月の下に見える星の名前は?
月の斜め下に輝く大きな星が出ていることがありますが、なんという星なんでしょうか?
月の下に見える星・月の斜め下の輝く星の名前は?
月の下に見える星の名前は季節が10月以降の冬の寒い時期で、またたいていなければ、金星(宵の明星)だと思われます。
なお、月の左下にみられる一等星はみなみのうお座のフォーマルハウトです。
月は7日にみずがめ座、金星はいて座にあり、9日に最大光度(-4.7等)を迎えます。
■金星、 -4.6等級、 月のように欠けている(月ほどではないが)
12月4日に最大輝度。
月が無ければ強烈な輝きを見せる(約マイナス4.5等級・シリウスの約16倍の明るさ)ことから「宵の明星」とも呼ばれる金星ですが、月が間近にあると流石に位負けしてしまいますね。
日の出1時間前(東京で朝5時50分ごろ)の高度は約30度あり、非常に明るいこともあって目立ちます。冬の早朝の張り詰めた空気の中で見る明星は、輝きがいっそう強く感じられるでしょう。
金星の特徴としては
・地球のすぐ内側を回っている。
・満ち欠けと地球からの距離の関係で明るさが複雑に変化する
・太陽に近い位置に見えるので、観測は明け方や夕方に限られ空の低い角度で観察することになる為、大気の揺らぎを受けてちらつきやすい。
・大きさは地球の95%、他の惑星とは逆向きに243日で自転し、225日かけて公転している。
・金星は地球と大きさや質量が似ていることから地球の兄弟星とか双子星とも言われてきた。
空では、太陽、月に次いで明るく輝く星。その美しさからビーナスの異名がある。
金星の表面はぶ厚い濃硫酸の雲で隠されている。温度は500°近くある。
過去のある時期に、地形を変えてしまうほどの火山活動が起きていた。溶岩の噴出は今でも続いている。
月の下に見える星・月の斜め下の輝く星の名前は?
月の斜め下の輝く星の名前は金星でしょう。
明けの明星として、明け方の南東の空に見えます。
■金星の特徴
赤道半径:6,052km
質量:地球の0.815倍
平均密度:5.20g/cm^3
赤道重力:0.907G
自転周期:-243.0185日
公転周期:0.615207年(約224.699日)
自転周期がマイナスであるのは、自転方向が地球とは逆であることを意味します。
従って金星の地表からは太陽が西から昇って東に沈みます。(観ることが出来ればの話ですが)
地球からの観測では金星の地表ははっきり見えません。
常に厚い雲が覆っていて非常に高い反射率を持っているので雲の模様すら観測が難しい状況です。
地表の温度は摂氏400度以上、気圧は90気圧を超えます。大気の成分は主に二酸化炭素。更に硫黄を構成要素に持つ分子があり、ありていに言えば硫酸の雲が全面を覆っています。
炭素を基盤とする生物の生息できる環境ではありません。