将棋の王将の「玉」と「王」の違いはなんでしょうか?
将棋の駒に玉と王がありますが、どっちが先手なんでしょうか?
将棋の王将|玉・王の違い・語源は?
将棋の王将は、昔は「玉将」と呼ばれていました。しかし、今では「王将」と「玉将」のどちらも使われます。この2つの駒は、見た目も動きも同じで、どちらが強いかなどの違いはありません。
では、なぜ2つの呼び方があるのでしょうか?実は、これは将棋のルールが中国から日本に伝わったときに、中国の将棋の駒の名前をそのまま訳したのが「玉将」で、日本独自の駒の名前を付けたのが「王将」です。
現在では、どちらの呼び方でも問題ありませんが、一般的には、格上の人が「王将」を使い、格下の人が「玉将」を使うことが多いです。
将棋の王将|玉・王どちらが上?先手?
以下の条件で優位なほうが王将です
1・・・年齢の高い人(ただし男女間なら男性が王将)
2・・・棋力が高いほうが王将
3・・・賭け率が低いほう(上手)が王将
4・・・その前の対局の勝者が王将
5・・・過去の戦歴の高いほう(順位)が王将
囲碁の場合に黒石を先に持ってから段級位を問うのと同じで迷ったら玉を取るか相手が取るのを待つのが基本です
「天に二日なく、地に二王なし」との言葉に基づいて王は1枚になりました。
王は上位者(上級者また後手)が使い、玉は下位者(下級者または先手)が使うのが慣例となっています。
まとめ:将棋の王将|玉・王の違い・語源は?どちらが上?なぜ先手?
元々は宝物を取り合うことが趣旨のゲームだったので、その宝物の象徴が『玉』だったんです。『金』よりも『銀』よりも『玉』が大事。
なので、その名残りで『王』も『ぎょく』と呼ぶようですよ。
各上の人が王を使うのが一応の決まりです。プロの対局では各上(上座に着席する人)が王を使うようになっています。
また指導対局などでは必ず指導する側が王を使います。
もし、指導される側が王を使ったり、下手(駒落ち将棋の場合の落とされる側)が王を使うなどすると相手に悪い印象を持たれることもあるので注意をしましょう。
先手が王(玉)後手が玉(王)というような決まりはありません。
ただ、将棋ソフトの中には先手を玉としていたものもありました。
これは棋力が一段階違う場合は、下の人が先手を取るから・・・という理由によるものだと思います。
新聞紙や将棋の書籍などで、双方玉で書かれているのはどちらの王(玉)かより分かりやすいからです。
また読み上げの場合、双方「ギョク」と発音される場合が圧倒的に多いです。
たまに「オウ」と読み上げることもありますが、稀です。