「ねんみつに計画を立てる」といった言い方は間違い?
念密(ねんみつ)は綿密の誤用なんでしょうか?
念密(ねんみつ)は綿密の間違い?緻密・厳密の意味の違いは?
「念密に計画していた」といった表現を見かけることがありますが、綿密(めんみつ)の間違いです。
例えば、「緻密な計画」とは、細部まで行き届いた計画です。「綿密な調査」とは、細部まで注意を払って行われた調査です。「厳密なルール」とは、きびしく、すきがないルールです。
綿密・緻密・厳密の意味の違い
■緻密(ちみつ):
「緻密」は、非常に細かく詳細に作り込まれていることを表します。物事が細部まで注意深く計画され、丁寧に仕上げられている様子を指します。また、慎重さや精密さを強調する場合にも使われます。
例:
彼の計画は緻密で、細かい点まで考慮されている。
緻密な調査結果が明らかになった。
■綿密(めんみつ):
「綿密」も「緻密」と似た意味を持ちますが、より広い範囲にわたって詳細に考えられたり計画されたりしていることを表します。緻密よりも多角的で包括的な視点を持つことを強調します。
例:
彼は綿密な調査を行い、結果をまとめた。
綿密に計算を行って、最適な解を見つけ出した。
■厳密(げんみつ):
「厳密」は、非常に厳しく厳密に遵守されることを指します。正確さや厳格さを重視する状況や条件を表します。また、論理的な関係や法的な要件が厳密に適用されることも指します。
例:
厳密なルールに従って行動する必要がある。
科学的な研究は厳密な手順に基づいて行われる。
まとめ:念密(ねんみつ)は綿密の間違い?緻密・厳密の意味の違いは?
「ねんみつに計画を立てる」といった言い方は間違いで正しくは綿密(めんみつ)です。
緻密 :きめが細かく、細部まで行き届いているさま。
綿密 :細部まで注意を払って、行き届いているさま。
厳密 :きびしく、すきがないさま。
これらの言葉は、いずれも「細部まで注意を払っている」という意味合いで使われますが、ニュアンスの違いがあります。
緻密 は、特に「きめが細かく、細部まで行き届いている」ことを強調する言葉です。
綿密 は、特に「細部まで注意を払って、行き届いている」ことを強調する言葉です。
厳密 は、特に「きびしく、すきがない」ことを強調する言葉です。