タイ・タムルアン洞窟で2018年に起こった遭難事故について。
映画化もされましたが、救出された少年13人はなぜ入ったんでしょうか?その後・現在は?
タイ・タムルアン洞窟事故とは?
タイ・タムルアン洞窟事故とは、2018年6月にタイで発生した洞窟内での救助活動を伴う大規模な事故のことです。
この事故は、地元のサッカーチーム「ムーパ・アカデミー」の少年サッカーチームのメンバーとコーチ、合計13人がタムルアン洞窟に入ってしまい、その後大雨で洞窟内が水没してしまったことから始まりました。タムルアン洞窟は、山の形が女性が横たわった姿に似ており、地元の伝説では「男性に強い恨みを持って亡くなった女性の体内」と言われ、地元の人々に恐れられていました。
洞窟内に取り残された13人は、水の増加によって脱出できない状況に追い込まれました。彼らは約10日間洞窟内で孤立し、国内外の救助隊やダイバーらによる大規模な救出活動が行われました。7月2日、洞窟の奥に位置する突き出た岩の上にいるところがイギリスのダイバーによって発見され、無事が確認されました。しかし、彼らが取り残された場所は洞窟の入り口から5キロメートル以上も離れており、洞窟内の多くの場所が水没していたため、通行が困難でした。
この救出作業は非常に困難なものでした。洞窟内の水を排水するためのポンプや、地上からの掘削などさまざまな方法が検討され、地元の人々や世界中から集まった救助チームが協力して行われました。救助活動は緊急かつ複雑なものであり、ダイバーや救助者は洞窟内での潜水や狭い通路を通るなど、危険な状況に直面しました。
最終的に、洞窟内の水位を下げることや、ダイビングによる救出作業などを組み合わせて、全員の救出が成功しました。この事故は世界中の注目を集め、救助隊や関係者の努力と協力が成功につながったことが強調されました。
タイ・タムルアン洞窟事故|なぜ入った?
タイ北部のタムルアン洞窟で、地元サッカーチーム「ムーパ・アカデミー」のコーチ1人と少年12名がなぜ遭難したのかというと、理由は洞窟探検でした。
サッカーの練習後にピーラパット・ソムピアンチャイ君の17歳の誕生日を祝うべく、少年たちはお菓子を持ち寄り、洞窟内で誕生会をしようとしていたそうです。
遭難はしてしまったものの、そのお菓子が、少年たちが苦難を生き抜く助けとなりました。
タイ洞窟事故|救出の少年のその後・現在は?
タイのタムルアン洞窟の現在は観光地化されているようですね。
タイ・タムルアン洞窟事故の少年たちとサッカー監督は、それぞれ個性的で尊敬される存在でした。
サッカーチームの主将を務めていたドゥアンペット・プロムテップ君は、仲間たちのやる気を引き出すのが得意なリーダーだったそうです。
チームメイトたちから非常に尊敬されており、彼のリーダーシップがチームの一体感を高める一因とされています。
彼はサッカーの腕前も優れており、タイ国内のいくつかのプロサッカークラブからスカウトを受けるほどの実力者でしたが2018年にイギリスで突然死したことが報じられています。
イギリスのブルックハウス・カレッジ・フットボールアカデミーに参加するための奨学金を獲得しサッカー留学を果たしましたが、レスターシャーの寮で意識不明の状態で発見されると、処置の解もなく17歳でこの世を去っています。
ちなみに、他のチームメイトについてはどうやら建材のようです。
アドゥル・サムオン君(当時14歳)はミャンマー生まれで、複数の言語を話す才能を持っていました。
彼が特筆されるのは、洞窟内でのダイバーとのコミュニケーション能力です。
最初に洞窟内で発見された際、英ダイバーと会話できる唯一の少年でした。彼の言語スキルが、救助活動の際に情報の伝達や意思疎通に役立ちました。
エーカポル・チャンタウォンさん(当時25歳)サッカーチームのコーチで、洞窟内での出来事においても重要な存在でした。
彼は発見された当初、他のメンバーよりも健康状態が悪かったと言われており、報道によると食べ物をほとんど摂取せず、少年たちに提供していたとされています。
彼の行動は少年たちのために尽力した証とされています。
タイ・タムルアン洞窟事故|救出ダイバー死亡は感染症?
タイ・タムルアン洞窟事故では残念ながら救出にあたったダイバーのサマン・グナンさんが洞窟で死亡しています。
元タイ海軍のダイバーで少年たちに空気ボンベを運ぶ任務を果たして戻ろうとしていたところ、酸素不足で意識不明になり、死亡しています。
同行していたダイバーが蘇生を試みるも回復には至りませんでした。
生年月日: 1980年12月23日(38歳)
出生地: タイ Chaturaphak Phiman District
死亡日: 2018年7月6日, タイ Pong Pha タムルアン洞窟
兄弟姉妹: ウィライポーン・グナン
まとめ:タイ・タムルアン洞窟事故|なぜ入った?救出の少年のその後・ダイバー死亡は感染症?
タイ・タムルアン洞窟事故は、2018年6月23日にタイ北部チェンライ県のタムルアン洞窟で発生した洞窟閉じ込め事故です。地元のサッカーチーム「ムーパ・アカデミー」のメンバーであるコーチ1人と少年ら12人の計13人が洞窟内に進入した際、大雨により洞窟内に大量の水が流れ込み、脱出できなくなりました。
メンバー13人は7月2日に洞窟の奥の突き出た岩の上にいるところをイギリスのダイバーにより発見され、全員の無事が確認されました。しかし、13人のいる位置は洞窟の入口から約5キロメートルの場所で、入口までの多くの箇所が浸水しており、洞窟潜水を行わない限り洞窟内を通過できませんでした。
ポンプで洞窟内の水を排水する方法や地上から掘削するなどの方法が検討され、地元や世界各国の救助チームが救助活動を行いました。最終的には、9日間にわたる救助活動の結果、8月10日に全員が救出されました。