テルマエロマエの登場人物でルシウスは実在するんでしょうか?
古代ローマの浴場技師・ルシウス・モデストゥスは架空の人物でモデルがいる?
ルシウス(テルマエロマエ )は実在?モデルは?
「テルマエ・ロマエ」の主人公ルシウス・モデストゥスは、結論から言うと作者のヤマザキマリさんが創作した架空の人物です。
作中の登場人物ではハドリアヌス帝、アポロドロスなどは実在の人物です
古代ローマは浴場が有名ですが、ちなみにローマの浴場に入浴することができるのはローマ市民権をもっている人間に限ります。
稀に有力者が浴場を一日貸し切って一般に無料公開することもあります。
こういう場合は市民権を持たない自由民のたぐいも入浴できるようになったのかもしれません。
奴隷の場合
お金を貯めて自らの身柄を主人から買い戻したり何らかの理由(褒美や報奨として)主人に買い戻されたりすることで晴れてローマ市民権を得ることが出来ます。
そうするとその後は自分も入浴できるようになります。
古代ローマの奴隷というのは現代人がイメージする奴隷とは異なり使用人のようなものから奴隷兵のようなものまでかなり幅があり、悲惨な労働が割り当てられるものもいる反面、いい主人に買われ楽な仕事を割り当てられればかなり前途は明るいといえます。
まとめ:ルシウス(テルマエロマエ )は実在?モデルは?
「テルマエ・ロマエ」でルシウスと言う名前は結構ポピュラーな名前ですから同姓同名の人物はいた可能性はありますが浴場技師の主人公ルシウス・モデストゥスは実在はせず架空の人物でしょう。
確か作者は名前をラテン語で発音すると「ルキウス」となるが、意図的に「ルシウス」としたそうです。
原作(漫画)でのルシウスは、ケイオニウスの為に、ウォータースライダーみたいな風呂を造り、ローマ市民の間で大ヒットした事になっています。
ちなみに、古代ローマ移行も中世では大浴場こそなくなったものの入浴文化は残っていました。
入浴文化が欧州から消えたのは近世となります。
これは病気、特に梅毒が公衆浴場を通じて伝染するとみなされたからです。
近世では病気は汚い空気や水を介して伝染すると思われていましたし、また公衆浴場は風俗も兼ねていたので、あながち風評被害というわけでもありませんでした。
その後のヨーロッパは風呂に数日おきしか入らなくなりますが、ローマを建設したラテン系は殺されたり逃亡し、蛮族のゲルマン人が都市を支配したからです。
彼らは数十年間に渡りローマを維持しようと努力した痕跡がありますが、結局は放棄し、都市の郊外にテントや木製の家を作って暮らしました。
彼らはもともと故郷では半農半牧で移動しながら簡易の家で生活するライフスタイルだったため、石組みの技術を一切知りませんでした。
ただ、そもそも石組みの技術はラテン人が知っていたのではない可能性が高く、オリエント出身の建設技術集団が存在していたことがわかっています。
おそらく、彼らはゲルマン人への協力を拒否し、東ローマの方で仕事を続けたのでしょう。
ゲルマン人は風呂に入る習慣がなく、カトラリーの概念もなく食事を手掴みで食べ、家に煙突がないため家中がススだらけでした。
約一千年後の十字軍遠征の時、オリエントの家々にはどんな貧しい家にも煙突があることを知って彼らの家にも煙突がついた。
しかし、手摘みの食事の風習は18世紀まで続いたし風呂にも入らなかった。
日本の古い書籍にも、16世紀に訪れた西洋人が手で掴んで食べていることが記録されていますし獣臭がするとされますから。