒んで、ボートで川を渡ったそうです。