「真打ち登場」の真打ちとは意味は?
「真打ち登場」とはどんな由来があるんでしょうか?
「真打ち登場」の意味・由来は?
落語の世界では、「真打ち登場」という言葉が使われます。一般的には、他の人よりも遅く、あるいは最も最後に登場し、最も力量のある人物を指します。
「落語」の世界では落語家たちが行う寄席で一番最後に出る資格を持っているのが「真打ち」です。
真打ちはいわゆる「大トリ」として登場し、その寄席で最も力量のある人物として認められます。彼らは弟子を取ることもでき、落語家たちが目指す目標とされています。
落語家には階級があり、入門後、「前座見習い」→「前座」→「二つ目」→「真打ち」と昇進していきます。
「真打ち」という呼び名の由来には複数の説がありますが、最も有力な説は「ろうそくの芯を打つ」説です。昔の寄席では電気の照明ではなく、ろうそくが使われていました。寄席が終わると、最後の出演者がろうそくを消し、明かりを落としていたのです。ここから、ろうそくの芯を打つ(切って消す)ことが「芯打ち」と呼ばれるようになり、さらに字を変えて「真打ち」となったという説が一般的です。
ちなみに、落語には高座で羽織を脱ぐしぐさがありますね。暑いから脱いでいるわけではなさそうで、タイミングも人それぞれで不思議ですよね。
これにも元となる理由があります。寄席が大衆演芸として人気を博した時代には、多くの落語家が複数の寄席を掛け持ちしていました。その結果、到着時間がずれることもあり、落語家が時間通りに到着しないこともよくありました。その時、高座にいる落語家は羽織を脱いで舞台の袖に投げます。羽織が舞台袖で片付けられれば、次の噺家が到着している合図です。片付けられなければ、まだ準備ができていないため、場をつなぐために話をする必要があったのです。
日本刀の真打ち影打ちの意味・由来は?
真打と影打は、刀鍛冶が日本刀を打つ際に、最も出来の良いものを真打、それ以外のものを影打と呼びます。真打は、刀鍛冶の技術と技量を示すものであり、影打も真打と同じ材料で作られているため、質は非常に高いです。しかし、真打は影打よりも高価であり、また、真打は刀鍛冶の注文を受けて作られるため、影打よりも入手しにくいです。
真打と影打の違いは、主に以下の点です。
真打は、影打よりも出来が良い。
真打は、影打よりも高価。
真打は、影打よりも入手しにくい。
まとめ:「真打ち登場」の意味・由来は?
「真打ち」とは、寄席のプログラムで一番最後に出る資格を持つ、最上位の落語家です。語源は諸説あるようですが、昔の寄席の高座には、照明用に蝋燭が立っていて、寄席が終わると最後の出演者が蝋燭の芯を打つ(切って消すこと)ことをした為、「芯打ち」と呼ばれ、縁起担ぎで字を「芯」を「真」に換え、「真打ち」となった、というのが一般的だそうです。
そこから転じて「一番最後に登場する、最も実力や人気のある人」などという意味になり、そういう人がようやく登場しますよという意味で、「お待ちかねの真打ち登場です。」なんて言うようになったのでしょう。
現在は、
『落語協会』『落語芸術協会』『落語立川流』『円楽一門会』の所属落語家で真打になれない落語家は0%です。
早くなる人、二つ目の期間が長い人と期間は違いますが、破門や廃業などで落語家を辞めない限り必ず真打になれます。
日本刀などで真打、影打などが有りますが神社への奉納、殿様への献上等の際は、刀匠が必ず何本か打ちます。
その中から一番出来の良い刀を奉納、献上します。
その刀を真打、残り影打と言います。
ただし、真打や影打といった用語は、現代の刀剣鑑賞や収集の分野でよく使われていますが、これらの用語が歴史的な時代において厳密に定義されたものであったかどうかについては、意見が分かれています。また、個々の刀工や刀の状態によっても評価が異なる場合があります。