スマホを急速充電するとバッテリーの寿命を縮めるというのは本当?
「今のは大丈夫」説や、「QC対応なら大丈夫」という意見もありますが実際のところはどうなんでしょうか?
急速充電が悪影響が多少なりともあるなら、低速で充電すれば良いのでしょうか?
急速充電はバッテリーの寿命を縮める?iPhoneのバッテリー劣化する?
急速充電は、バッテリーの寿命を縮めるという説がありますが、必ずしもそうではありません。急速充電は、バッテリーに大量の電流を流して充電するため、バッテリーの温度が上がりやすくなります。バッテリーの温度が上がると、バッテリーの劣化が進み、寿命が縮まります。
しかし、急速充電の急速率は、ガラケー時代の充電率とほとんど同じです。つまり、急速充電がバッテリーの劣化に大きく影響しているわけではないのです。
バッテリーの劣化の原因は、電気の流れです。充電しても、スマホを使っても電気が流れます。これが、バッテリーの劣化のほとんどの原因です。
ガラケーは、バッテリー容量が小さく、電気も消費しませんでした。そのため、バッテリーが劣化しにくかったのです。
一方、スマホは、バッテリー容量が大きく、電気も消費します。そのため、バッテリーが劣化しやすくなります。
スマホのバッテリーの寿命を延ばすためには、急速充電を避けるのではなく、バッテリーの電気をなるべく使わないようにすることが大切です。そのためには、画面の明るさを下げたり、アプリの使用を制限したりすると良いでしょう。
急速充電はバッテリーの寿命を縮めると言われる理由
バッテリーに大量の電流を流して充電する急速充電はバッテリーの温度が上がりやすくなることから、バッテリーの劣化が進み、寿命が縮まる可能性がありました。
バッテリーは、電流を供給する際に化学反応を利用してエネルギーを貯蔵・放出します。急速充電では、より高い電流をバッテリーに供給することで充電時間を短縮しますが、高い電流によって内部の化学反応が活性化され、バッテリーの内部温度が上昇する可能性があります。これにより、バッテリーの寿命がわずかに縮まることがありました。
ただ現代のスマートフォンやノートパソコンなどのデバイスに使用されるリチウムイオンバッテリーは、急速充電に対応するように設計されています。充電制御回路や冷却システムなどの技術がバッテリーに組み込まれており、適切な温度範囲内で充電を行い、バッテリーの寿命を最大限に延ばすようになっています。
したがって、通常の使用範囲であれば、急速充電がバッテリーの寿命に重大な影響を与えることはありません。ただし、長期間にわたって連続して急速充電を行ったり、バッテリーの温度管理が不適切な場合には、バッテリーの劣化が進行する可能性があります。適切な充電方法と適度な温度管理を守ることが、バッテリーの寿命を最大化するために重要です。
急速充電でバッテリーの寿命を縮めないコツ
スマホのバッテリーの寿命を長持ちさせるためには、以下のようなコツがあります。
バッテリーを完全に放電させない
バッテリーを高温にさらさない
充電する場所を気を付ける
充電中に使用しない
バッテリー消費量が多いアプリを制限する
画面の明るさを下げる
画面の自動オンオフ機能を利用する
キー操作音やバイブレーションをオフにする
バッテリーセーバー機能を利用する
これらのコツを守ることで、バッテリーの寿命を延ばすことができます。
バッテリーを完全に放電させない
バッテリーを完全に放電させてしまうと、バッテリーの劣化が進みます。そのため、バッテリー残量が20%以下になったら充電するようにしましょう。
バッテリーを高温にさらさない
バッテリーは高温に弱いため、高温にさらされると劣化が進みます。そのため、バッテリーを直射日光に当てたり、高温の場所(車の中など)に置いたりしないようにしましょう。
充電する場所を気を付ける
バッテリーを充電するときは、直射日光に当たらない場所で充電するようにしましょう。また、バッテリーを充電するときは、充電器が熱くならないように注意してください。
充電中に使用しない
充電中にスマホを使用すると、バッテリーの温度が上がりやすくなります。そのため、充電中にスマホを使用するのは避けましょう。
バッテリー消費量が多いアプリを制限する
バッテリー消費量が多いアプリを制限することで、バッテリーの寿命を延ばすことができます。バッテリー消費量が多いアプリを調べるには、スマホの設定画面から確認することができます。
画面の明るさを下げる
画面の明るさを下げると、バッテリーの消費を抑えることができます。画面の明るさを下げるには、スマホの設定画面から変更することができます。
画面の自動オンオフ機能を利用する
画面の自動オンオフ機能を利用することで、画面を長時間使用しなくても画面が消灯されるため、バッテリーの消費を抑えることができます。画面の自動オンオフ機能を利用するには、スマホの設定画面から変更することができます。
キー操作音やバイブレーションをオフにする
キー操作音やバイブレーションをオフにすることで、バッテリーの消費を抑えることができます。キー操作音やバイブレーションをオフにするには、スマホの設定画面から変更することができます。
バッテリーセーバー機能を利用する
バッテリーセーバー機能は、バッテリーの残量が少なくなると、バッテリーの消費を抑えるために動作を制限する機能です。バッテリーセーバー機能を利用するには、スマホの設定画面から変更することができます。
まとめ:急速充電はバッテリーの寿命を縮める?iPhoneのバッテリー劣化する?
急速充電そのものが悪い訳ではありません
USB充電に関しては0.5Aがノーマルであり、それ以上は拡張モードの急速となります
設計的には0.5AをモードAそれ以上をモードB(急速モード)と言います
接続すると携帯電話は相手がPCなのかACアダプター(モバイルバッテリー等含む)を認識し、急速モードに移行するかどうかを判断します
相手に1Aや2Aの供給能力があれば急速モードに移行され、相手の供給能力にあわせて携帯電話がインピーダンスを可変させて要求をかけます
携帯電話に入った電気はそのままの電圧ではバッテリーに送れませんので、充電制御回路が電圧を可変(3.7v~4.2v)し約1.5Aで充電できるようにします
もちろん電源部は基板の必要とする電気も供給します
このときの発熱がバッテリーを暖める原因となります
バッテリー自体は充電その物ではほとんど発熱しません
活性化するので熱は持ちますが、自己にダメージを与えるほどの発熱はありません
また「急速」と言っても昔に比べれば「急速」なだけで、バッテリーから見ればそれほど急速充電している訳ではありません
バッテリーの充電には急速率と言う概念があり、携帯電話などのリチウムイオンバッテリーは1Cが最大です
旧機種が1A充電に対して最近の機種は1.5Aや2Aでの充電が普通ですが、バッテリーの容量から考えると急速率はほとんど変わっていません
旧機種はバッテリー容量が1.5Ah程度の物がほとんどで、これを1A充電するので
1÷1.5=0.666
急速率は0.666です
対して最近のスマートフォンはどれも2.8Ah程度あり、早い機種でも1.9A充電程度です
なので急速率は1.9÷2.8=0.678でほとんど同じです
もちろんバッテリーが小さい5インチ以下の小型機は1.5A充電に押さえられており平均して急速率が0.7程度になるよう設計されています
ガラケー時代は0.9Ahバッテリーに対して0.8A充電を行っていましたので
0.8÷0.9=0.888とスマートフォンに比べて圧倒的に急速です
ずーっと昔から超急速充電を行っていますので、充電に対する研究は進んでおり、急速その物がバッテリー劣化に繋がらないことはメーカーもわかっています
バッテリーの劣化の90%以上の原因は電気の流れです
充電しても、携帯電話を使っても電気は流れます
これがほとんどの原因です
ガラケー時代に比べてバッテリーの劣化が言われるのはスマートフォンがそれだけ電気を消費するからです
ガラケーは1Ahにも満たないいバッテリーで3日ぐらい平気でした
もちろん省電力だけでなく、「電話」以外に使うことがなかった為バッテリーは減りません
バッテリーが減らなければ劣化もしません
対してスマートフォンは毎日3Ah程度の電気を使いきります
充電頻度はガラケーに比べて3倍以上です
電気を使う頻度が3倍なので劣化率も3倍です
ガラケーはバッテリーが3年くらい使えたのにスマートフォンは1年でかなり持たなくなる
3倍仕事をしてるのですから当然ですね
バッテリー劣化の話しはこういった過去の経緯をすっ飛ばして、単純に急速だからとか発熱がひどいからとかばっかりです