きかんしゃトーマスには時々ホラーは話しがありますが怖い回は何話があるんでしょうか?
怪談に登場する幽霊や怪物のような非現実的存在を巡って夜に何らかの事件が起きることがありますが機関車トーマスの怖い回は?
機関車トーマスで怖い回は?最終回は廃車?
○幽霊系
・2期「ゆうれいきかんしゃ」
・5期「きりのなかのできごと」
・5期「トビーのたんけん」
・5期「まんげつのよるのできごと」
・6期「こわがりなきかんしゃ」
・8期「ハロウィン」
・9期「トーマスとこむぎのちから」
・番外編「Percy’s Scary Tale」(日本未公開)
○怪物・妖精系
・3期「トーマスとパーシーとりゅう」
・6期「ジャックフロスト」
・6期「パーシーとゆうれいこうざん」
・7期「ロッホじょうのかいぶつ」
なお、幽霊や怪物を主題とはしていませんが
・5期「まいごになったステップニー」
も、夜・霧・精錬所などの要素を含み、キャラクターの死を強く匂わせる内容であることからホラー回に数えられる場合が多いです。
また、夜の話ではない、そもそもホラー回として制作されていない、などの理由からインパクトでは上記のエピソードに劣るものの、同様に得体の知れない存在や超自然的な現象に対する恐怖を描いているものとしては
・4期「トンネルのなかのかいぶつ」
・5期「ゴードンとおばけ」
・5期「いわのボルダー」
・8期「エミリーのあたらしいろせん」
・9期「ゆうかんなトーマス」
・9期「まほうのランプ」
などがあります。
それに加え、ホラーが話のメインではないものの、一部シーンの音楽や演出において視聴者の恐怖心を煽ることを少なからず意図していると思われるエピソードとして、例えば以下のようなものが挙げられます。
・2期「けむしになったパーシー」
・3期「オリバーのだっしゅつ」
・4期「ブルーベルれっしゃ」
その他、やはりホラーがメインではないものの、特定のキャラクターの大破や半永久的な幽閉といった場面を描いており、それによってそのキャラの死を連想させる類のエピソード、すなわち
○大破系
・2期「ふたごのきかんしゃ」
・4期「トードのめいあん」
○幽閉系
・1期「でてこいヘンリー」
・4期「ガミガミじいさん」
も、ファンの間でホラー回として挙げられることが多いようです。
・第1期「でてこいヘンリー」…雨に濡れるのが嫌でトンネルに引き篭ったヘンリーにトップハム・ハット卿が愛想を尽かしトンネルに閉じ込めてしまうというお話。なおヘンリーは次の回「ヘンリーだいかつやく」で復活します。
・第2期「ディーゼルがやってきた」「ディーゼルのわるだくみ」「とこやにいったダック」…ディーゼル機関車のディーゼルが初登場。彼をあまり信用していないダックはわざと動かなくなった古い貨車を彼に牽かせ、貨車を動かせない彼を見て爆笑。ダックに侮辱されて怒ったディーゼルは、ダックが他の機関車の悪口を言っていたと貨車に吹聴。貨車の話を聞いた他の機関車がダックと揉めた結果、ディーゼルは自分の手を汚さずしてダックを機関庫から追放することに成功。その後、とある事故を起こして助け出されたダックにトップハム・ハット卿が「自分は元々ディーゼルを信用していなかったので送り返してやった、だから戻っておいで」と言う急な展開。なお、この後もディーゼルは事あるごとに登場します。
・第2期「ふたごのきかんしゃ」…双子の機関車ドナルドとダグラスをからかう意地悪なブレーキ車がいたのですが、終盤でジェームスの列車を後押ししていたダグラスが力余って最後尾のブレーキ車を破壊してしまいます。顔だけになって釣り上げられるブレーキ車は何とも無残。
・第2期「しせんをはしったゴードン」…本線しか走らないゴードンが間違って支線に入ってしまった時、悪戯好きな双子のビルとベンは彼をゴードンと知っていながらわざと「これはゴードンじゃないから海に沈めちゃおうぜ」と言い放ちます。ゴードン絶体絶命。
・第3期「2かいだてバスのバルジー」…鉄道バスと偽ってダックのお客を横取りしたバスのバルジーは線路の下を通る橋に車体がつっかえてしまいます。ダックは笑ってバルジーの屋根を潰しそうになりながら橋を渡り、その後バルジーは鶏小屋にされてしまいました。なおバルジーは原作では鶏小屋のままですが、TVでは第7期「バルジーとニワトリ」で復活します。
・第4期「トードのめいあん」…オリバーが起こしたある事故のことを貨車達が散々にからかうので、うんざりしたブレーキ車のトードはオリバーやダックと相談して計画を実行。その計画とは、貨車のボスであるスクラフィーを貨車に繋いだ状態でオリバーが思い切り引っ張り、他の貨車への見せしめも兼ねて木っ端微塵にぶっ壊すというエグいものでした…。トードの「ドスンとぶつけて、殺れますからねぇ…」とかダックの「殺れぇ、殺っちまえ!」といった台詞も意味深。TVではスクラフィーは何とか復元されますが、原作ではそのまま廃棄された模様。
・第4期「ちょっとしたみもの」…貨車と言い争っていた艀のバルストロードは、うっかりパーシーが落下させた貨車の下敷きになって動けなくなり結果的に浜へ引き上げられて子供達の遊び場にされてしまいます。
・第4期「ガミガミじいさん」…古い鉄道で働いていた機関車デューク、ファルコン、スチュアートの昔話ですが、脱線ばかりしていて役に立たないので発電機に変えられたスマージャという機関車が回想に登場。
・第5期「3だいのトラック」…悪役である3台のトラックを始め登場キャラクター全員が毒舌という鬼畜回。終盤のトーマスの「ペシャンコにエンコにドンブラコだ!」は名言。
・第5期「まんげつのよるのできごと」…満月の夜に橋から転落死した幽霊機関車の伝説にまつわる話。トーマスのホラー回の中で最も怖いと有名な回です。
ちなみに、機関車トーマス原作では全てではありませんが、少なくとも原作絵本『汽車のえほん』の作中で起こる事故や事件はほとんどが実際の出来事を基にしていると言われています。
作品の舞台ソドー島やキャラクターは架空のものですが、登場する乗り物の大半は実在の車両をモデルにしていますし、劇中に登場するスカーロイ鉄道(高山鉄道)、アールズデール鉄道(ちんまり鉄道)、カルディー・フェル鉄道(登山鉄道)はそれぞれタリスリン鉄道、レーブングラス・アンド・エスクデール鉄道、スノードン登山鉄道という実在の鉄道自体をモデルにしています。また、シティ・オブ・トルーロー(セレブリティー)、ステップニー、ロケット(スティーブン)、フライング・スコッツマンのように実在の機関車がそのままキャラクターとして登場している例もあります。
更に、ソドー島の鉄道は海峡を隔ててイギリス本土の国鉄と接続しているという設定であるため、本土で蒸気機関車がディーゼル機関車に駆逐されていく様子が度々言及されており、その意味ではドキュメンタリーに近い要素も持っています。
逆に、テレビ版『きかんしゃトーマス』で原作者の死後に急増したテレビオリジナルエピソードの場合は、(恐らく)大半の事故がオリジナルのものとなっているようです。
普通なら怪我人が出そうな事故が起こるエピソードの場合、かなりの確率で「幸いにも怪我人は~」のナレーションが入りますね。ナレーションでそう言われている以上は本当に怪我人は出なかったのでしょう。
トーマスに登場する乗務員たちは基本的に普通の人間より丈夫な体をしているらしく、滅多なことでは怪我もしないタフな人々のようです。
作中の事故で明らかに乗務員が負傷したエピソードは、ゴードンが駅の壁に突っ込んだ「ゴードンのまど」(5期)くらいではないかと思います。この時は機関士と助手のうち一方が腕を骨折、同乗していたトップハム・ハット卿が目に青痣を作っていました。
機関車トーマス最終回は廃車?
きかんしゃトーマスは2011年に本国で刊行された第42巻「Thomas and his Friends」が実質最終巻であり、その四話目に収録されている「Centenary」が最終回です。
トップハム・ハット卿がほっそり牧師(実は作者のウィルバート)の生誕100周年を記念する式典を開く話となっていて、作中で作者の胸像が披露されています。
初夏のある日、トップハム・ハット卿は機関車達を集めました。彼は、かつてソドー島の機関車達の物語を絵本に書いた今は亡き「ほっそりした牧師(=『汽車のえほん』の初代原作者ウィルバート・オードリー)」の生誕から100周年を迎えることを記念し、盛大な祝祭を行うと発表します。そして、その目玉となる牧師の胸像をイギリス本土から運んでくる仕事をジェームスに任せました。
ところが、胸像を載せて戻る帰途にあったジェームスがヘンリーのトンネルを通過した直後、土砂崩れが起きてトンネルが塞がれたため、ソドー島とイギリス本土を鉄道で行き来することができなくなってしまいます。トップハム・ハット卿はトンネル修理のためすぐにドナルドとダグラスとヘンリーを向かわせ、その区間ではバーティー達が来賓を乗せる仕事を代行しました。
数日が経ち、ようやくトンネルの修理が完了して安全が確認されると、本土からディーゼル特急のピップとエマがトンネルを通り、機関車達が集まっているティドマス駅に到着します。列車に乗って来たのは特別ゲストの「貴公子」でした。胸像の除幕式の中でこの貴公子は、自らが幼少期に両親からソドー島の機関車達の物語を聞かされて育った思い出を話します。このスピーチをもって『汽車のえほん』の物語は幕を閉じたのでした。