角度の計算で
deg
rad
がありますがどんな違い・関係があるんでしょうか?換算するには?
関数電卓のRAD、GRAD、DEGの使い分け方は?
radとdegの違いは?変換するには?
小学校の算数で、分度器を使って教えられる角度の単位がdeg(degreeの略)です。つまり、直角=90°=90degです。
高校で三角関数の微積分を習うと出てくる角度単位がrad(弧度、radianの略)です。半径と弧の長さが同じ扇形の中心角を1radとした角度単位です。従って、直角=90°=π/2radです。
角度単位をradにすると、三角関数の微積分が簡単になるという長所があります。
radとdegを換算するには
rad = 3.1415 * deg / 180
deg = 180 * rad /3.1415
reg×π/180=rad
となります。
ここで「3.1415」とは円周率(π)のことです。
radを使うと、角度θと半径rとが分れば、弧の長さがθ×rと簡単に求められて便利なんです。理工系でよく使われます。
ちなみにもう一つあるgrad(gradian)とは、90度を100と考える角度の単位です。
エクセルではdeg(度)をrad(ラジアン)に変換する関数(つまり、×π/180)RADIANS( ) を使うといいですよ。
例えば sin 30° をExcelで計算したいなら、
=SIN(RADIANS(30))
逆にラジアンを度に変換する関数は(つまり、×180/π)DEGREES( ) です。
逆三角関数と組み合わせて、例えば
=DEGREES(ASIN(1/2))
などとするとよいです。