バヌアツの法則とは、簡単にいうと『太平洋プレートの南方のバヌアツ地区で大きな地震が起こると、数日後に日本で大きな被害の出る地震が起こる』というもの。
バヌアツの法則は統計的・科学的にみて考慮に値する相関性・根拠はあるんでしょうか?
バヌアツの法則wiki|確率は本当?今年(2023年)は?
「バヌアツの法則」とは、バヌアツ諸島近海で大きな地震が発生すると、2週間以内に日本周辺でも大きな地震が発生するという仮説です。この法則は、2016年の熊本地震の後に、バヌアツ近海で大きな地震が発生し、熊本地震の約2週間後に日本でも大きな地震が発生したことから生まれました。
バヌアツの法則は一見正しそうに見えますが、バヌアツの地震頻度が高いことによるものであり、実際に相関があるかどうかは分からないということだと思います。
しかし、この法則を裏付ける科学的根拠はありません。
バヌアツの法則wiki|本当?根拠は?今年(2023年)は?
USGSからバヌアツ付近と日本付近の3-4000km四方で起こったマグニチュード6以上の地震の20年間のデータを元に、バヌアツの法則を簡単に検証したと言う人の口コミによると、
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https://earthquake.usgs.gov/earthquakes/search/#%7B%22currentfeatureid%22%3Anull%2C%22mapposition%22%3A%5B%5B-31.35364%2C138.2959%5D%2C%5B4.56547%2C194.76563%5D%5D%2C%22autoUpdate%22%3A%5B%22autoUpdate%22%5D%2C%22feed%22%3A%22search_undefined%22%2C%22listFormat%22%3A%22default%22%2C%22restrictListToMap%22%3A%5B%5D%2C%22sort%22%3A%22newest%22%2C%22basemap%22%3A%22grayscale%22%2C%22overlays%22%3A%5B%22plates%22%5D%2C%22distanceUnit%22%3A%22km%22%2C%22timezone%22%3A%22utc%22%2C%22viewModes%22%3A%5B%22list%22%2C%22map%22%5D%2C%22event%22%3Anull%2C%22search%22%3A%7B%22name%22%3A%22Search%20Results%22%2C%22params%22%3A%7B%22starttime%22%3A%222001-10-03%2000%3A00%3A00%22%2C%22endtime%22%3A%222021-10-10%2023%3A59%3A59%22%2C%22maxlatitude%22%3A3.338%2C%22minlatitude%22%3A-30.297%2C%22maxlongitude%22%3A183.955%2C%22minlongitude%22%3A149.063%2C%22minmagnitude%22%3A4.5%2C%22orderby%22%3A%22time%22%7D%7D%7D
その結果、過去20年間(1039週)で、
・日本で6以上の地震があった週は229週(22%)
・バヌアツでは414週(40%)
だったそうです。
そのうち、日本で6以上の地震があった前の2週間にバヌアツでも地震があったのは139回(週)、なかったのは90回(週)
これだけをみると60%がバヌアツと日本が連携しているように見えますが(40%は関係ない)、バヌアツは週ごとに考えると1年(52週)の40%21週でマグニチュード6以上の地震があります
つまり、地震発生が平均的に分布していると考えると2週間区切りでは80%の期間に地震があることになります。
日本とバヌアツの地震にまったく相関がなくても、日本で地震が起こった時に80%はバヌアツでも地震が起きていることになります。
まとめ:バヌアツの法則wiki|確率は本当?今年(2023年)は?
バヌアツの法則のように相関関係がないにも関わらず、そこに誤った因果関係を見出してしまうことを「誤謬」と言ったりします。
具体例を上げと、
・火災現場に出動する消防士が多いほど、火災の規模は大きい。したがって、出動する消防士が多くなることが、火災が大きくなる原因だ。
・靴を履いたまま寝ると、起きたとき頭痛になることが多い。したがって、靴を履いたまま寝ることが頭痛の原因である。
・アイスクリームの売り上げが伸びると、水死者数も確実に増える。したがって、アイスクリームが水死の原因だ。
・明かりをつけたまま眠る若者は、その後近視になる可能性が高い。
など。
バヌアツの法則に関係なく地震をはじめ防災意識が大切です。
たとえバヌアツの法則が真実であったとしても、日本が地震に対して備えていないことにはなりません。
日本は地震活動が活発な地域に位置しており、いつ大きな地震が発生してもおかしくありません。そのため、私たちは地震に備えて、日頃から防災意識を高める必要があります。
防災意識を高めるためには、まず地震の基礎知識を身につけることが大切です。
地震の種類、地震の発生メカニズム、地震の被害などについて、正しく理解しておきましょう。
また、地震が発生したときにどのように行動すれば良いのか、事前に計画を立てておくことも大切です。
地震はいつ、どこで発生してもおかしくない自然現象です。私たちは、バヌアツの法則に関係なく、地震に備えて、日頃から防災意識を高める必要があります。
以下は、地震に備えるための具体的な対策です。
地震の基礎知識を身につける。
地震が発生したときにどのように行動するかを計画する。
食料、水、救急用品などの非常用物資を備蓄する。
地震保険に加入する。
地震に強い家を建てる。
地震に備えた避難訓練を行う。
これらの対策を講じることで、地震の被害を最小限に抑えることができます。
■地震に備えるためのヒント
- 家の安全対策をする。 家具は壁に固定し、食器棚や窓などのガラスは飛散防止フィルムを張る。
- 非常用品を用意する。 飲料水、食料品、救急用品、トイレ用品など。
- 家族の連絡先を把握する。 地震が発生した場合に連絡が取れるように、家族の連絡先を把握しておく。
- 地震が発生した際の行動を決めておく。 地震が発生した場合に、避難する場所や避難方法を決めておく。
- 地震に関する情報を収集する。 地震の発生頻度や被害状況など、地震に関する情報を収集しておく。
- 地震に備えた訓練をする。 地震が発生した場合に備えて、地震に備えた訓練をする。
地震は、日本にとっていつどこで発生してもおかしくない自然災害です。地震が発生すると、家屋や建物が倒壊したり、火災が発生したり、地震による二次災害が発生したりする可能性があります。地震による被害は、莫大なものになる可能性があり、自分ではすべてを補償するのは難しいのが現状です。そのため、地震保険に加入して、地震による被害を補償することが大切です。
地震保険は、地震や津波による被害を補償する保険です。地震保険に加入すると、家屋の損壊、家財の損害、建物に隣接する土地の損害など、地震や津波による被害を補償してもらえます。地震保険に加入することで、地震による被害から財産を守ることができます。
地震保険には、いくつかの種類があります。火災保険に地震保険を付帯する「地震特約」や、地震保険のみを契約する「地震保険」などがあります。地震保険を選ぶ際には、自分のニーズに合った保険を選ぶことが大切です。
地震はいつどこで発生してもおかしくない自然災害です。地震による被害から財産を守るためには、地震保険に加入することが大切です。