atpとカロリーにはどんな違いがあるんでしょうか?
筋肉の収縮にはエネルギー源となるアデノシン三リン酸(ATP)を利用するとされ、生命活動で使うエネルギー(カロリー)はATPという形に変換されなければいけません。
100kcalは何atpに相当するのでしょうか?
atpとカロリーの違いは?
ATPとカロリーは、どちらもエネルギーと関係していますが、その意味は異なります。
ATPは、アデノシン三リン酸の略で、生体内で最も重要なエネルギー源です。ATPは、加水分解によりADPとリン酸になり、その際にエネルギーを放出します。このエネルギーは、筋肉の収縮、神経の伝達、細胞の増殖など、様々な生体活動に使われます。
一方、カロリーは、エネルギー量の単位です。1カロリーは、水1グラムを1度昇温させるのに必要なエネルギー量です。カロリーは、食品のエネルギー量を測る際に使われます。
ATPとカロリーは、どちらもエネルギーと関係していますが、ATPはエネルギー源であり、カロリーはエネルギー量の単位です。
atpとカロリーの違いは?100kcalはatp何グラム?カロリーメイトだと?
ATP分子が水1分子と反応して、ADPとPi(無機リン酸)に分解(加水分解)するときに筋肉でのエネルギー源を放出します
カロリーメイトのブロックタイプは一つ100キロカロリー
ATPは7.3kcal/molのエネルギーを放出するとされ、ATPの質量(グラム)は507.18 g/molです。
100kcalはatp何グラムに相当するのかというと、
(100カロリー ÷ 7.3kcal/mol)X 507.18 g/mol = 6947.671233…グラム
したがって、100カロリーが蓄えられる場合、ATPは約6950グラム分生成されることになります。
まとめ:atpとカロリーの違いは?100kcalはatp何グラム?カロリーメイトだと?
ATPは、加水分解によりADPとリン酸になり、その際にエネルギーを放出し、逆にADPにリン酸が結合する際には水分子が外れ、その際にエネルギーを吸収しますので、生体内でのエネルギーのやりとりを仲介する物質として働いています。
ATP+H2O?ADP+リン酸+エネルギー
カロリーは、エネルギー量の単位です。近年は、カロリー(cal) でなく、ジュール(J) という単位を使います。
カロリーメイトが100kcal、ATPが1gに約14.4calだとすると
100kcal×1000÷14.4cal=6944.44444…g
≒7000g